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浪子のハンカチ の商品レビュー

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『金色夜叉』や『不如…

『金色夜叉』や『不如帰』など、近代文学を題材にしたミステリー小説集です。

文庫OFF

2021/11/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

昭和54年、1979刊。 中村雅楽シリーズが面白かった、と友人に話したら、この本を勧められたので、図書館で借りた。 図書館で自動書庫から出してもらったのは(おそらくオリジナルの)角川版だった。 ゆるい雰囲気の文学探偵、というようなストーリー。 昭和の演劇人のビッグネームがいくつも飛び出す。 出演者に水谷八重子、波野久里子(中村さんちのおばあちゃん?)だったり、脚色が久保田万太郎の手によるものだったり。すごい時代。 この本が書かれた昭和にはすでに明治文学が遠い、硬い存在だったのだなと興味深く読んだ。 雅楽シリーズの竹野も登場。 クスリと笑えるくらいのシンプルなオチ、明快な文章、文学の紹介が楽しい。 坊ちゃんの教訓 お玉の家にいた女 お宮の松 とても面白かった。 特に、坊ちゃんの教訓は、森博嗣にもありそうなオチ。 大学祭の美登里、ではじめて知ったのは、歌舞伎では源氏物語を戦後まで扱えなかった。皇室に関係のある話だから、ということ。へーーーー。

Posted byブクログ

2009/10/04

演劇や演芸に造詣が深く、ミステリの著作もある 著者ならではの短編集。 各話のオチには、ニヤリとさせられたり、一寸、 怖気がついたり、かなり愉しんだ。 しかし、男というのはしょうがないものだと 苦笑させられる。

Posted byブクログ