天保図録(下) の商品レビュー
水野忠邦が推し進めた天保の改革を背景にした歴史小説。 多彩な人物が、それこそ大悪党、小悪党など、その他フィクション的な人々が跋扈する。 まるで、時代小説(作者が作り出した架空の人物が活躍する意味で)のようである。 しかし、これがすべて実在の歴史上の人物たちであると、巻末の対談で、...
水野忠邦が推し進めた天保の改革を背景にした歴史小説。 多彩な人物が、それこそ大悪党、小悪党など、その他フィクション的な人々が跋扈する。 まるで、時代小説(作者が作り出した架空の人物が活躍する意味で)のようである。 しかし、これがすべて実在の歴史上の人物たちであると、巻末の対談で、清張が披露している。 下巻において、ひとたび地位を失った権力者が凋落し、石持て追われるがごとく、在任中の業績につき、功罪問わず罰せらるる凄まじさが描かれる。 これは、現代においても、非民主国家や、政府で行われる悲劇あるいは必然。 あえて言ってしまえば、汚職摘発に盛んな中国、前大統領の罪業を摘発する韓国など。
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