安曇野(第5部) の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
後半は作者の戦争体験と小説の舞台の説明と安曇野紀行及び戦争戦後の状況の説明であった。 「中央公論」と「展望」の10年にわたり掲載したとある。それで、中村屋の人間関係ではなく、当時の政治状況の説明、戦争の前後の政治的な体制の説明、中村屋の逸話がその間に入っていたという文脈の説明がつく。つまり、一般読者を念頭に置いたエンタメの小説ではなく、中央公論と展望という、ある程度、政治や思想として知識がある人々を読者にしていた。であるから木下尚江について発言や資料など詳細な資料をもとにして説明した理由が明らかになる。 雑誌を編集した本にしたことはこのようなものになるのだ、という典型的な例であるのかもしれない。
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