1,800円以上の注文で送料無料

スタンド・バイ・ミー の商品レビュー

4.1

168件のお客様レビュー

  1. 5つ

    58

  2. 4つ

    55

  3. 3つ

    34

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2015/08/31

ぞっとするけど、すごく面白かったです。 「スタンド・バイ・ミー」は、様々な事情から近所で鼻つまみ者とされている少年たちが、何かに突き動かされるように、同年代の少年の礫死体を探しに行く話。 「マンハッタンの奇譚クラブ」は、マンハッタンのどこかにある、でもきっとそうではない場所に...

ぞっとするけど、すごく面白かったです。 「スタンド・バイ・ミー」は、様々な事情から近所で鼻つまみ者とされている少年たちが、何かに突き動かされるように、同年代の少年の礫死体を探しに行く話。 「マンハッタンの奇譚クラブ」は、マンハッタンのどこかにある、でもきっとそうではない場所にある、不思議なクラブとそこで語られる物語の話。 スタンド・バイ・ミーは、目を背けたくなるグロテスクな場面も、クスッと笑ってしまう場面も、ずっと共通して流れている、冷たいような苦いような、どこか苦しい鋭い空気を感じました。 昔を懐かしむ時に感じる感覚。 マンハッタンの奇譚クラブは、この不思議な幻想怪奇の雰囲気がとても好き。 中心となっている物語は悲しくグロテスクなのですが、どこかはっとさせられるような美しさを感じました。 そして、このクラブの不思議さと、恐ろしさと、その美しさ。 久しぶりに大満足の作品を読みました。

Posted byブクログ

2015/07/06

 収録作品は2編。森の奥にあるという子どもの死体を 探しに行った4人の少年たちの冒険を描いた表題作『ス タンド・バイ・ミー』と、 ニューヨークのとあるクラブのメンバーである産婦人 科医が語りだしたとある患者との物語が描かれる『マ ンハッタンの奇譚クラブ』。  名前だけ聞いたこと...

 収録作品は2編。森の奥にあるという子どもの死体を 探しに行った4人の少年たちの冒険を描いた表題作『ス タンド・バイ・ミー』と、 ニューヨークのとあるクラブのメンバーである産婦人 科医が語りだしたとある患者との物語が描かれる『マ ンハッタンの奇譚クラブ』。  名前だけ聞いたことのあった『スタンド・バイ・ミー』 ですが子どもたちの友情やしょうもない話で盛り上がる 様子など、懐かしさを覚えさせる場面もありながら、 語りが回想形式なので、どこか郷愁の念や寂しさの念 が感じさせられるあたりがいいなあ、と思います。  自分自身も小学生時代どころか中高生時代の友人とも 会う機会がなくなってきたので、余計に感じ入るものが あります。時間が経つごとにそうした時代に仲の良かった 友達って幻だったのかなあ、と思ってしまうことがあり ます。  作中の語り手ももう二度と起こりえない過去の冒険を そんな風に達観して眺めているのかなあ、という印象を 受けました。  この話の語り手は大人になってから作家になっている のですが、そのため子ども時代から物語を書いたり 考えたりしています。そしてその物語を友人に話すシーン があるのですが、自分の物語を誰にも知られたくない、 と思う一方で、誰かに聞いてもらいたい、とも思う そうした相反した心理がとてもリアルに書かれていました。  キング自身の半自伝的な意味合いでの描写という点も あると思うのですが、こうして本や映画の感想を書いて いる自分も時折知り合いに、自分のブクログのレビューを 見てもらいたくなるような時があったりして、でも一方で そのように自分の考えを読まれるのが恥ずかしいな、と 思うこともあって、分かるなあ、となりました。 (スティーヴン・キングと比べるのもかなりおこがましい 話ですが)。  あとどうでもいい話ですが、作中の小説があまりにも 汚くて思わず笑ってしまいました(笑)。  『マンハッタンの奇譚クラブ』は非常に不思議な 雰囲気の作品です。  話のほとんどを占める産婦人科医師話は、その患者 との不思議な関係性が感じられ面白いのですが、 このクラブのバーを仕切るスティーヴンズなどクラブ 自体がどこか幻想的で現実離れしていて、どこかクセ になる雰囲気の作品でした。

Posted byブクログ

2015/06/05

スティーヴン・キングのスタンド・バイ・ミーを読みました。 スタンド・バイ・ミーの映画は気に入って見ていたのですが、原作は読んでいませんでした。 今回、古本屋で原作を見つけたので買って読んでみました。 映画で見るのと小説を読むのでは結構イメージが違いました。 小説のほうが明確に作者...

スティーヴン・キングのスタンド・バイ・ミーを読みました。 スタンド・バイ・ミーの映画は気に入って見ていたのですが、原作は読んでいませんでした。 今回、古本屋で原作を見つけたので買って読んでみました。 映画で見るのと小説を読むのでは結構イメージが違いました。 小説のほうが明確に作者の考えが伝わってきます。 表現方法の違いだとは思いますが面白く感じました。 収録されているもうひとつの短編「マンハッタンの奇譚クラブ」も不思議な雰囲気のある小説で楽しめました。

Posted byブクログ

2015/04/14

スタンドバイミーが、Sキング作だと初めて知った。 見える世界が全てに感じ、キラキラしたり、恐ろしく見えたりするのは、こどもから大人になる一時しか感じられない感覚なのだろうな。思い出が美化されている可能性もあるけど。

Posted byブクログ

2015/02/06

スタンド・バイ・ミー - bookworm's digest http://tacbook.hatenablog.com/entry/2015/01/25/183335

Posted byブクログ

2014/12/05

なかなか読み進められず、かなり時間がかかってしまった。難解なわけではないが、自分には合わなかったのだと思う。 スティーブン•キングはかなり生々しいホラー的な描写が多いという印象を持った。

Posted byブクログ

2014/10/14

スタンドバイミーとマンハッタンの奇譚クラブの2作品。心情とかの表現やリアリティがとにかくリアルに感じた。スタンドバイミーはホラー小説ではないがそれでもけっこう怖かった。奇譚クラブもおもしろかった。

Posted byブクログ

2014/09/16

映画が大好きで、テープが擦り切れんばかりに観まくってましたが、原作はまた随分違いますね。 しかも、結構大事な部分が違ってるから全体の印象が大きく変わりました。

Posted byブクログ

2014/08/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2014/08読了。娘が読書感想文を書くというので、ざっくり読み。 映画とほぼ同じ、少年4人の2日間の冒険の話。 映画よりも文字で細かく心理描写されているので、少年たちの心の揺れがよく理解できた。通過儀礼としての旅、「死体」を目の当たりにしての生と死の実感、家庭内の問題、友情。そして主人公が振り返る、仲間たちの人生…。少し読みにくかったけれど、しみじみさせるテーマの本だった。 (しかし、あの年頃の少年たちって、みんなあんなに悪い言葉で罵り合っているのでしょうか?? 青年が少年をぶちのめしたり、ありえない…)

Posted byブクログ

2014/08/18

翻訳が悪いのかなぁと思いました。 一部分とても気になったところは「ジュニア・ハイだ」と翻訳されてましたが、日本人はジュニアハイといわれてもピンと来ないのではないかと思います。 「中学だ」と訳すべきだと思います。 こういう細々したところがきちんと翻訳されておらず、ただ英語がカタ...

翻訳が悪いのかなぁと思いました。 一部分とても気になったところは「ジュニア・ハイだ」と翻訳されてましたが、日本人はジュニアハイといわれてもピンと来ないのではないかと思います。 「中学だ」と訳すべきだと思います。 こういう細々したところがきちんと翻訳されておらず、ただ英語がカタカナになっていただけなので凄くわかりにくかったです。 ストーリー的には、凄くリアルで臨場感のある感じでとてもよかったのに・・・ スタンドバイミーの後に入っている、マンハッタンの奇譚クラブはとてもよかったです。 とても恐ろしいのですが、凄くリアルで少しゾーっとしてしまいました。 シングルで子どもを産むということがどれだけ絶望的なのか深く思い知らされます。 今の若い学生の子たちにもぜひ読んでほしいと思います。

Posted byブクログ