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古川ロッパ昭和日記 戦前篇(昭和9年~昭和15年) の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2023/12/24

三十五年ほどかけて、ようやく第一巻を読了した。一芸能人の記録としても、当時の社会の記録としても、また、人間そのものというものの考察としても、大変興味深く読める貴重な日記である。

Posted byブクログ

2019/08/21

青空文庫の古川ロッパ戦前編昭和15年をアマゾンキンドルで読了したが、どうも見当たらず代わりにこれを選択した。昭和15年1月から12月までの一年間。戦争に向かう世相が劇場、食事、買い物の様子からもうかがえる。

Posted byブクログ

2016/04/11

 『悲食記』が楽しかったので、掘り下げ読書。昭和9年から昭和15年にかけての、古川ロッパさんの日記。手元に本が来たときには、すごい分厚くてびっくりしました。内容もぎっしり。毎日ほぼ同じ分量。ブログのある時代の人だったら、毎日がっつり書いてただろうな。  基本的に、毎日自家用車で...

 『悲食記』が楽しかったので、掘り下げ読書。昭和9年から昭和15年にかけての、古川ロッパさんの日記。手元に本が来たときには、すごい分厚くてびっくりしました。内容もぎっしり。毎日ほぼ同じ分量。ブログのある時代の人だったら、毎日がっつり書いてただろうな。  基本的に、毎日自家用車で自宅から劇場に行って興業、たまにラジオ出演、時々京都や大阪で公演、って感じの繰り返し。最初は単調だなー日記だしなーと思いながら読んでましたが、じきのその単調さの中で起きる変化に目がとまるようになる。これが積み重ねの強さというものか。  ロッパさんは座長なので、脚本に目を通し時には自分で書き、キャスティングに頭をひねり、俳優が休んだとか、もっといい役よこせとか、そういうことにも対応する。  あと、子役の中村メイ子ちゃんがかわいかったらしく、ちょいちょい名前が出てきます。  昭和11年は、古川ロッパ最盛期というか、一番忙しい時期なので、一日の活動量がすごい。で、そのスピード感が日記にも出ていて、エネルギーがありあまっている感じがすごくあります。『非食記』で読んだ、戦後の日記の抜粋部分だと、この勢いはないなあ。    しかし昭和10年前後って、時代としては面白いな、と改めて。  戦争と生活が並行しつつありながらも、今と感覚があんまり変わらないいうか。レトロ感はありますが、文章も違和感なく読めるし、タクシー、電車、劇場、ラジオと、今でも普通にあるものだし。  明治、大正は興味深いながらも、今の生活とは遠い感じがしていたのですが……昭和に入ると、ぐっと近くなる。この後戦争色が強くなると、また違うんでしょうけれど。この時代のものって、結構シンプルで、今に通じるものがあり、興味深いです。

Posted byブクログ