`THE SCRAP' の商品レビュー
シルベスタースタロー…
シルベスタースタローンのようなものにも、著者らしい独特の感想があり楽しめました。
文庫OFF
私のような村上春樹さんのエッセイが大好きな方にはお勧めです。 非常に古いエッセイですので、万人にはオススメしません。
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シュールすぎて何度も声に出して笑ってしまった。笑 本当にこの人、面白すぎるんだが、、笑 本を読んで声出して笑うのは村上春樹エッセイくらいである。笑 寝る前の楽しみとしてちびちびお酒を飲むように、毎晩少しずつ読んで楽しみました。この手の作品はどういうジャンルにあたるんだろうか?エ...
シュールすぎて何度も声に出して笑ってしまった。笑 本当にこの人、面白すぎるんだが、、笑 本を読んで声出して笑うのは村上春樹エッセイくらいである。笑 寝る前の楽しみとしてちびちびお酒を飲むように、毎晩少しずつ読んで楽しみました。この手の作品はどういうジャンルにあたるんだろうか?エッセイともまた少し違う、なんだか不思議な立ち位置の作品。
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1982年から4年間にわたるNumber誌上での連載コラムがメインです。アメリカの雑誌・新聞のうち気に入ったものを紹介する2ページ分のコラムが81篇収められています。そのほかに開園直前のマスコミ・プレビュー時のディズニーランド体験記と、LAオリンピック期間中2週間分の日記が付属し...
1982年から4年間にわたるNumber誌上での連載コラムがメインです。アメリカの雑誌・新聞のうち気に入ったものを紹介する2ページ分のコラムが81篇収められています。そのほかに開園直前のマスコミ・プレビュー時のディズニーランド体験記と、LAオリンピック期間中2週間分の日記が付属しています。 連載コラムについては、初期は記事の紹介が主眼で考察は控えめですが、回が進むにつれて著者による考察部分が増え、なかには紹介記事自体が存在しない純粋なエッセイもあります。わたしの知識がなくて情報も古いせいか、記事を丁寧に紹介したものは読み飛ばしがちになり、どちらかというと好き勝手に書かれた回のほうが楽しんで読むことができました。連載の性格上、当時の映画も多く紹介されており『ET』『ゴーストバスターズ』『ターミネーター』といったタイトルだけでも、当時を懐かしく思い返される方も多いのではないでしょうか。 ディズニーランド体験記では、ディズニーランドを手放しで絶賛しています。また本書内で唯一、安西水丸氏による挿画が添えられています。 LAオリンピック期間中の日記は、オリンピックについてまともに言及するのは男女マラソンのみで、そのほかは当時の村上氏の日常が淡々と綴られています。 村上氏のエッセイ集に村上朝日堂シリーズがありますが、本書は初期の村上朝日堂と同時期であり、Number誌への「出張版 村上朝日堂」とでもいえそうなエッセイ・コラム群が収められています。ゲームセンターでゼビウスにはまったり、発売当時のウォークマンをバンドで巻き付けてジョギングを試したり、これまで知らなかった素顔とこの時代の雰囲気に触れることができました。当時は『世界の終わり~』発表前後で作家としてもそこまで有名ではなかったためか、ヒット以降に比べて力の抜けている感があり、自虐的でユーモラスな表現が散見される点も面白かったです。 村上春樹の著作を数多く読まれた方のための副次的な読み物と見ています。
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「ナンバー」誌に1982年から4年に渡って連載されたコラム集。編集部から届けられた米国の雑誌や新聞を読んでまとめたコラム。雑誌は「エスクァイヤ」、「ピープル」、「タイムズ」、「ニューヨーカー」とのこと。本人の楽しい作業と書いているが、紹介+自分の意見ということで、リラックスして読...
「ナンバー」誌に1982年から4年に渡って連載されたコラム集。編集部から届けられた米国の雑誌や新聞を読んでまとめたコラム。雑誌は「エスクァイヤ」、「ピープル」、「タイムズ」、「ニューヨーカー」とのこと。本人の楽しい作業と書いているが、紹介+自分の意見ということで、リラックスして読める。しかし1982年だからあまりに古い。もともと村上春樹寄りになる上に今更聴いても無益なというものもある。 「カレン・カーペンターの死」 『「ピープル」によれば、カレン・カーペンターの本当の死因は彼女がいつも「グッドガール」でいなければならなかったというところにあるようである。カーペンター兄妹はしつけのしっかりとした中産階級の家庭に生まれ、小さい頃から親に対して反抗ひとつできないまま成長し、成人してシンガーとして成功してからもそのようなしめつけから抜け出すことができなかった。兄のリチャードはその鬱屈したエネルギーを妹に対してカリスマ的影響力を妹及ぼすことで解消できたが、カレンだけはそれをどこに持っていくこともできなかった。そのくせ誰もが彼女にたいして「グッドガール」であることを求めていた。彼女の声は美しかったが、カレンは自分に音楽的能力がないことに対していつもおびえを抱き、兄と対等に口をきくことさえできなかった。そしてそのような様々なコンプレックスがかなって、太りすぎの恐怖へとふくれあがり、ついには拒食症のために命を失うのである。 どうですか、こういうタイプの女の子って、あなたのまわりにいそうな気がしませんか?確かにジョプリンやジム・モリソンの死は伝説的に凄絶だったけれど、だからといてカレンのようなひっそりとした死を軽くかたづけてしまうことは僕にはできない。彼女だって彼女なりに凄絶に七〇年代を生きてきたのである。』
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村上春樹のエッセイはどれもすごくいいのだが、何か決められたテーマについて書かれたエッセイの方が、よりおもしろく読めると感じた。
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中身はなんてことない1980年代の時事ネタエッセイ。東京ディズニーランドの開園やLAオリンピック開催の時代。映画ネタ音楽ネタ病気ネタ、今から振り返ると時代を感じさせられるタイムトリップ。最後には春樹氏の日記もあり。 内容はないのだけど、彼の文章が好きである。彼のように日本語を巧み...
中身はなんてことない1980年代の時事ネタエッセイ。東京ディズニーランドの開園やLAオリンピック開催の時代。映画ネタ音楽ネタ病気ネタ、今から振り返ると時代を感じさせられるタイムトリップ。最後には春樹氏の日記もあり。 内容はないのだけど、彼の文章が好きである。彼のように日本語を巧みに扱えたらいいのにって毎回思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1980年代のアメリカの雑誌に書かれたことについて、村上さんが感想を文章にしたものです。 ナンバーで連載されてたみたいですが、全然スポーツ系じゃない雑誌を読んで文章にするって(アメリカのゴシップとか)……2016年現在、ナンバーの記事は全部スポーツ系だというのになぜ……息抜き? しかもディズニーランドに行った記事まで……もう全然関係ないよ。 ロス五輪に関する日記もあるんですが、これと言って触れたのは男子マラソン最後の1回のみという……あとはもうホント日記です。すごい、五輪の記事が五輪でない! 時代がおおらかだったのかな……あ、ちなみに中身はアメリカの昔のことなんて知らんのでちんぷんかんぷんですが、それについての感想は読んでて楽しいです。
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近過去トリップへの誘い。1980年代のアメリカの雑誌のスクラップをもとに、村上春樹の持つ世界観と合わせたエッセイとなっている。記事自体はかなりくだらない内容だけど、傘の話題ではイギリスのスウェインアドニーの話がすっとでてきたり、音楽への造詣の深さ、ランナーとしての話などもあって...
近過去トリップへの誘い。1980年代のアメリカの雑誌のスクラップをもとに、村上春樹の持つ世界観と合わせたエッセイとなっている。記事自体はかなりくだらない内容だけど、傘の話題ではイギリスのスウェインアドニーの話がすっとでてきたり、音楽への造詣の深さ、ランナーとしての話などもあって懐かしい時代にトリップできた。映画館でなくても、ヴィデオを借りて見ることができるなんて、今の子供には意味不明だろうなあとか。モノやテクノロジーは進んでいくけれど、哀愁のあるモノやそれにまつわる言葉とは、こうも力を持つものだろうか。
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1982年春から1986年2月までの4年間スポーツ・グラフィック・ナンバーに連載した記事をまとめたもの。エスクァイア、ニューヨーカー、ライフ、ピープル、ローリングストーン、ニューヨークタイムズ日曜版といったとのから面白い記事をスクラップしてエッセイをつけたもの。まだ村上春樹が若く...
1982年春から1986年2月までの4年間スポーツ・グラフィック・ナンバーに連載した記事をまとめたもの。エスクァイア、ニューヨーカー、ライフ、ピープル、ローリングストーン、ニューヨークタイムズ日曜版といったとのから面白い記事をスクラップしてエッセイをつけたもの。まだ村上春樹が若く、世界の終りもノルウェイの森も出していない若手作家の頃のもので、いかに彼がその時代において新しく、アメリカナイズされた異色な自由さを放っていたかも分かる。内容としては、マルボロ広告やカレン・カーペンターの死、笑っていいとも!「という」番組、ウォークマン、ジェシカ・ラングとメリル・ストリープはどちらが格好いいか、レンタルビデオは映画館の脅威か、ジェイ・マキナニーの登場、ディズニーランドができたぞ面白いぞ、ロサンゼルスオリンピックについて、などなど今では歴史になってしまったようなことが当時の記事として描かれていて面白い。いつか今の激動の時代もこのように見られる時が来るのだろうな。
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