箱根の坂(下) の商品レビュー
この早雲、道三、秀吉…
この早雲、道三、秀吉のように身分のないところから這い上がるには実力だけでなく、人間的魅力が必要だと思うが、早雲は特に魅力的な人物だ。
文庫OFF
軍神といわれた早雲でも生涯にただ一度だけ負け戦があった。三河の山間部には松平郷という山中に土着した松平氏がいる。この松平氏が三河に勢力を広げていた。その子孫が徳川と改姓し、初代からかぞえて4代目、天下を統一した家康となる。 1518年、早雲87歳で没、天下分け目の関ケ原の戦...
軍神といわれた早雲でも生涯にただ一度だけ負け戦があった。三河の山間部には松平郷という山中に土着した松平氏がいる。この松平氏が三河に勢力を広げていた。その子孫が徳川と改姓し、初代からかぞえて4代目、天下を統一した家康となる。 1518年、早雲87歳で没、天下分け目の関ケ原の戦いが1600年なので、約一世紀の間戦国の世が続いていたことになる。早雲からはじまる戦国時代を終わらせたのが、家康であったことに何やら因縁めいたものを感じる。
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国益とか言い始めてはきりがない。いつまでも利を追い続けざるを得なくなる。 義を根本においた国造り・政治が、果たして単なる理想ではなく、この日本に実在したという事実を、我々はもっと知るべきなのだろう。 単なる国盗りとか人助けではなく、理想の国づくりを目指した男のお話し。
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歌と自然の描写が心地よかった。 戦国時代や維新みたいに漢らしさや夢やロマンが中心じゃなくて早雲の自然への身の寄せ方が、成り行きというか流れというかとにかく人間らしい矛盾を抱えながらの生き方に思える。 やさしい物語に感じる
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盛り上がるのかな?と思いきやあまり盛り上がらずに終わってしまった。 それはたぶん主人公が大人なのだからかな。 今でいう関東近辺のお話。 行ったことのない、箱根に思いを馳せながら読了。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
戦国時代の嚆矢となった北条早雲の生涯を描いた作品です。 一介の素浪人から大名に成り上がった説ではなく、名門伊勢氏の一人(ただし末葉としてだけど)であったという説を採ってます。 武辺者でも策謀家(ある意味そうかもしれないけど)でもなく、風評という形の無く捉えがたきものを味方とするため、人をよく観て、また人に自分がどう映るかを意識して行動する彼は、信長や秀吉とは違ったリーダー像を見せてくれてます。 それにしても関東に勢力を延ばしていくための様々な障壁を総称して「箱根の坂」というタイトルを名付けたセンス、すばらしい。彼の人生のすべてを一言で表しています。 なお作中では伊勢新九朗か宗瑞で通してるんで、早雲という呼称はほとんど出てきません。
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戦国大名北条早雲の生涯を描く全三巻の最終巻は、伊豆を足がかりに箱根の坂を越えた早雲が、その長い生涯をかけて小田原を含む相模の国を支配下にするまで。国盗物語を彷彿とさせるサクセスストーリーで、京を出発した一介の浪人が長い時間をかけて新しい世の領主像を打ち立てる過程が小気味よかった。
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戦国時代初期の人物で”下剋上”を体現した人として「北条早雲」に惹かれ購入。きっかけは『国盗り物語』前半の主人公、「斎藤道三」が「北条早雲」を目標として”国盗り”を起こしたように描かれていたので興味を持った。 内容は少し退屈。先に『国盗り物語』を読んでおり、「斎藤道三」の強烈な人物...
戦国時代初期の人物で”下剋上”を体現した人として「北条早雲」に惹かれ購入。きっかけは『国盗り物語』前半の主人公、「斎藤道三」が「北条早雲」を目標として”国盗り”を起こしたように描かれていたので興味を持った。 内容は少し退屈。先に『国盗り物語』を読んでおり、「斎藤道三」の強烈な人物を目の当たりにしたせいか、著者の描く「北条早雲」のキャラクターに思い入れができなかったため。しかし「北条早雲」がどのように”下剋上”を起こし、関東の覇者となるかを知るには十分といえる。 また、この作品中には自分の郷里の歴史と思えるものが描かれており、違う視点から戦国時代初期の様子がつかめるのは面白い。
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~「BOOK」データベースより~ 関東制覇を目指して、先ず伊豆を切り取った早雲は、 越えがたい箱根の坂を越えて、ついに小田原攻略に成功した。 まさにその時、戦国の幕が切って落とされたのである。 伝統的教養と近代的領国経営法で関東の覇者となり、 治世の理想を実現させ、歴史を変...
~「BOOK」データベースより~ 関東制覇を目指して、先ず伊豆を切り取った早雲は、 越えがたい箱根の坂を越えて、ついに小田原攻略に成功した。 まさにその時、戦国の幕が切って落とされたのである。 伝統的教養と近代的領国経営法で関東の覇者となり、 治世の理想を実現させ、歴史を変えていった男、 北条早雲の一生を描いた傑作長編小説完結。 ~感想~ この小説を読むのはこれで2回目。 久々に司馬遼読んだけど、やっぱこの人は読みやすいわ。 いつの世の中も、施政者は権力を握ると自分の私欲を肥やすだけ。 早雲は常に民・百姓の事を考え、自分の治める国を 『百姓の持ちたる国』 って考えてたとこが、他の戦国大名とちゃうところ。 彼は悪人と呼ばれてるけど、百姓の事を考えず、 私利私欲を肥やしてきて過去の施政者からすれば、 そういう考えの早雲が悪人に見えたかもな~ 今の政治家、早雲を見習いましょ~! おしまい。
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税を上げないため、肥沃な土地を取る。とんでもない考え方な気もするが、民に招かれるように取りに行くという発想をするのがいい。千萱の死を越えて、常勝の戦をしつつ、理念の政治圏を広げてゆく。時期を待ち、無理をせず、取れるときに取る。そうかぁ。
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