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NかMか の商品レビュー

3.9

34件のお客様レビュー

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「秘密機関」で全くの…

「秘密機関」で全くの素人からスパイになったトミーとタペンスのコンビがドイツのスパイを捜し出す。四十代になり子供が出来ても冒険好きのタペンスが笑える。

文庫OFF

ポアロやマープルは登…

ポアロやマープルは登場しないクリスティーの長編です。トミーとタペンスという半素人探偵が活躍します。ナチスの大物スパイの正体を探るというストーリーです。トリック等より、<スリル>と<ホラー>を期待してください。冒険ミステリーです。

文庫OFF

2024/03/19

ポアロやミス・マープルものの本格ミステリとは一味違う、トミー&タペンスの冒険ミステリ。だれがNとMなのかという謎の面白さもさることながら、トミーとタペンスのやりとりもある種ユーモアがあって面白かった。

Posted byブクログ

2024/01/24

時は第二次世界大戦中、ナチのスパイが潜伏しているとされるゲストハウス・無憂荘に、身分を偽って潜り込むトミー。妻であるタペンスにはただの事務仕事と嘘をついてのミッションだったが、嘘を見破って自分自身も身分を偽り一宿泊客として無憂荘に潜入する一枚上手のタペンス。 裏で協力しながら、あ...

時は第二次世界大戦中、ナチのスパイが潜伏しているとされるゲストハウス・無憂荘に、身分を偽って潜り込むトミー。妻であるタペンスにはただの事務仕事と嘘をついてのミッションだったが、嘘を見破って自分自身も身分を偽り一宿泊客として無憂荘に潜入する一枚上手のタペンス。 裏で協力しながら、あの手この手でスパイを炙り出そうとする二人。中年になり、何となく自分たちが世の中から必要とされていないのではとくさくさしていた二人だったが、再び若い頃を思い出して冒険を繰り広げる。 誰も彼もが怪しく見え、大きな進展もないなかで誘拐事件が発生すると、今度はトミーも窮地に陥る。前作に比べると冒険感は低めだが、ゲストハウスに潜り込んだスパイを見つけ出すという分かりやすいストーリーは安定している。 ベティーの言葉の翻訳が可愛らしい。 そしてトミーの頭蓋骨が心配。

Posted byブクログ

2023/09/29

みんな大好きトミー&タペンスの第三作 英国文学史上最強の『おしどり探偵』も46歳、『秘密機関』で運命の再会をした時は「ふたり合わせても45歳になっていなかった」のにね〜 双子の息子と娘も成人していて、世間も子供たちもふたりを完全に年寄り扱い 46歳なんてまだまだ現役だろうが!む...

みんな大好きトミー&タペンスの第三作 英国文学史上最強の『おしどり探偵』も46歳、『秘密機関』で運命の再会をした時は「ふたり合わせても45歳になっていなかった」のにね〜 双子の息子と娘も成人していて、世間も子供たちもふたりを完全に年寄り扱い 46歳なんてまだまだ現役だろうが!むしろ働き盛りだわ!ヽ(`Д´#)ノ ムキー!! って思うのは今の日本だからかな 第二次大戦真っ只中のイギリスではそうなんかな? まぁ太平洋戦争時の日本も戦地に行ったのは若者ばかりだったからね 当時の日本人男性の平均寿命か23歳9ヶ月というんだからたいへんな時代です あ、またしてもめっちゃ横道に逸れてしまった 横道逸造(誰や!) はい、『NかMか』ね まぁ簡単に言うとトミー&タペンスがナチのスパイを見つけるために〈無憂荘〉というゲストハウス(日本で言う下宿屋?)に潜入するという冒険小説です まぁ、もうあからさまにぜんぜん違う筋追ってるじゃん!とイライラしっぱなしでした もうアホか!と 分かりそうなもんだろ! 最初からこいつが怪しいだろ! しかしこれは私がすごいのではなく、再読なのでなんとなく覚えてただけの可能性大ですw そんでなんかあれが実はあれでみたいな、本作の肝の部分の設定って他の小説でも読んだ記憶がある しょうがないよ 斬新な設定思いついた!ってなっても「それもう似たようなことクリスティがやってます」てなるもん もう「いえいえオマージュです」って言うしかないよね オマージュ海老(ひどい締め)

Posted byブクログ

2023/08/26

 クリスティの長編小説。トミータペンスシリーズ。冒険ミステリ。前作長編ではスパイスリラーとされていたが、カテゴライズは曖昧。この辺りは難しいなぁ。(ジャンルが最も大事な訳では無いのだが。)  前作「秘密機関」においては溢れるばかりの若さそこから来る無鉄砲さや溌剌としたエネルギーが...

 クリスティの長編小説。トミータペンスシリーズ。冒険ミステリ。前作長編ではスパイスリラーとされていたが、カテゴライズは曖昧。この辺りは難しいなぁ。(ジャンルが最も大事な訳では無いのだが。)  前作「秘密機関」においては溢れるばかりの若さそこから来る無鉄砲さや溌剌としたエネルギーがこの作品の魅力だった訳だが、彼女達は中年になっても何も変わっていなかった様で(笑)戦時の世の中という物はどこの国でも一緒なのだろうが、現代では中々想像が難しく、当時の世界を取り巻く恐怖感というものは理解できるよりも遥かに恐ろしい環境なのだろうと思う。  そんな世界だからこそ、自身のアイデンティティの為に生きるだろうし、少なからず自国の為という考えも理解出来る。自分に何が出来るかの葛藤。もっと社会に貢献できると自身では思っているが、年齢など、様々な理由で自分自身を発揮できない、求められていないというのは現代社会でも重々感じるジレンマだ。  今作ではそんな葛藤の中、過去の上司からトミーに対してとある潜入調査の依頼があり、タペンスはそれを聞き得て勝手に夫の潜入先に紛れ、確して二人ともスリル溢れる潜入活動がスタートする。タペンスは若さに溢れた無鉄砲ではなく、元来そういった性質の様だ(笑)  物語はイギリスに潜入しているナチズムの協力者NもしくはMを見つけ出す事。田舎の荘に住む人々の中に該当者がいる可能性があり、素人で顔の知られている可能性の低いトミータペンス二人が住人ね紛れ真相を追う。二人のやり取りについては前作同様、ハラハラドキドキしてしまう事が多く、推察により疑う人物はわかるが信頼した人達に対して警戒心が少なすぎる。トミーは相変わらず命の危機に晒され、タペンスも正体が見破られる危機的状況になっている。仲間達が少なく、アルバートが夫婦とともに協力してくれた事は懐かしく(短編を未読の為、登場しているのかも知れないが)、少しづつ形勢逆転、最後はスリリングであるが見事、結末にいたる。  二人の活躍が中心の冒険ミステリなのだが人物の心象については全体的に乏しい様に思う。クリスティ作品は人物描写、風景描写に優れており、当然、作中登場人物の人物像は見事だが、真相判明後、真犯人とそれに伴う真実に対しての「慟哭」の様な感情があまり感じられなかったのが残念だ。そこまで・・・と言われるかも知れないが、二人が養子の話題を挙げている事からもこれについての怒りがもっと表現されても良い様に思う。  トミーとタペンス二人が中年になっており、魅力的な二人の双子の娘息子がいる。小説内での時間経過は発表当時であれば読者も同じ様に人生を重ね二人の変化を楽しめるのだろうが、過去の作品としてまとめてシリーズを読めてしまうと作中の世界にどうしても哀愁を感じてしまう。一方、歳を重ねた二人も魅力的で、どこか愛らしく思えてしまう。シリーズは短編集含めて五作品あり、二人の人生を共に歩むという意味ではポアロ、マープルのシリーズより感慨深いシリーズである。

Posted byブクログ

2023/05/30

クリスティー作品の有名な主人公といえば、ポワロとミス・マープルになるだろうけど、その二つのシリーズとはまた違った楽しみが見いだせるのがトミー&タペンスシリーズのいいところかなと思います。愛嬌ある夫妻のやりとりやキャラクターもそうだし、事件のスケールや展開もひと味違って面白い。 ...

クリスティー作品の有名な主人公といえば、ポワロとミス・マープルになるだろうけど、その二つのシリーズとはまた違った楽しみが見いだせるのがトミー&タペンスシリーズのいいところかなと思います。愛嬌ある夫妻のやりとりやキャラクターもそうだし、事件のスケールや展開もひと味違って面白い。 この本の事件の舞台となるのは第二次大戦中。ナチスのスパイを秘密裏にとらえるため、半ば引退状態となり暇と退屈を持て余していたトミー&タペンス夫妻が活躍するミステリーとなります。 ポアロとかミス・マープルは年齢とか本人の性格も相まって、ちょっと落ち着いた印象があるのだけど、トミー&タペンスは中年の年齢になってもまだまだ血気盛んなのが良いし、何より愛らしいなあと思います。特にタペンスが自分だけ蚊帳の外に置かれそうになると見るやいなやの行動力とか、笑ってしまう。 構成としてはクリスティーらしい緻密さや人物描写、日常描写、会話劇が光る。容疑者たちの書き分け、特徴、個性、そういったものを少しずつ読者に見せ、イメージを形作っていき後半の展開につなげる。前半の伏線というか、雰囲気作りがあるからこその後半の展開は特に面白い。容疑者の子どもの誘拐から始まり、トミーとタペンスに迫る影と危機、そして明かされるスパイの正体。こうした展開、見せ方はクリスティーの真骨頂かな、と思います。 トミー&タペンスものだとクリスティーのキャリアといっしょに、二人も同様に年を重ねていくのも味を出しています。前作「秘密機関」では、この「NかMか」以上に冒険ものの印象が強かったけど、それも時代の違い、二人の年齢の違いも大きいのかな、と思います。 作中で二人も話しているけど、戦争に対する考え方がだいぶ変わっているのが興味深いところでもあります。二人が子どもを抱える親になったということもあるだろうし、クリスティー自身も年齢を重ねて、エンタメとしてのミステリーから、考えるところが増えたのかもしれない。そういうところを思いつつ読んでみるのもまた一興のように思います。

Posted byブクログ

2022/12/14

前回から思った以上に月日が経っててビックリでした。前は再開して、結婚するのか!ってトコロで終わってたのに、今回はもう子供が成人してる… 内容はドイツにスパイ行為をしてる人間を見つける任務。前回ほどのハラハラドキドキ感はありませんが、私はこれくらいのドキドキ感が好きです。

Posted byブクログ

2022/09/04

トミーアンドタペンスもの。 あくまで彼らは素人探偵であるが、そこら辺の塩梅がいい感じに描かれていて良かった。

Posted byブクログ

2021/10/02

2004年発行、早川書房のクリスティー文庫。スパイものだが、トミー&タペンスシリーズはなかなかに面白い。素直に読めるというか、素直にハラハラできるというか。真面目にスパイを探したが、ある程度文章中でもはっきりするまで全然気が付かなかった。 解説は渡辺武信(評論家)

Posted byブクログ