夜の静寂に の商品レビュー
リリー&ロバート兄妹…
リリー&ロバート兄妹シリーズの2作目。豪勢な館に住んでいても現金がない兄妹は、有名作家を招き、そのファンを対象にした滞在プランを計画。とはいえ滞在客は古くからの知合いを含め、ヒトクセありそうな男女ばかり。肝心の作家もイヤな性格で、殺されて当然って感じ。兄妹のユーモアたっぷりの会話...
リリー&ロバート兄妹シリーズの2作目。豪勢な館に住んでいても現金がない兄妹は、有名作家を招き、そのファンを対象にした滞在プランを計画。とはいえ滞在客は古くからの知合いを含め、ヒトクセありそうな男女ばかり。肝心の作家もイヤな性格で、殺されて当然って感じ。兄妹のユーモアたっぷりの会話もいいし、同居している弁護士夫婦も魅力的。1作目から続き、地元の新聞記者とのやりとり(ハラの探り合い!?)も楽しいです。犯行のヒントが散りばめられているので、犯人はすぐわかりそう。ま、それがコージーミステリーならでは。
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2作目 「わたしは今でも高慢ちきが抜けきらない」といいつつ、すっかり村の生活が気に入ってるリリー。 「こんなこと認めるのは癪だけど、あと、もしきみがぼくらの古い友達に会って、ぼくがこんなこと言ってたなんていったら、絶対に否定するけど、でも今日はほんとに、ここに住むのも悪くないと思えるよ。」 ロバートでさえなじんできたかな。 しつこいくらいロバートは仮面の下に聡明な頭脳を隠しているというんだけど、どうも影が薄い。。。 話は面白かったけど(わりとすぐに犯人はわかる)、とりあえず出した感のある登場人物がもったいない気が。。後半あまりにもどうでもよくなっていて、なんだったんだろう。。。 新しく出てきた人々はこれからも引き続きでるのかな。楽しみ。 リリーのロマンスも期待!
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お客さまを屋敷に招いて、殺人事件。ミステリーの王道ともいうべき設定。探偵が一人じゃなく複数というところが新しい感じ。ラストは途中でわかってしまうけど、経過が面白いので一気に読み込めた。
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「風の向くまま」に続く、元上流階級(#^.^#)兄妹のシリーズです。屋敷はあれど金はなし、と帯にあるように、大伯父から遺産として受け継いだ、豪邸はあれどお金はない。(田舎にあるその屋敷。10年間二人が住み続けた時点で二人のものになるという風変わりな遺言。しかも、その際、莫大なお金...
「風の向くまま」に続く、元上流階級(#^.^#)兄妹のシリーズです。屋敷はあれど金はなし、と帯にあるように、大伯父から遺産として受け継いだ、豪邸はあれどお金はない。(田舎にあるその屋敷。10年間二人が住み続けた時点で二人のものになるという風変わりな遺言。しかも、その際、莫大なお金もついてくる!)折りしも大恐慌の折とて、職もそうそう見つけられない、ということで聡明な妹リリーが考えたのは、有名人をご招待して、それを“餌”に会費制のパーティを開こうというもの。何人もの著名人に手紙を出し、断られ続けた後で、ようやく偏屈で有名な作家から承諾の返事が。そこで、元上流階級の強みを生かして、以前の友だち達に連絡をし、お客さんが三々五々到着したのですが・・・と話が始まります。もちろん、あれこれあれこれ、すったもんだが始まりますし、事件も起こる。でも、愛すべきハンサムな兄ロバート、同居中の弁護士夫妻、メイドのミミに新しく同居することになった帽子屋のフィービー、と、素敵な仲間の協力のもと、パーティは進んでいくのです。主婦探偵ジェーンのシリーズと同じように、犯人捜しよりも、主人公の性格や生活のディテイルが面白く、また、恐慌時代のアメリカの困惑ぶりと、どっこい負けてはいませんよ、の奮闘ぶり、そして、当時の政治家の政策まで。歴史的な味付けもうまい具合に加味されていて、すっごく面白いです。今のところ、翻訳されているのは、このシリーズでは三冊だけ。ジェーンのシリーズを大人買い(#^.^#)したときに、(と言っても、文庫でしかも古本ですが)ついでに二冊だけ買い、積読にしていた私。あ、そういえば、なんて思い出して、一冊読んだら、何???!!!面白いじゃん!!と、慌てて、三冊目を注文しました。そろそろ来るころなんだけどなぁ。早く読みたいなぁ。リリーもロバートも幸せになってもらいたい。ちゃんと遺産は10年後にもらえるんでしょうか。それまで、彼らは食べいけるんでしょうか。弁護士の奥さんが作ってくれる風変わり、かつゴージャスなオランダ料理のおいしそうな描写も楽しくて、あっという間に読み進んでしまいます。皆さん、どうぞよかったら!!(#^.^#)
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「ゴミと罰」などの主婦探偵ジェーン・ジェフリー・シリーズでおなじみの、ジル・チャーチルの新しいシリーズ。1930年代の世界恐慌で、上流階級から一転して貧乏のどん底に落ちたリリーとロバートの兄妹が繰り広げる探偵劇。 二人はこの前作で、大伯父さんから遺産として大きな屋敷を相続したが、...
「ゴミと罰」などの主婦探偵ジェーン・ジェフリー・シリーズでおなじみの、ジル・チャーチルの新しいシリーズ。1930年代の世界恐慌で、上流階級から一転して貧乏のどん底に落ちたリリーとロバートの兄妹が繰り広げる探偵劇。 二人はこの前作で、大伯父さんから遺産として大きな屋敷を相続したが、そこには「10年間住み続け、屋敷を離れないこと」と言う条件がついていた。生活費を得るため二人は、お金持ちの知人を集めての有名人を囲む会費制のパーティを計画する。高名な作家を目玉に、パーティは快調に滑り出すが、飛び入り参加の女性が殺された! まず最初に感じたのは、シャーロット・マクラウドの「セーラ・ケリング・シリーズ」に似た設定だなあ、と言うこと。落ちぶれた上流階級のセーラは、屋敷を維持するため下宿屋を開き・・・・と言うあのシリーズ、一時、とても楽しく読んだものでしたから。 こちらのシリーズは、セーラ・シリーズの亜流と言うのはあんまりかもしれませんが、まず、予想通りの出来栄え。予想以上でも、以下でもなかった。お兄ちゃんがなかなかイイ男だったり、お料理好きな弁護士夫人と、その人の作るおいしそなオランダ風の料理がでてきたり、で、小道具はなかなか凝ってるんですが。 主婦探偵ジェーン・シリーズでもそうですが、どうも、この作家は謎解きが弱い気がします。 甘くて楽しいだけでは、私はちょっと?ですね。 とはいえ、この前作の「風の向くまま」は見かけたら読んでみるかも。
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