仕組まれた9.11 の商品レビュー
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2002年刊行。今でも根強く残る米国同時多発テロ陰謀論につき、当時の報道内容等から根拠付けようとするもの。アルカイダの動きは同時多発テロ前からCIAが追い続けており、例えば、防空戦闘機のスクランブルがなかった、ブ大統領のテロ第一報後の不可解な30分等の不自然な事態を併せると、「知っていたがテロを黙認した」との説もさもありなんと思わせる。だが、それよりも、ブッシュファミリーとビンラディンファミリーとの繋がり、中央アジア石油獲得(特にシェブロン)とアフガン経由のパイプライン敷設利権の事実の方が興味深い。 シェブロンは、ブッシュ政権幹部が経営に参画していた石油メジャー。ライス大統領補佐官がその人。また、事実上粉飾決算をしていたエンロンからの多額の政治献金 、エンロン風のデリバティブ取引の非規制化に向けた共和党政権(特にチェイニー)の政治的配慮については本書にて暴かれている。なお、エネルギー先物取引も、先物取引の実態を有していることは間違いなく、小麦や金の先物取引と同様の規制が課されてしかるべきだが、上記政治的配慮で規制から免れていたようだ。なお、ストックオプションが、給与支払の過少申告を合法的に可能とし、そ その結果、実質は赤字会社であるにもかかわらず決算書上は黒字と評価され、決算の粉飾に利用される点には注意が必要。
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あのテロから10年。結局、誰があの事件を起こしたのだろうか? 著者は膨大な記事の収集・分析、さらに自身の在米経験から ある結論を導く。 希望をアメリカが持つ多様性に見出すところが、他の陰謀論と一線を画す。 まとめると『アメリカの 体制ゆるがす 同時テロ 理想を求む 一派の暴走?』といったところでしょうか?
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