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トペトロとの50年 の商品レビュー

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2024/08/23

水木さんが戦争中、ラバウルのジャングルで死にかけたとき、助けてもらった現地人トペトロさんとの50年にわたる友情の物語。トペトロは表紙の精霊のことじゃないよ。水木さんの天然ぶりとトペトロさんのおおらかさが、なんだか和やかでいい。

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2023/09/10
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装いは軽めの読み物だが、意外と重要な作品。 というのも、本書の半分は戦後の戦争後遺症の日々を(空漠とした日にもスケッチを。しかも女性をたくさん!)、さらに半分はトペトロの死に際しての思いを、書いている。 もう時間がないということを何度も。 哀切。 1995年の単行本なので、その後20年は生きるのだけれど、それでも哀切であることに変わりない。 そしていま読めば、水木の南方病が、先進国の傲慢と重なったり、ズレたりしている……その視点も持っておきたい。 「鬼太郎たちは実はいわば、トペトロたちなのだ(あまり大きな声では言えないが)。/どこかなんとなく”違った”人々。/しかも温かい。鬼太郎を守る側の一団のお化けたちはトライ族の方々に近いのだ。」

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2015/12/26

水木ワールド全開!でも、文体はほかの作品に比べるとおとなしめかもしれない。このような経験をしたからこそ、多くのいい作品を生めたのだと再認識。

Posted byブクログ

2013/11/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

意外とトペトロとの交流についてはさらっと書いてあったかな。 電車の中の女性をスケッチしたものの横に書いてある 但し書きがいちいち面白い。 「社会うらみ型」とか「婚期焦り型」とか…。 ここの本に書かれているように、生きるってトライ族の人の生活のように ひどくシンプルなものなのかもなと思った。 今はもう失われてしまったんだと思うと少し寂しくなった。

Posted byブクログ

2009/10/04

マンガはなくて、従軍中にラバウルいってそのまま戦後も交流のあった 現地の土人たちとの一生を書いた文章&イラスト&写真なんだけど、 内容はいつもの水木節、でも大昔の水木しげるのえんぴつ描きのイラストがいい。 たいへんな味があって、とくに「奇人たち」とタイトルのつけられた、学生時代の...

マンガはなくて、従軍中にラバウルいってそのまま戦後も交流のあった 現地の土人たちとの一生を書いた文章&イラスト&写真なんだけど、 内容はいつもの水木節、でも大昔の水木しげるのえんぴつ描きのイラストがいい。 たいへんな味があって、とくに「奇人たち」とタイトルのつけられた、学生時代の 友人どもを観察して描いたイラストは貴重にして秀逸。 「奇人」とは「貴人」。尊敬の対象なのだ、という水木先生の言葉もよい。

Posted byブクログ