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宇宙を支配する6つの数 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2015/11/13

・N=10^36:電磁気力÷重力(電磁気力と重力の比)…宇宙に構造をもたらした ・ε=0.007:核融合効率…星の寿命を決める ・Ω=1?(少なくとも0.3):臨海密度に対する実際の密度の比(少なくとも宇宙初期は極めて1に近かったはず)…膨張の速度を決める宇宙の密度 ・λ>0(極...

・N=10^36:電磁気力÷重力(電磁気力と重力の比)…宇宙に構造をもたらした ・ε=0.007:核融合効率…星の寿命を決める ・Ω=1?(少なくとも0.3):臨海密度に対する実際の密度の比(少なくとも宇宙初期は極めて1に近かったはず)…膨張の速度を決める宇宙の密度 ・λ>0(極めて小さい値):アインシュタインの宇宙定数。ゼロでなければ膨張は加速する(※本書時点ではゼロでないことは確定してなかった)…「反重力」の強さ ・Q=0.00001:宇宙の構造のまとまるエネルギーと構造全体の「静止質量エネルギー」の比(宇宙のムラ)…原初の「さざなみ」を作り出した ・D=3:空間次元の数 本書時点で、Ω、λ、Qの値は確定していない。

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2014/11/22
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※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] ビッグバンという原初の出来事から、どのようにして、何十億もの銀河やブラックホールや星や惑星が生み出されたのか。 宇宙のどのような力があずかって、生命は誕生したのか。 原初に刻印された、たった6つの宇宙数がわたしたちの宇宙を、この宇宙に生息するわたしたちをつかさどっている。 これらの数のどれか一つでも、別の値であったなら、つまりこのようにうまく調整されていなかったなら、宇宙はまったく異なる進化の道をたどり、わたしたちも存在しなかっただろう。 宇宙論の世界的権威が最新の成果をわかりやすく説き明かす。 [ 目次 ] 1 宇宙とミクロ世界 2 この宇宙の住環境1:惑星、星、生命 3 宇宙に構造をもたらした大きな数N 4 星の寿命を決める数ε 5 この宇宙の住環境2:銀河系の彼方 6 膨張の速度を決める宇宙の密度Ω 7 「反重力」の強さを表すλ 8 原初の「さざなみ」を作り出した数Q 9 この宇宙の住環境3:地平線の先には何があるか 10 宇宙には次元Dがいくつあるか 11偶然の一致か、神の意志か、それとも多宇宙か [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

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2010/12/25

20101208 サイエンスマスターズシリーズ 宇宙の定数(重力定数とかヘリウムの質量変換比とか)が われわれの宇宙と少し違うとどうなるかって話 恵まれてるから神が居る!って話ではないよ。 きっと死滅した宇宙が無限にあるんだろうなあ ビッグバンはあるんだろうけど、もっと大きい範囲...

20101208 サイエンスマスターズシリーズ 宇宙の定数(重力定数とかヘリウムの質量変換比とか)が われわれの宇宙と少し違うとどうなるかって話 恵まれてるから神が居る!って話ではないよ。 きっと死滅した宇宙が無限にあるんだろうなあ ビッグバンはあるんだろうけど、もっと大きい範囲では循環しているかも??

Posted byブクログ

2019/01/16

本書の題名にも掲げられている6つの定数とは、 Coulomb定数をNewtonの万有引力定数で割った値N ヘリウムが核融合する際に、何%エネルギーに変換するかの割合ε 宇宙の粒子密度Ω 重力定数のλ 銀河の大きのQ 次元D である。 現代の物理学では、上記の6つの定数は非常に重要...

本書の題名にも掲げられている6つの定数とは、 Coulomb定数をNewtonの万有引力定数で割った値N ヘリウムが核融合する際に、何%エネルギーに変換するかの割合ε 宇宙の粒子密度Ω 重力定数のλ 銀河の大きのQ 次元D である。 現代の物理学では、上記の6つの定数は非常に重要である一方で、全くの任意であるように思われている。つまり、ある値から別の値は理論的には導けないし、理論的にも定数を決定できない。つまり、電子の質量はいくつでもよかったわけだ。 しかしながら、上の6つの定数がほんの少しだけ違っていたら、もはや我々は存在し得なかっただろう。例えばNが大きいとき、つまり万有引力定数の値が小さいときもはや物質は惑星を形成するような力はなくなっていただろう。 これほど精密に6つの定数が決められた我々の宇宙。果たして偶然なのか、必然なのか? 上記6つの定数を理論的に導くことが物理学の勝利だと信じてやまないが、近年の理論によると多宇宙理論と呼ばれる理論が支持を得ているらしい。つまり、6つの定数がこのような値になったのは偶然で、他宇宙では例えばNが10%大きく、惑星が存在せずHとHeで構成された宇宙やetc.の存在が仮定されている。 Popperによると科学とは反証可能性を有していなければならないが、はたして他宇宙は観測可能なのか。 個人的には、これらの定数がもっと少ない仮定や方程式によって理論的に導かれてほしいと思っているが。。。

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