ぶざまな人生 の商品レビュー
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誰しも「ぶざま」でなんかありたくない。 しかし、それでも誰もが否応なく「ぶざま」な事をしでかしている訳で。 みんなが「ぶざま」ならわざわざ「ぶざま」なんて言わなくてもいいのでは、という見方もあるかもしれないけど、やっぱりここは敢えて「ぶざま」である事を自覚しておきたい、という書。 かつて「赤信号、みんなで渡れば怖くない」というギャグが一世を風靡したらしいが、そんな事したらみんな轢かれるだけじゃん。だから、みんなだろうがひとりだろうが、赤信号では渡らない方がいいもんね。 みんながやってるから恥ずかしくない、は本当に恥ずかしい判断基準です。 戦争や犯罪や事故や貧困や災害や老いや病や死、どんな理不尽なことも起こりうるのが「人間の人生」。 その「人間の人生」に抗いながら、時には健気に時にはぶざまに、それでも自分の意思で生きようとするのが「自分の人生」。 ところが、「ぶざま」を履き違えると本当に救いようのない「ぶざま」になってしまう。具体的にはどのような「ぶざま」が考えられるかというと……という部分は、安心の勢古節で「自分ひとりが後生大事な『自分バカ』」を蹴散らしております。 生まれも育ちも関係ない、学歴も関係ない、貯金の有無も関係ない、友人の数も関係ない、モテるかモテないかも関係ない。一生懸命、生きる。このシンプルさが頼もしい。 とか言って、初読時(20代前半)は「人間の人生」も「自分の人生」も何の事やらさっぱり解らず、30代がようやく板に付いてきた(?)現在2度目の再読で何となく解ったような解らないような。 こうなったらもう10年後にもう1回読むしかありません。
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[関連リンク] 55歳の人生論 ー「考える生き方」と「ぶざまな人生」を読んで | アットカフェ: http://atcafe-media.com/2013/03/10/55life/
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[ 内容 ] 人生五十年も生きていれば、時に不遇感に苛まれ自信を失い、世間に屈してしまうことがある。 金がない、愛されない、学歴がなく社会的地位もない、有名でもない、おまけに流行についていけない。 だが、これらはけっして「ぶざま」を意味しない。 人生とは他人に見せるものではなく実際に生きるものだからだ。 「人間の人生」(=運命)に翻弄されながら、それでも「自分の人生」(=意志)を垂直に立て生きようとすること、それだけが決定的なことなのだ。 「ぶざま」を自覚しなければ、生きている資格がない。 人生を黙って耐えて生きる男のための覚悟の書。 [ 目次 ] 序章 みんな元気ですか 第1章 どこが「素晴らしい」のか人生は 第2章 「かっこいい」人生などどうでもいい 第3章 人生の最低線をどこに定めるのか 第4章 世間標準と自分標準 第5章 思想なんか必要でない生活 第6章 なるものはなり、ならぬものはならぬ [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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好きな評論家のもっとも好きな1冊。「人間の人生」と「自分の人生」という視点で、人生の生き方を考察する。
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うーん^^; 確かに「ぶざまな人生」というのはあるのかもしれないが、そんなに意識しなくても良いんじゃないだろうかと言う気がする。負け犬男性特有のルサンチマンを感じるというか。人生って自分のものなんだから、ぶざまであろうとなかろうと好きなように生きれば良いんじゃないかなあ。
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