20世紀 革命 の商品レビュー
読売に97年頃連載し…
読売に97年頃連載した記事をまとめた本らしいが、ベリヤの死に方だとか、ソ連で粛清された日本人だとか、中世ロシア語を近年まで使用していたシベリアの極北の村の話だとか、マニアックな話が多くてためになる。
文庫OFF
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※このレビューにはネタバレを含みます
ソ連と中国がどのようにして作られたのか。 マルクスの唱えた革命による社会主義、共産主義国家への進歩。 人類が意図的にプランを持って社会を強引にカジ取りした壮大な実験。 「革命」今では意匠としてしか使われなくなってしまったが、かつてそこには 躍動と流血と理想とが飽和していた。しかし何がどう違ってしまったのか プランどおりには国家は進まなかった。 現代は資本主義だけが勝者のようになり、グローバル資本主義というルールのもと 競争に参加せざるを得なくなり、未来に対してのユートピアは存在しなくなった。
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