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毛布おばけと金曜日の階段 の商品レビュー

4.3

34件のお客様レビュー

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著者の作品の中で一番好きです。心が温まるお話で、一巻完結の短篇集なのでとても読みやいです。イラストを除けば、あまり電撃文庫っぽさを感じないところも良いかと思います。

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高校生・未明の周りに起こる様々な出来事を綴ったハートウォーミング・ストーリー。『みちのながてをくりたたね』『花火の下、きみの微笑みを』『缶コーヒーの行方』の3篇を収録。

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2020/08/08

別作品の巻末の広告でタイトルとあらすじ紹介で気になった一冊 可愛らしくふわふわした内容かと思ったら… 父親の死、母は入院、壊れてしまった姉、出入りする自分と同年代の姉の彼氏… まだ世界の大半が家族と学校が占めている一般女子高生の未明にはどうにも重い導入である。ここだけ見れば殆ど...

別作品の巻末の広告でタイトルとあらすじ紹介で気になった一冊 可愛らしくふわふわした内容かと思ったら… 父親の死、母は入院、壊れてしまった姉、出入りする自分と同年代の姉の彼氏… まだ世界の大半が家族と学校が占めている一般女子高生の未明にはどうにも重い導入である。ここだけ見れば殆ど詐欺である。 変わってしまった日常を実感する間もなく受け入れることになる未明。おかしいのは分かっているが、それが彼女の世界の全てだし、日常は関係なく流れてゆく。 そしてその埋め合わせで、壊れてしまった姉とその彼氏と金曜日の夜という平日と休日の間、階段の踊場というどこでもない途中の場所で、安易で明確な幸せとして菓子やジャンクフードを貪るのだ。 登場人物は互いが互いを思いやっており、皆が寂しさや友情、恋心を建前にして歪で形のない家族という愛を求める。 本作は彼女等が時間が彼女等を「正常」に戻すまでの途中の期間を焦らず受け入れ、前向きに甘える様子を小細工なしの正直で純粋な感情で描いている。 また完全に重度の精神病なのに「毛布おばけ」と言ったりと表現が優しいのも魅力。 後書きにアマチュア時代の作品がもとになっている とあるように粗い部分もあるが物語に合っていてかえって良かったのかなとも思う。 読後感がとても良い作品。

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2013/09/29

小学生の時に初めて自分で買って読んだライトノベル。 当時はラノベなんて知らなかったけど。 もう一度読みたい。

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2012/05/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

私が読んだ本のなかでは、なかなか特殊な話だったきがします。 お姉ちゃんは毎週金曜日、階段の踊り場で、毛布おばけになる。 あらすじを読んだときは、「へ?」と思ったけど、笑いあり涙ありのいい話でした。

Posted byブクログ

2012/04/11

ヤスダスズヒトが特に好きな訳ではないがなんとなくジャケ買い。 タイトルもよかったのかも。 とてもいい意味で普通な、平坦な、ほんの少しの変化のお話かな。 あたたかい気持ちになれる。

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2011/11/16

何度読んでも楽しめる。 わたしも金曜日のパーティに行ってみたい。 食べる描写も素敵。 きみがゆく みちのながてを くたたりね やきほろぼさむ あめのひのがも

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2011/10/25

父を交通事故で失くして、母は心の病院。 取り残された姉妹。 姉の桜はどこかズレてしまって、週に一度毛布おばけになる。 妹である未明は主人公なのだが、そういった中で歪んではいるが、唯一まともに暮らしている。でもその状況下での"まとも"がおかしかったりする。 壊れ...

父を交通事故で失くして、母は心の病院。 取り残された姉妹。 姉の桜はどこかズレてしまって、週に一度毛布おばけになる。 妹である未明は主人公なのだが、そういった中で歪んではいるが、唯一まともに暮らしている。でもその状況下での"まとも"がおかしかったりする。 壊れた家族に新しく姉の彼氏である和人を加えて、桜が毛布お化けになるその金曜日、階段でお茶会を開く。 コンプレックスをそれぞれ抱えて、どこかいろいろ正しくないまま過ぎるバランスのとれた日常。それでもいつかは変化が訪れる。 橋本紡さんを知るきっかけになった作品であり、また一番好きな作品でもある。一般のほうから入った方には少し抵抗があるかもしれないが、是非読んでほしい一冊。

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2011/08/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2011 8/25読了。Amazonで購入。 初橋本紡。今の一般文芸への転向の転機となった作品らしい、というのを聞いてそれはぜひ読んでみよう・・・と思い購入。 家族とか友情とか恋愛とか、直球に青春小説で、かつドラマチックな展開で一発逆転なんてこともない、2002年頃のラノベっぽさは全然感じられない話でなるほどこれは転機にもなろうや、という感じ。 当時買ってたらけっこう衝撃受けたのかなあ・・・入手した本はまだ1刷だったが、商業的にはこれ売れたんだろうか。 なんにせよ引き続き橋本紡は読んでいく。

Posted byブクログ