大空のサムライ(上) の商品レビュー
世界中で読まれ、空戦…
世界中で読まれ、空戦記の傑作と言われる零戦撃墜王・坂井三郎の記録。上巻は、生い立ちから、海軍入隊、パイロットに転科、日中戦争から、太平洋戦争初期まで。手に入りやすい文庫で再販されたのは嬉しい。
文庫OFF
日中戦争から太平洋戦争まで生き抜いた戦闘機パイロットの自伝。これはすごい。 航空部隊への入隊までのいきさつに始まり、日中戦争、太平洋戦争勃発、ラバウル着任まで描かれている。 当時の日本の若者の特殊な青春の記録でもあり、大空での格闘戦の戦術の克明な記録でもあり、また淡々としていて思...
日中戦争から太平洋戦争まで生き抜いた戦闘機パイロットの自伝。これはすごい。 航空部隊への入隊までのいきさつに始まり、日中戦争、太平洋戦争勃発、ラバウル着任まで描かれている。 当時の日本の若者の特殊な青春の記録でもあり、大空での格闘戦の戦術の克明な記録でもあり、また淡々としていて思った以上に読みやすい物語としても引き込まれる。 常に死が隣にあって、それを当然のこととして受け入れていた環境というのはもはや想像も難しいが、こうした時代があって今があるのだなとあらためて思った。
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決してお涙頂戴という訳でも、悲惨さ云々という訳でもなく、一人の人間の青春時代を見たように感じた。 今の私たちからすると、特殊な状況下ではあるが、その中で今の私たちと同じように仲間と騒ぎ、色んなものと戦い、生活をしていたのだ。その違いは生命の危機が常にあったことであろうか。
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本業の作家さんでないことが信じられないくらい読みやすい。テンポよく話が進み読んでいて飽きない。戦闘シーンは手に汗握るくらいリアルに描写されていて、まるで映画。こんな凄まじい中を生き抜いた方が書いた文書を読ませていただいているなんて本当に凄いことだと思う。
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驚くほど読みやすい。 戦争の話だが特に暗くもなく、当時の学校やら基地の状況が、 目に見えるような感じで淡々と書かれている。 自分史の読み物としては逸品ではなかろか。 下巻が楽しみ。
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撃墜王、サムライ坂井三郎氏の回想録。行間からは五感にリアルに伝わる過酷さ。戦闘機乗りは視力が命、15キロ先の蟻ほどの敵をいち早く見つけ、優位な体制から一撃を加える。視力2.5は努力の賜物、皆様も過酷さ、悲哀、儚さを五感で感じ取って欲しい良書だ。
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戦争で飛行機に乗って戦い、最後まで生き抜いた著者の記録。描写が詳しく書かれていて、飛行機に乗って闘う様子がよくわかる。よくぞここまで記憶していたなと思った。きっと、しっかりメモをとったり、入念な調査をされたのだと思う。 印象に残ったのは、不時着の技術指導。事故に直面したとき大切...
戦争で飛行機に乗って戦い、最後まで生き抜いた著者の記録。描写が詳しく書かれていて、飛行機に乗って闘う様子がよくわかる。よくぞここまで記憶していたなと思った。きっと、しっかりメモをとったり、入念な調査をされたのだと思う。 印象に残ったのは、不時着の技術指導。事故に直面したとき大切なのは、まず落ち着くこと。しまった、しまったと自分の不運を嘆き、心を乱すより、落ち着いて対処を考え、もっともよいと思ったことを断行すること。これは、飛行機だからこそスピードが求められるが、日常全てにおいていえることだと思った。 そして、人間の運命はどう転ぶかわからないということ。著者は、日本に帰りたかったが、選ばれなかった。落胆するが、帰国を命ぜられた者は、ミッドウェーの海が待っていた。 戦争のひどさも改めて感じた。みな、自分の命の大切さに気づくことなく、国のために投げ打っている。落下傘を持たずに飛び立つなんて、信じられない。こうした教育は、もう起こってほしくないと感じた。
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10.6.14 ■こんにちは、鮒谷です。 昨日は終日、読書デー。 【今日のお勧め本 大空のサムライ(上) 死闘の果てに悔いなし】 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4062565137/2ndstagejp-22/ref=nosim ...
10.6.14 ■こんにちは、鮒谷です。 昨日は終日、読書デー。 【今日のお勧め本 大空のサムライ(上) 死闘の果てに悔いなし】 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4062565137/2ndstagejp-22/ref=nosim 【今日のお勧め本 大空のサムライ(下) 還らざる零戦隊】 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4062565145/2ndstagejp-22/ref=nosim ■「大空のサムライ」は、2000年に亡くなられましたが、 先の大戦で200回以上の空戦を経験、敵機64機を撃墜した エース(撃墜王)として有名な坂井三郎さんが書かれ、 世界的ベストセラーとなった本です。 ■「自伝好き」の私としては、命のかかった極限状態の中、 長い間、勝ち抜いてきた経験談から導き出される、 人生全般にとって有用、有益な教訓はないものか、 という視点も一つ持ちながら、読みました。 この本を読んで感じたことについては、 また日を(稿を)改めてご紹介いたいと思います。
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16才で海軍に入り、戦艦の砲手を経験する。 しかし、飛行機乗りになるのが夢であった坂井氏は試験を受けて戦闘機操縦者となった。 日中戦争で初陣後は太平洋戦争を戦い抜く。 夢であった飛行機乗りではあったが、それは常に死と隣り合わせで、仲間の戦死も見続けてきた。 そんな中でも敵兵への情...
16才で海軍に入り、戦艦の砲手を経験する。 しかし、飛行機乗りになるのが夢であった坂井氏は試験を受けて戦闘機操縦者となった。 日中戦争で初陣後は太平洋戦争を戦い抜く。 夢であった飛行機乗りではあったが、それは常に死と隣り合わせで、仲間の戦死も見続けてきた。 そんな中でも敵兵への情を見せる場面もあり、戦争中の兵士たちの内面の複雑な心境も伺える。 2017.8.2
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”永遠のゼロ”の種本になったと言われているのが本書だ。戦争の悲惨さ、生きるということの尊さ、生命の価値、当時の人の考え方がよくわかる本だ。特攻をものともしないというところは異常さを感じる。五感を研ぎ澄ませ、極限まで鍛える、常に冷静であれ、死ぬのが与えられた運命、生と死は隣り合わせ...
”永遠のゼロ”の種本になったと言われているのが本書だ。戦争の悲惨さ、生きるということの尊さ、生命の価値、当時の人の考え方がよくわかる本だ。特攻をものともしないというところは異常さを感じる。五感を研ぎ澄ませ、極限まで鍛える、常に冷静であれ、死ぬのが与えられた運命、生と死は隣り合わせ、敵と戦うより自分に勝て、戦争の残酷さ、根性、気力、残酷な死にざま等現代のわれわれには考えられない。気持ちの面では見習うところが多い。これを大切にしていきたい。
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