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ただの私 の商品レビュー

3.7

39件のお客様レビュー

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2021/12/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

夜分遅くにすみません。 第十九回ブックレビュー 講談社文庫 ただの私 オノ・ヨーコ / 飯村隆彦[編] ○本について 裏表紙とサイトには、 「私はただ私でありたい、と思って生きてきただけ――。世界で1番多忙で有名な未亡人オノ・ヨーコが日本語で書き、語った正真正銘の1冊。亡き夫ジョンの思い出、愛息ショーン、そして世界中の子供たちへの熱いメッセージでもある。」 と、書いてありました。 今からおよそ40年ほど前、1970〜80年代のオノヨーコのエッセイやインタビューをまとめたものです 収録されているものは、 ・わが愛、わが闘争 ・日本男性沈没 ・母性社会の必然性 ・女性上位万歳 ・家も政治も女と交代したら ・未来…は未知数 ・先ず母親、次にアーティスト ・“女” ・明日また行くんだ の8章構成になります。 ○あらすじ 名前の通り、彼女自身の人生の記録です。彼女の感性、感情、生き方そのもの率直に、感性豊かに記録された一冊です。 ○選んだ理由 私はジェンダー問題・フェミニズムなど社会的問題に興味があり、独学で人や本から学んでいます。この本はその中で最近出会った一冊です。さまざまな捉え方が出来る一冊なので興味がない人でも比較的読み易いものだと感じ、選びました。 大学三年の秋。就職活動も本格的に始まっていく季節が近づき、「自分って将来何がしたいんだろう。」などと、人生においての在り方がわからなくなってきませんか? そんな時にぴったりな一冊だと思います。 ※ブックレビューになった日から読もうと思い、取っておいた本なので、今まで読んだ中で一番良かったブックレビューではなく直近のおすすめになります。すみません‼︎(中盤の日本男性沈没辺りは過激で皮肉な文章が綴られていたので紹介するか少し迷いました) ○感想 ここまでストレートで力強い文章を読むのは初めてでした。沢山の刺激を受け、考えさせられました。彼女ならではの感性豊かな言葉ばかりで、心に刺さりました。幾つかメモするほどでした。語彙力に乏しいので活用したいです。 読む前まで、オノヨーコは強い女という印象がどうしても抜けませんでしたが、彼女の弱い部分が曝け出されていて、新たな一面と多くの魅力を知ることが出来ました。また、フェミニズムに関して女性優位の思想という誤解が生じないような言葉遣いが上手くされているのも魅力的でした。 40年前の本が、こうやって今でも人に影響を与えられるってやっぱり彼女は凄く面白く偉大な方なんだなぁ、と思いました。ただ、わたしは、何であろうと浮気は反対です‼︎

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2021/08/28

うちの娘の名前はよーこです。生まれた時、元夫と「古今東西、誰からでも呼ばれやすい名前にしたいね」と話して、日本人で一番有名な女性の名前と考え、オノ・ヨーコさんからよーこと名付けました。 それまで特にオノ・ヨーコさんの活動を追っていたわけではありませんが、やはり一人娘の名前の(勝...

うちの娘の名前はよーこです。生まれた時、元夫と「古今東西、誰からでも呼ばれやすい名前にしたいね」と話して、日本人で一番有名な女性の名前と考え、オノ・ヨーコさんからよーこと名付けました。 それまで特にオノ・ヨーコさんの活動を追っていたわけではありませんが、やはり一人娘の名前の(勝手に)由来の方なので、お名前を見かけると手が伸びるようになりました。昨年、六本木で行われたダブル・ファンタジーにも行きました。 この本を読んで、前衛的な女性なのだとつくづく感じました。ここ数年日本ではフェミニズムの盛り上がりが見えますが、オノ・ヨーコさんは一体何歩先を歩いていたのだろうと果てしない気持ちになります。ダブル・ファンタジーのヌード撮影の時は、緊張して、スタッフは誰もいない中ジョンと二人だけでシャッターを押したというのは意外でした。

Posted byブクログ

2021/04/17

読んでよかった。 オノヨーコの生き方、考え方、アーティストとして、フェミニストとして、母親として、ジョンとの活動、など。 感覚的に生きてる、必要だからやってる、責任。

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2021/01/13

人間と人間のコミュニケーションを復活させる事、これが私が1番強く念願している事。 男性社会では、自分たちがつくった箱の方を大切にしてきたが、女性たちは体につながりのある社会、つまり人間を大切にする社会をつくりあげるはずだ。

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2020/11/30

読んでよかった本トップ5に入る 前半のフェミニズムについて フェミニズムっていう言葉とTwitterの過激派の人ばかりが目立ってしまっているけど、実際に問題がまだたくさん存在することを忘れてはいけない。男性だけで無く、フェミニズムに偏見を持つ女性に対しても理解してもらうことが必要...

読んでよかった本トップ5に入る 前半のフェミニズムについて フェミニズムっていう言葉とTwitterの過激派の人ばかりが目立ってしまっているけど、実際に問題がまだたくさん存在することを忘れてはいけない。男性だけで無く、フェミニズムに偏見を持つ女性に対しても理解してもらうことが必要だ。 オノヨーコほど野生的にあるがままに生きている人を知らない。子供ができようと夫に任せて家を飛び出しジョンと愛をした。京子さんが可哀想だと思ったけど、同時にヨーコの気の赴くままに生きることを羨ましく思った。 すべての人間がこうであっては世界は成立しないかもしれないけど、もっとヨーコのように野生的になれば、今嫌な思いをしている人たちは楽しくなるだろうな。

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2020/10/13

なぜジョンレノンはオノ・ヨーコを選んだのか? 子供の頃の私でさえぼんやり感じたことがあります。それはこの本を読んで初めて納得しました。 かっこよすぎて全くの反対にいると感じる女性ですが、誰もが共感出来る弱い心の内も正直に書いてあります。当たり前なのかもしれないですが、自分と同じど...

なぜジョンレノンはオノ・ヨーコを選んだのか? 子供の頃の私でさえぼんやり感じたことがあります。それはこの本を読んで初めて納得しました。 かっこよすぎて全くの反対にいると感じる女性ですが、誰もが共感出来る弱い心の内も正直に書いてあります。当たり前なのかもしれないですが、自分と同じどこにでもいる1人の女性なのだと親近感を感じました。 自分の弱さも受け止めながら強く生きようとする美しさ。全世界を敵に回しても自分を信じることの出来る力を持っていて、女性として尊敬してしまいます。 「この社会における女の強さは、ほんとうに、男の許しのなかで生長しているだけの強さなのだろうか。」という一文が印象的でした。 正直私自身はオノ・ヨーコさんのように達観した考え方にはなれず、結局男性がいてこそ女性が美しく輝ける世界だと思っています。 でも男の許しさえも超えたところに女性の強さがあるとしたら、いったいどんなものなんだろう。 読み終えてからも考えさせられる一冊でした。

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2019/02/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

まさかオノヨーコと(気が全く合わないどころかちょっと意味わかりませんなところもあるけど) わかるわかるそうだよね!!そう思っていた人いたんだ!(世の中に) となるとは・・ 崇拝しちゃうね。すごい、賢い、この人。

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2016/11/28

「私はいま四十歳になるが、この年になれば、私という魚は死んでしまうだろうと思ってきた。死ぬということは、精神的に死んでしまって、社会の規定におさまった生活をするようになることで、そうなったらゆっくりできるだろうなと考えていた。 ところが、何としてもそれができない。死ねば楽になるこ...

「私はいま四十歳になるが、この年になれば、私という魚は死んでしまうだろうと思ってきた。死ぬということは、精神的に死んでしまって、社会の規定におさまった生活をするようになることで、そうなったらゆっくりできるだろうなと考えていた。 ところが、何としてもそれができない。死ねば楽になることがわかっているのに、どうしても生きるほうを選んでしまうのだ。」 ・ 「自分の人生をこうやってふり返ってみると、私は、できるだけ自分のしたいことをやってきた。自分がほんとうにしたいことは何かーー私はそれを求めて自分の気持ちになるべく忠実に生きよう、と考えてきた。 やりたいことをやる人間は、エゴイストに思われるけれども、抑制したエネルギーというものは、ちょうど沈殿した沼のように汚いものだからだ。」 ・ 「空の美しさにかなうアートなんてあるのだろうか。私はただ私でありたい、と思って暮らして来ただけだ。」

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2016/09/22

ジョン・レノン好きなので彼が選んだ彼女に興味があります 作品はビタ好みというわけにはいかなかったけど 現代美術は概念が難しいてす・・

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2016/07/21

1933年東京生まれ、NY在住で、今年83歳の小野洋子(オノヨーコ)さん、名前だけは知ってましたが、初めて著書「ただの私」を読みました。1990.9発行とありますが、1975~1885年頃の執筆が収録されています。1969年ジョンレノンと3度目の結婚をし、1980年目前でレノンを...

1933年東京生まれ、NY在住で、今年83歳の小野洋子(オノヨーコ)さん、名前だけは知ってましたが、初めて著書「ただの私」を読みました。1990.9発行とありますが、1975~1885年頃の執筆が収録されています。1969年ジョンレノンと3度目の結婚をし、1980年目前でレノンを凶弾に喪ったんですね。今年2月、脳卒中で意識不明、救急車で運ばれたとか・・・、回復されたんでしょうか?1968年頃、ジョンとヨーコの全裸写真がレコードのジャケットになって全世界にスキャンダルを巻き起こしたことは知らなかったです。

Posted byブクログ