西の善き魔女(3) の商品レビュー
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女王候補の争いの顛末を描く本編と、幼い日のフィリエルとルーンを描く外伝の二本立て。 本編におけるファンタジーSFましまし感が好みドンピシャなのは言わずもがなとして、外伝が、本当に、好きで好きで… 喧嘩やすれ違いを繰り返しながらもお互いを唯一無二としていたフィリエルとルーンが、ただ一緒に育ったというだけの幼馴染ではなく、たくさんの葛藤と嫉妬を呑み込んで(すぐに忘れてしまうこともあるとはいえ)今の関係を築いたというのが、もう… ルーンが言った「フィリエルがセラフィールドだからだよ」の言葉は、『西の善き魔女』の中でもダントツで好きなセリフです…
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遂にフィリエルと共に生きることを決めたルーンだが、(フィリエルのために)ユーシスの危機を救うべく、フィリエルを置いて去ってしまう。「そんなにユーシス様が大事なら、あたしだって浮気してやる」ということで、バードに会うために王宮に乗り込むフィリエル。そこでこの世界の真相に触れる。可部...
遂にフィリエルと共に生きることを決めたルーンだが、(フィリエルのために)ユーシスの危機を救うべく、フィリエルを置いて去ってしまう。「そんなにユーシス様が大事なら、あたしだって浮気してやる」ということで、バードに会うために王宮に乗り込むフィリエル。そこでこの世界の真相に触れる。可部の真相と次代の女王が選ぶ道とは。 本編第5部は一気にSFじみた話になり、若干駆け足。おそらく外伝でもう少し掘り下げるんだろうが、ちょっと唐突過ぎてついていけなかった。ユーシスとルーンの疑惑は、双方の天然により募るばかりである。 外伝は、ルーンがセラフィールドにやってきた頃の話。フィリエルは昔からまっすぐで、若干思い込みが激しいが、愛情深く、ルーンは…可愛い。本編があるからこそだが、とにかく二人とも可愛くて、5部より面白かった。
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前半は本編で後半は外伝。本編の竜退治のあたりのユーシスがかっこよかった。彼と打ち解けたルーンも大人になったなあと勝手に感慨深い。外伝はルーンが初めてセラフィールドに来た頃の話。子供ルーンかわいい。博士もすてき。
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外伝では、セラフィールドにルーンがやってきた頃の日々が描かれている。お姉さん気分でルーンの世話をするフィリエルと、天真爛漫なフィリエルを守ろうとひっそり誓うルーン。どちらも年上気分なのが面白い。ルーンがかわいすぎる。
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フィリエルとルーンの冒険はいよいよ佳境に入ってくる。遠い南の国での異変を伝えに故郷に戻ってきたフィリエルは、ついに星仙女王の前に出る。そして彼女の従姉妹であるアデイルとレアンドラと共に女王の前で事実を知るのだ。このあたりの荒唐無稽さがなかなか小気味よい。荻原規子がこのような世界...
フィリエルとルーンの冒険はいよいよ佳境に入ってくる。遠い南の国での異変を伝えに故郷に戻ってきたフィリエルは、ついに星仙女王の前に出る。そして彼女の従姉妹であるアデイルとレアンドラと共に女王の前で事実を知るのだ。このあたりの荒唐無稽さがなかなか小気味よい。荻原規子がこのような世界観を持ち込んでくるとは、少々意外である。何しろ日本古典を舞台にした作品ではこうした世界観はあまりお目にかからないからだ。それでもまあ楽しめて読めた。 後半は外伝その1が収録されている。ルーンが初めてセラフィールドに来た時のことが語られる。そして、二人が前半の冒険を終え、ついに母親の墓を訪ねる場面で終わる。これはこれでなかなか良い。ホーリーのおばさんがやはり最初からただ者でなく、だからこそこの夫妻に看守の役割が与えられたのだと納得させられる。 いろいろ面白い本だった。続いて最終巻に読み進もう。
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最初に感じたSFの雰囲気がいい意味で昇華された。ルーンが来た当初のフィリエルの葛藤はよかった。一巻でルーンに感じたフィリエルを除け者にして、自分は秘密を知っていたという嫌な感じ(優しさではあったが)を漸く許せるような気がした。ルーンもフィリエルを亡くしたら、上の空になり、博士と同...
最初に感じたSFの雰囲気がいい意味で昇華された。ルーンが来た当初のフィリエルの葛藤はよかった。一巻でルーンに感じたフィリエルを除け者にして、自分は秘密を知っていたという嫌な感じ(優しさではあったが)を漸く許せるような気がした。ルーンもフィリエルを亡くしたら、上の空になり、博士と同じように忘れ形見を愛しつつも、フォローしないんだろうなと思うと、なんだか哀しい気がする。ムカつくというより、哀しい。
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なかなか良い終わり方だった。 ルーンは本当に可愛いなぁ。 外伝も面白かったけど「夏の嵐」にどうも引っ掛かりを覚えてしまった。 純粋でまっすぐなあのフィリエルが、ルーンに殺意を持っていたっていう物騒な話は聞きたくはなかったかも。
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世界の果てにある壁の意味と、グラールの女王だけが知る秘密が明らかになって、ちょっとSFチックな壮大的話の流れにはビックリした。 今回の巻が今のところ一番西の善き魔女シリーズでは好きかな? 最初レアンドラが出てきたときはあまり好きではないなと感じたけど、敵役ながらあっぱれなサバサバ感が読んでいて好きになってきた。 そして番外編のフィリエルとルーンの子供時代の話で、フィリエルがルーンを殺そうとした場面で、言葉足らずながら必死でルーンがフィリエルに自分の気持ちを説明する場面は色々とぐっと来るものがあって泣きそうになった。
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2011年8月9日読了 【第5部 闇の左手】 5部タイトルがいまいち理解できてない私ですが、謎は残るものの綺麗にまとまったのではないかなと思った。 というか、まさか最後の最後でああいうオチを出されると思わなかったので「それってSFじゃね!?」とか思ったが…(笑)よくあるパターンというか、確実に宇宙航行中に漂流・不時着・コールドスリープという典型的な流れに寧ろ感動を覚えたほどであるww 途中に出てくる違和感ある単語はこのせいなのかなとも思った。普通に読んでいると、この世界観にカタカナ単語(ダメージとか、そういうの)似合わなくてちょっと違和感あったんだよね。色の名前とかはカタカナを使ってなかったので。だから女王の話を聞いて納得。もしかしたら文化は抑えても、言葉は出回っちゃったのかもしれないなーって。 あ、ルーンとユーシスの男の子の会話が楽しかった。お互い邪推して、でも想い人が異なると気付いてまたちょっと打ち解けた感じがいい!それとルーンが旅芸人の一座で何をさせられていたか訥々と話し出すのには驚いた。彼はもう話さないと思ってたから。そしてその内容にたまげたがな!あそこまであからさまに明かすと思ってなかったからね(-_-;) 外伝3が実質の完結になるとのことなので楽しみ!! 【外伝1 金の糸紡げば】 ルーンとフィリエルの出会いと、セラフィールドでの暮らしについての話。この話を読むと彼らがあの荒れ地でどれだけ幸せな暮らしをしていたのかが分かって、現状が切なくなる。ボゥはもういないし、博士も姿を消してしまい、今のセラフィールドには誰もいないのだから。 フィリエルの、ルーンが来てから感じていた鬱屈した気持ちはなんとなくわかる気がした。あの年頃子のが持つには大きすぎる闇だなと思った。まさかルーン相手に殺人未遂起こすとは思ってなかったけど!でも、それがお互いを理解し合う事件になったともいえるのが皮肉なとこだ。 【断章】 外伝1を踏まえて、この断章を読むとなんだかすごく切ない。 昔を懐かしみ、けれど戻れない。フィリエルとルーンは荒波にもまれながらも、今を掴み取ったんだなーと。 なんと言ってもルーンの男の子的な悶々が楽しいんだけどwww ルーンが言うとおり、彼がフィリエルよりも年上だとしたら彼は相当な我慢を強いられてるんだろうなー。ルー坊のことがあるにしろ、本当に我慢強いよね…(笑)
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2巻のラストからは予想も出来なかった急展開で本編はさらりと終わってしまった。 外伝1はフィリエルとルーンが出会った頃のお話。 本編以上にフィリエルに共感出来た。 もう一度本編を最初から読んだらまた違う視点で読めるかもしれない。 残すはあと1冊。 どう終わるのかがとても楽しみ。
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