このミステリーがすごい！(2001年版) の商品レビュー

別冊宝島編集部(編者)

2023/12/21

既読本は、国内編BEST10では1/10、BEST20では4/22、海外編BEST10では0/10、BEST20では0/21。今回も少なめ。よく読む作家さんがあまりランクインしてことが原因。21位以下の作品には既読本がまずまずある。未読本の中で気になるものも『曾我佳城』くらいと少なめ。「バカミス・ベスト・オブ・ザ・ベスト」の方はどれも読んでみたい。

2019/06/20

ランキング結果を見ると、海外はともかく、国内ミステリは2000年は本命が不在だったのだなあと痛感した。「このミス」史上このような総括的な短編集が1位となるのは初めてだ。まあ、ランキングは単に投票者の好みを反映した結果であって作品の質を表した物ではないが、特に海外についてはミステリ作家が乱出される状況故か、約2年のスパンで新旧交代が行われているような感じだ。ずっと共にする作家を決めて、常に支持していくような風潮にならないのか？
内容的には『この文』に比べるとつまらぬエッセイを連ねる事なく、あくまで企画で勝負しようとしている点が非常に良かった。

2013/01/22

１　奇術探偵曾我佳城全集　　　　　　　　泡坂妻夫
２　動機　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　横山秀夫
３　禿鷹の夜　　　　　　　　　　　　　　　　　逢坂剛
４　オルファトグラム　　　　　　　　　　　 　井上夢人
５　始祖鳥記　　　　　　　　　　　　　　　　　飯島和一
６　象と耳鳴り　　　　　　　　　　　　　　　　恩田陸
７　虹の谷の五月　　　　　　　　　　　　 船戸与一
８　依存　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　西澤保彦
９　症例A　　　　　　　　　　　　　　　　　　　多島斗志之
１０　川の深さは　　　　　　　　　 　　　　　福井晴敏

１１　月の裏側　　　　　　　　　　　　　　　　恩田陸
１２　木製の王子　　 麻耶雄嵩
１３　残光　　　　　　　　　　　　　　　　　　　東直己
１４　火蛾　　　　　　　　　　　　　　　　　　　古泉迦十
　　　あやし～怪～　　　　　　　　　　　　　 宮部みゆき
１６　葬列　　　　　　　　　　　　　　　　　　　小川勝己
　　　象牙色の眠り　　　　　　　　　　　　　 柴田よしき
　　　依頼人は死んだ　　　　　　　　　　　 若竹七海
　　　脳男　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 首藤瓜於　　
２０　倒錯の帰結　　　　　　　　　　　　　　　折原一
　　　レキオス　　　　　　　　　　　　　　　　　池上永一
　　　雪月夜　　　　　　　　　　　　　　　　　　馳星周