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物語 カタルーニャの歴史 の商品レビュー

4.2

19件のお客様レビュー

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2013/08/19
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バルセロナを中心とするカタロニア・アラゴン連合王国の歴史を詳細に紹介しています。ポルトガルのようにスペインから独立した可能性もあった、カタロニアが実は中世において、文化そして軍事面においていかに地中海地域をリードしたのか!正に地中海を支配することとなった時代の栄華は驚きでした。そしてイスラムをピレネーの北から退けたキリスト教が実は、当時においては先進イスラムから見た場合に後進・野蛮のキリスト教国の脅威であったという逆転の解明は実に面白いものがあります。映画「エル・シド」をもう一度見てみたいと思いました。

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2012/08/13

意外と面白くて一気に読んでしまいました。 ジョージ・オーウェル「カタロニア賛歌」を読み直そっと思いました。 books207

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2012/07/23
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仕事で初めてバルセロナを訪れた。 現地のスタッフが度々口にする「カタラン」(カタロニア語)。 「ブエノス・ディアス」でなく「ボン・ディア」と挨拶したときの かれらの表情の中にある歴史の淀み。 ある家を訪ねたときに、チェ・ゲバラの肖像とともに 「Catalonia is not Spain!」と大書された旗。 青空と太陽が眩しいこの街の、陽気な人たちの中にある 澱のようなものが気になって、帰りの飛行機で読みふけった。 ヨーロッパの壮絶な歴史を改めて知り、 教科書でさらっと習ったスペイン王位継承戦争などが リアリティを持って蘇ってきた。 血肉になる読書は実体験と不可分であることを改めて知った。

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2012/05/12
  • ネタバレ

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 カタルーニャが中世にアラゴン・カタルーニャ帝国となりフランスと向かい合っていたかという、歴史である。  近年のところがはしょっているので残念であるので、第二次世界大戦及びフランコのクーデター後のことを詳しく書いてほしかった。

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2011/06/28

スペインにあるけどスペインではない、バルセロナを中心とする地域カタルーニャ史の概説書。独立国として地中海を押さえていた中世を中心に、読みやすい文章で描かれていて面白かった。ジャウマ征服王の自伝7,000円が欲しくなる!

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2011/04/30

平坦な歴史の解説書かと思いきや、意外に読ませる感じで面白い。著者自身が「歴史の専門科ではない分、読者にとって読みやすく親しみやすくなるように書くことが出来た」ということを言っています。 スペインに興味が出たので読んだのですが、カタルーニャ史の中で特に面白くまた魅力的な時代と人物を...

平坦な歴史の解説書かと思いきや、意外に読ませる感じで面白い。著者自身が「歴史の専門科ではない分、読者にとって読みやすく親しみやすくなるように書くことが出来た」ということを言っています。 スペインに興味が出たので読んだのですが、カタルーニャ史の中で特に面白くまた魅力的な時代と人物を取り上げているので、カタルーニャ地方の事前知識全く無しでも読めました。どちらかに興味を持った最初の段階での入門書としてもいい。 宗教人ラモン・リュイの人生と功績は、文章の書かれ方もあり、どこか滑稽にも感じるギャップが面白かった。

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2011/03/30
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[ 内容 ] ピカソやダリが生き、ガウディの建築がそびえ立つバルセロナ。 この街を中心に、いまもスペイン随一の繁栄を誇るカタルーニャは、かつてイタリアや遠くギリシャまで、地中海全域を支配した大帝国だった。 建国の父・ギフレ「毛むくじゃら伯」、黄金時代をもたらしたジャウマ「征服王」や、騎士・錬金術師・怪僧が地中海せましと活躍する。 栄光の中世から、混乱をへながらも再生への努力を続ける現代までをたどる通史。 [ 目次 ] 1 カタルーニャの誕生 2 栄光への助走 3 「征服王」ジャウマ一世 4 地中海の覇者 5 停滞、そして凋落 終章 その後のカタルーニャ [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2011/02/01

バルセロナ伯家の歴史中心で、連合王国を形成したアラゴンなどの記載も結構ある。 他の「物語○○の歴史」は、トピック選んでエピを綴るものが多いような気がするが、これはカタルーニャが海洋貿易等で一番栄えた中世を中心とし、中世部分についてはかなり経年的にたどることができる。 スペイン中世...

バルセロナ伯家の歴史中心で、連合王国を形成したアラゴンなどの記載も結構ある。 他の「物語○○の歴史」は、トピック選んでエピを綴るものが多いような気がするが、これはカタルーニャが海洋貿易等で一番栄えた中世を中心とし、中世部分についてはかなり経年的にたどることができる。 スペイン中世史、それもイスラム絡みでない、非カスティーリャ地域の一般書なんて貴重。 「アルカサル」でおなじみのドン・ペドロ(カタルーニャ語ではペラ!)も、ペラ3世(アラゴン王としてはペドロ4世)のライバルとして登場。 ペラ3世はがんばってたことがわかったが、彼の子どもの代で断絶してしまったのね…(ただし、後を継いだフェラン(フェルナンド)1世はペラ3世の娘レオノールの子) トラスタマラ家以降の系図もほしかった(年表は現代までつけてるんだし)。

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2010/11/17

スペインは多様性の国である。 この書籍を読む前から、スペインには、バスク地方やカタルーニャ地方で民族運動が盛んだとは分かっていたが、理由を知らなかった。 本書では、バルセロナを含むカタルーニャ地方の歴史を古代から近現代まで網羅的に紹介してくれている。 この書籍によって、スペイ...

スペインは多様性の国である。 この書籍を読む前から、スペインには、バスク地方やカタルーニャ地方で民族運動が盛んだとは分かっていたが、理由を知らなかった。 本書では、バルセロナを含むカタルーニャ地方の歴史を古代から近現代まで網羅的に紹介してくれている。 この書籍によって、スペイン旅行がより一層興味深いものとなった。

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