幽霊刑事 の商品レビュー
2000年の、ノンシリーズの有栖川有栖作品。 元々は、1998年に上演された推理劇のために原作として提供した物語だそう。 そのためか、セリフの掛け合いが多い良質なコントのような印象でした。 上司に射殺された刑事が、自身が殺された事件が解決できないことで成仏できず幽霊となり、その...
2000年の、ノンシリーズの有栖川有栖作品。 元々は、1998年に上演された推理劇のために原作として提供した物語だそう。 そのためか、セリフの掛け合いが多い良質なコントのような印象でした。 上司に射殺された刑事が、自身が殺された事件が解決できないことで成仏できず幽霊となり、その姿と声はイタコ家系の元後輩刑事にしか見聞きできない、というシチュエーションが終始続きます。 現世への心残りとして、元同僚で婚約者だった女性刑事への届かぬ愛が、切なさを加味しています。 結末は、推理劇としてのカタルシスは物足りなさがありましたが、ラブストーリーとしては切なさに泣かされました。
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ラスト、切なかった。 主人公が亡くなっていて、フィアンセがいる時点で読めるんだけど、やっぱり泣けた。 話は聞けて、姿も見えて、香りも感じるのに自分の存在をアピール出来ないというのはホントに辛いものなのかもね。 須磨子の子どもの頃のUFOを見た話は、身に染みる思いでした。 何気な...
ラスト、切なかった。 主人公が亡くなっていて、フィアンセがいる時点で読めるんだけど、やっぱり泣けた。 話は聞けて、姿も見えて、香りも感じるのに自分の存在をアピール出来ないというのはホントに辛いものなのかもね。 須磨子の子どもの頃のUFOを見た話は、身に染みる思いでした。 何気なく過ごしている毎日というものは、実はかけがえのない日比だったんだね。 『日常』でも笹原君が言ってましたし(笑)。 私も幽霊に「お前の生活、幽霊と一緒だよ。替わってよ」 なんて言われない様に、心を改めなきゃと思いました。 因みに、今回も犯人当てられず。 名探偵には程遠い(笑)。 (2013/1/14 読了)
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初めての有栖川さん。名前は何度か聞いておりました。ほほう、という印象を受けました。幽霊というものにもしもなったら、の感覚的なリアルな描写が上手いなぁ、と感銘を受けました。こういうリアルティがいいんだろうなぁ、と思いつつ読み進めていくとしっかりと推理物でもあり、早川という登場人物の...
初めての有栖川さん。名前は何度か聞いておりました。ほほう、という印象を受けました。幽霊というものにもしもなったら、の感覚的なリアルな描写が上手いなぁ、と感銘を受けました。こういうリアルティがいいんだろうなぁ、と思いつつ読み進めていくとしっかりと推理物でもあり、早川という登場人物の良さがあり。そして、最後に数ページの全てを読み終えた人ならばとても美しく映える空白。あえて評価しないにしているのは今回が初で、そしてこの作者の小説を読んだ限りでは、この作品以上の物がきっとたくさんあるんじゃないかと思わされたためです。底力、という何か直観的なものを私が感じる作品でした。そう言う意味で、今回は初というわけで評価はしません。今後また、有栖川さんを読みたいと思います^^
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殺された刑事が幽霊になって戻り、自分を殺した犯人を逮捕させるよう奮闘する。家族にも婚約しようとしていた恋人にも彼の姿は見えず、霊媒の素養のある同僚の早川だけが彼を見ることができるというおもしろい設定。 主人公の刑事、神崎だけでなく、その署では以前にも警官が殺されていた。二つの事...
殺された刑事が幽霊になって戻り、自分を殺した犯人を逮捕させるよう奮闘する。家族にも婚約しようとしていた恋人にも彼の姿は見えず、霊媒の素養のある同僚の早川だけが彼を見ることができるというおもしろい設定。 主人公の刑事、神崎だけでなく、その署では以前にも警官が殺されていた。二つの事件に関連はあるのか? 次から次へと予期せぬ出来事が起き、テンポよく話が進む。神崎と早川とのコンビがいい。しっかり伏線も張ってあって、謎ときとしても楽しめるが、恋愛要素もあってよかった。 どこにでも忍びこみなんでもすり抜けられるが、恋人のそばまで行っても気づいてもらうことも触れることもできないというのはつらいだろうな。事件が解決したら幽霊となって漂うこともなくなるのか? 最後はやっぱり、胸にせまってくるものがあった。
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何これ?!っていう突拍子もない設定(主人公がしょっぱなに殺されて幽霊になって復活する)なんだけど、そこからは確かに本格推理。 途中にちゃんと伏線もあり、きちんと読めば犯人もわかるはずなんだけど、ついつい人物描写?!にはまり、最後まで一気に引っ張られます。 なんじゃこら?!だけど、...
何これ?!っていう突拍子もない設定(主人公がしょっぱなに殺されて幽霊になって復活する)なんだけど、そこからは確かに本格推理。 途中にちゃんと伏線もあり、きちんと読めば犯人もわかるはずなんだけど、ついつい人物描写?!にはまり、最後まで一気に引っ張られます。 なんじゃこら?!だけど、すごくおもしろかった!さすが有栖川さん!
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幽霊が刑事と言う設定に面白そうだと惹かれて読んでみました。 ミステリとしての謎解きもあり、相棒の早川君との掛け合いも楽しめ、ラストの数ページで泣けるような恋愛話でもあります。 あの数ページに何か隠されているのかと見返してしまいました。 ミステリを敬遠してる方などにも読んで欲しい本...
幽霊が刑事と言う設定に面白そうだと惹かれて読んでみました。 ミステリとしての謎解きもあり、相棒の早川君との掛け合いも楽しめ、ラストの数ページで泣けるような恋愛話でもあります。 あの数ページに何か隠されているのかと見返してしまいました。 ミステリを敬遠してる方などにも読んで欲しい本です。
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図書館で借りた作品。有栖川さんといえば本格ミステリー作家なので、「こんなにジーンとくる作品も書けるのか。」と少し意外な感じでした。もちろんミステリーとしても申し分のない出来です!
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刑事の神埼は,理由も分からず上司に射殺され,幽霊になる。 唯一神崎を見ることができ,会話のできるイタコの孫で後輩だった早川とともに, 事件を捜査する。 主人公が幽霊という荒唐無稽さに比べて,物語はしっかりしている。 幽霊ならではの, ・最初から犯人は分かっている。 ・自分は自由...
刑事の神埼は,理由も分からず上司に射殺され,幽霊になる。 唯一神崎を見ることができ,会話のできるイタコの孫で後輩だった早川とともに, 事件を捜査する。 主人公が幽霊という荒唐無稽さに比べて,物語はしっかりしている。 幽霊ならではの, ・最初から犯人は分かっている。 ・自分は自由に動き回って見たり聞いたりはできるが,物に触ったり, (早川以外の)他人と会話したりはできない。 といった制約がうまく生かされていて,楽しめる。
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最後が泣かずには居られない1冊でした!! 途中の主人公のやきもきした気持ち、落胆、絶望・・・それでも、 最後にあった音や文字などでは伝えられない想いが伝わっている瞬間。 切なくて、泣きました。
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ラストの空白・・。あそこにどんな景色が広がっているのか、想像してみたら、なぜか泣けてきた。泣ける作品になるなんて予想外でした。 今まで読んだ有栖川作品で一番よかったですね。 触れることができないのに、バスに乗れる幽霊wおもしろい・・ 相棒の早川くんが本当にいい奴。彼のキャラなしに...
ラストの空白・・。あそこにどんな景色が広がっているのか、想像してみたら、なぜか泣けてきた。泣ける作品になるなんて予想外でした。 今まで読んだ有栖川作品で一番よかったですね。 触れることができないのに、バスに乗れる幽霊wおもしろい・・ 相棒の早川くんが本当にいい奴。彼のキャラなしにはいい話になり得なかったでしょう。 長編でも飽きさせず、ミステリとしての面白さもさすが。何気ないシーンにも伏線が張られてました。
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