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邪眼は月輪に飛ぶ の商品レビュー

4.4

64件のお客様レビュー

  1. 5つ

    34

  2. 4つ

    21

  3. 3つ

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2023/05/23

見るもの全てを死に追いやるフクロウ「ミネルヴァ」と、昔ミネルヴァに傷を負わせた漁師の因縁の戦いを描く一冊。 アツイ展開に息を呑み一気に読み切る。すごく良い。

Posted byブクログ

2022/09/15

 最高。藤田和日郎ファンなら読むべきだし、そうでなくても読むといいと思う。  双亡亭然り「どうやって勝つんだこんなの」って敵が出てきて、絶体絶命の状況を命懸けでどうにかするのが本当にアツい。  おどろおどろしい敵や設定、伝奇っぽい呪術と交錯する近代兵器、そしてちょっぴりお色気が...

 最高。藤田和日郎ファンなら読むべきだし、そうでなくても読むといいと思う。  双亡亭然り「どうやって勝つんだこんなの」って敵が出てきて、絶体絶命の状況を命懸けでどうにかするのが本当にアツい。  おどろおどろしい敵や設定、伝奇っぽい呪術と交錯する近代兵器、そしてちょっぴりお色気があって、藤田和日郎ここにあり!という感じ。  一気に読むと信頼関係を築くのが少し早いかなという気はしなくもないけど、そんな小さなことが気にならないくらい、期待以上にきっちり面白かった。  1巻完結というのも読みやすいし、フクロウと鵜平の対比構造があり、良く錬られたドラマがあり、それぞれの抱えた葛藤や悩みもまとめて大団円へと昇華していて、本当にすっきりと読み終えることのできる一冊だった。

Posted byブクログ

2021/10/01

のっけから、謎の「鳥」を理由に大量に人が死ぬ、メディア越しでもその能力は発動する、軍が動いて頑固な猟師の元に…と、オカルト要素と現代社会への警鐘も織り混ぜつつの藤田節。

Posted byブクログ

2018/12/17

青年誌に掲載されたとのことやけど、青年からジジイが努力、友情、勇気で勝利を掴むっつう感じ。 嫌いではないし、グッとくるシーンもあり。 邪眼が最期にまみえるシーンはぞくっとしたな。

Posted byブクログ

2019/05/22

見たものに対して<邪眼>により無条件に死を与えるフクロウと狩人の鵜平爺の物語。「うしおととら」「からくりサーカス」「月光条例」と長編イメージが強い藤田氏の一巻本だが、藤田氏のエッセンスがギュッと濃縮されたストーリーが展開して、読み応えあり。果たして、<邪眼>はフクロウなのか人なの...

見たものに対して<邪眼>により無条件に死を与えるフクロウと狩人の鵜平爺の物語。「うしおととら」「からくりサーカス」「月光条例」と長編イメージが強い藤田氏の一巻本だが、藤田氏のエッセンスがギュッと濃縮されたストーリーが展開して、読み応えあり。果たして、<邪眼>はフクロウなのか人なのか。<邪眼>の謎や鵜平のその後なども読みたい気になった。

Posted byブクログ

2018/07/25

一冊簡潔なのでサクッと短時間で読める。なおかつ熱い。登場人物一人ひとりが秘めた情熱を持っていて熱いので凄く応援したくなる。いつもの藤田節。

Posted byブクログ

2017/07/25

藤田和日郎の傑作。 パニック映画のような滑り出しを魅せる物語に、不器用な男の半生を織り交ぜた骨太の一作。 藤田和日郎マンガを読みたいが、長編を読むにはキツイという方にオススメ。

Posted byブクログ

2016/09/19

一巻完結とは思えない密度の高さ。「赤ちゃんになりたかった」白面のように藤田作品の化け物にはどこか人間らしい部分があって、「人間と大した違いはない」という鵜平の言葉に作者の想いが込められている気がした。だから藤田作品の敵の散りざまには言葉にできない切なさがある。

Posted byブクログ

2016/09/07

人間が動物たちの、世界にとっての邪眼にならないよう、そう祈る輪だけどあまり活躍はしなかったよね。鵜平が何故あそこまで輪に対して従順だったのか?義父とはいえ、そこまでされる筋合いはないんじゃないかな?

Posted byブクログ

2015/09/28

人に薦めたきっかけで再読。「うしおととら」「からくりサーカス」が知られる藤田和日郎先生の描く、珍しく1巻のみで完結の作品(その気になればシリーズ化できそうではある)。 その目で見られたものはすべて死んでしまうという1羽の恐ろしいフクロウが、東京湾で座礁した米軍空母から逃げ出した。...

人に薦めたきっかけで再読。「うしおととら」「からくりサーカス」が知られる藤田和日郎先生の描く、珍しく1巻のみで完結の作品(その気になればシリーズ化できそうではある)。 その目で見られたものはすべて死んでしまうという1羽の恐ろしいフクロウが、東京湾で座礁した米軍空母から逃げ出した。そのフクロウ、コードネーム「ミネルヴァ」は都内を飛翔し、空前絶後の死者を出す。かつてそのフクロウを一度は撃ち落とした漁師・鵜平は、米軍の要請を受けて銃をとるが…。 作品としての分厚さ、迫力は「白鯨」や「老人と海」「羆嵐」といった作品(どれも小説だけど)に劣らないすさまじさ。すべてを捨ててフクロウに挑む者たちの戦いは、漫画らしい荒唐無稽さでありながら、リアルです。そしてまた、「ミネルヴァ」もまた、凶悪なだけの敵キャラではないところが良いですね。読む人を選ぶクセのある画なれど、一読してほしい怪作。

Posted byブクログ