科学の終焉 の商品レビュー
第79回アワヒニビブリオバトル「24時間耐久ビブリオバトル@オンライン」第13ゲームで紹介された本です。オンライン開催。チャンプ本。 2021.09.18
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※このレビューにはネタバレを含みます
1997年刊行(原著刊行年不明)。 途中から読み飛ばし。 科学の終焉と題しているが、彼らが勝手に重要だと看做している題目の相当部分が発見された、又は発見は不可能という意味に過ぎず、応用科学、社会への還元という意味で未だ判明していないことが多いことを等閑視。 例えば、地震予知・エネルギー問題・食糧増産・地球温暖化・脳の機能障害等々が相当。 本書のようなペシミズムに陥る議論している暇があれば、自身が軽視している観測データの集積に邁進してほしいと思うのは私だけ…。 また、観測技術の精緻化が新たな理論を構築してきたという歴史的経験も軽んじ過ぎ。 火星、木星や土星の衛星圏への有人探査すら安価に実現できていない現在、その方法論の確立自体意義深いし、また、応用科学者に対する、隠しようもない上から目線が鼻白む(ただし、著者や訳者ではない。著者のインタビューに応じた科学者群である。もっとも全員がそうだというわけではないことは付言する。)。 安易な楽観主義は慎むべきだが、本書に底流する悲観主義もまた、もっと業績を上げてからにしてほしいと感じるところ。
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学者はこの先お先真っ暗 という内容は読んでてあまり楽しくない。 いろいろな分野で最先端の研究をしている学者にインタビューして書かれているもので荒唐無稽でないというのがさらに暗澹とさせられる。 科学の世界はすでに大まかな地図が出来上がってしまい、細部を埋める作業はまだあるものの、...
学者はこの先お先真っ暗 という内容は読んでてあまり楽しくない。 いろいろな分野で最先端の研究をしている学者にインタビューして書かれているもので荒唐無稽でないというのがさらに暗澹とさせられる。 科学の世界はすでに大まかな地図が出来上がってしまい、細部を埋める作業はまだあるものの、世界のありようを大きく変えるような大きな発見などはもうないだろう という著者の主張に対しては反論も多くなされ、まだまだ未知で大きな発見はあると思われるのだが、学者ですら各分野で専門化が進み、ちょっと分野が違うとさっぱりとなっている上に、専門家ですら最先端の研究は簡単ではない状況を一般の人がどう捉えるか。 そして、高騰する研究費とそれにみあう研究成果(から得られる利益)の乖離は、学者はただ研究をしていればよいという時代は確実に終ったのだということを示唆しているように思う。
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科学・哲学のあらゆる分野で発展は行き詰まっている?最先端の学者に身も蓋も無い質問をぶつけた爆笑本!! 「反証可能性は反証可能か?」とかね(笑
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