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燃え続けた20世紀 戦争の世界史 の商品レビュー

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2020/02/27

 20世紀は2つの世界大戦の前後という区切り方が正しいのかもしれない。本書はその序章、第1次世界大戦後の戦間期から、第二次世界大戦に至るまで、各国の状況を記載している。  帝国の崩壊と多額の賠償に苦しんだドイツ。戦勝国にもかかわらず人的被害、インフラ被害共に大きかったフランス。...

 20世紀は2つの世界大戦の前後という区切り方が正しいのかもしれない。本書はその序章、第1次世界大戦後の戦間期から、第二次世界大戦に至るまで、各国の状況を記載している。  帝国の崩壊と多額の賠償に苦しんだドイツ。戦勝国にもかかわらず人的被害、インフラ被害共に大きかったフランス。7つの海を支配する絶頂期から一気に経済的に苦しくなったイギリス。賠償、領土とも何も得ることのなかったイタリア。国際連盟を作るべく、奔走したが、国内の反発や恐慌などで苦しんだアメリカ。ロシア革命で一気に国家が転覆したソ連。  わずか5年の第1次世界大戦のために、全ての常識と枠組みが覆ってしまった。どの国も、国民も得るものがなく、むしろ経済的に困窮していく。各国の政府は国内の矛盾に苦慮し、疲弊していく。そんな中、最も奈落の底につき下ろされたドイツは、あの独裁者を生み出し、新たな秩序を作るべく力を蓄えていくが、他の国は指をくわえてみるしかなかった。各国の問題点を、指導者を上げながら明快に記載していく。そしてあの未曽有の大戦争に突入していく。  発行が1977年であるため、まだ第2次世界大戦の空気が残っているのか?ナチス政権、イタリア・ファシスト政権への記述は辛辣で、事実を元にした記載より著者の感情からの文章が多い。しかし、戦間期の各国の抱えた問題点を、当時の指導者を入れて、時系列とともに明快に記載している。特にフランス、イタリア、スペインの問題を日本語で簡潔に読めるのは、ありがたい。

Posted byブクログ