鳩の栖 の商品レビュー
少年たちの静かで淡い憧憬 自分の無力さを思い知りながらも、手を放さないようもがいているような。胸に染み入る短編五編 収録作品:『鳩の栖』『夏緑蔭』『栗樹―カスタネア』『紺碧』『紺一点』
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高校の頃一度読んで意味がわからないと思ったけど、今なら客観視しながらちゃんと読めた。 季節や言葉に関しては、本当に美しいものばかりだし、四季をはっきりと感じることができる描写。 夏の夜に読みたくなる。
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短編集。 少年たちのおはなし。 この人の作品は読めないのと読めるのがあるんだけど、これはすんなり読めた。あっさりしてるからかな。
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何気なく過ぎてゆく日々の当たり前にもの悲しいおはなし。 全編に別れとそののちに訪れるうつろをほのめかせながら、けれどさらにその先を思わせる物語だったと感じました。
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長野さんの書かれる少年が本当に好きです。カスタネアは国語の教材で読んでからとても気になっていたのですが、泣きたくなるくらい好きです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
単行本を読んでいるので内容は知っているけど、一作目は途中から、三作目はラストにもう涙。「鳩の栖」の、どんどん蝋燭の炎が消えていくように、別れを予感させる話は好きだけど辛いです。文章や表現が本当に美しくて、哀しくも余韻に浸りまくりました。単行本にはないあとがきの「鳥の話」は鳥好きにはたまらないです。インコが可愛すぎ…。(ついでに四・五作目で紺極まるを読みたくなって、再読ループにはまるんだ…TT)
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読みたいのに図書館にも本屋にもなくて探し回りました。 数年前のナツイチに入っていたようで、 その売れ残りっぽいのを本屋をはしごしてようやく見つけました。 紺一点が読みたかったんです・・・。
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長野まゆみさんを読んだことがなくて、 中村明日美子さんみたいな少年愛を求めている人におすすめしたい本。 独特の雰囲気がありますが、それが大丈夫なようでしたら本当に非常におすすめします。文体にくせがあるので、苦手な人は苦手かと思います。 それになにより少年愛をズバズバ書いてますから...
長野まゆみさんを読んだことがなくて、 中村明日美子さんみたいな少年愛を求めている人におすすめしたい本。 独特の雰囲気がありますが、それが大丈夫なようでしたら本当に非常におすすめします。文体にくせがあるので、苦手な人は苦手かと思います。 それになにより少年愛をズバズバ書いてますからね!!!! 彼女の作品は何の疑問もなく、みんなホモですからね!!!!! この中に収録されている、「栗樹―カスタネチア―」が、 …驚かないでくださいね。 現代文模試の……小説読解に選ばれていたのですよ…… なにを…考えているんだ……ベネッセ… そんなにガッツリとした部分ではなかったのですが、いやしかし、いやしかしですよ、長野まゆみ作品ですよ。 そのような描写がないページなんてございませんよ。 おかげで模試が終わった後の女子はヒソヒソささやき合いましたよ。 「え?なに?あれ、弟はお兄ちゃんが…好きなの……?肩が触れ合っただけで赤面して動機が激しくなってときめいてたけど、それは…そういう…ことなの?」 「しかもお兄ちゃんは友達(男)が好きみたいな」 「えっ、近親相姦でさらにホモなの?禁忌キッズじゃん」
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思春期の揺らぎのある透明な静かさを掬ったような短編集。 時代は大正あたりのイメージでしょうか。言葉遣いはやや文学調ですが、癖がなくさらっと読めます。 表題作の「鳩の栖」が好きでした。 淡々と描く静かさが素敵な作品。
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珍しく現代日本が舞台の、ファンタジーは一切でてこない短編集。 正直、ファンタジーもいいけど、こっちは相当いい。 表題作『鳩の栖』をはじめ、全部お気に入り。私のおすすめは左作と『夏緑陰』 長野さん初心者におすすめの本です。
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