800番への旅 の商品レビュー
ウッディ父さん。なんて大きな愛なんだろう。主人公は父さんと行動をともにすることで、自ら様々な発見をし、反省をし、そして、自分の本当の出自を知る。 しかし、よくぞラクダで商売をしている人のさまをここまで見事に描けるものだ。舌を巻く。 タイトルの「800番」がそういう意味だったと...
ウッディ父さん。なんて大きな愛なんだろう。主人公は父さんと行動をともにすることで、自ら様々な発見をし、反省をし、そして、自分の本当の出自を知る。 しかし、よくぞラクダで商売をしている人のさまをここまで見事に描けるものだ。舌を巻く。 タイトルの「800番」がそういう意味だったとは!
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自分として生きていく。 マックスは母親が富豪と結婚して新婚旅行に行くので、離婚した父親と夏休みを過ごすことになった。父親はラクダを連れてトレーラーで興行をしながら暮らしている。これからの生活への想いと父親との生活への不満を抱えたマックスが道中で出会ったのは——。 周りから浮き...
自分として生きていく。 マックスは母親が富豪と結婚して新婚旅行に行くので、離婚した父親と夏休みを過ごすことになった。父親はラクダを連れてトレーラーで興行をしながら暮らしている。これからの生活への想いと父親との生活への不満を抱えたマックスが道中で出会ったのは——。 周りから浮きたくない。見下されたくない。そのために進学先のブレザーを着て、母親の再婚相手に連れて行かれた豪華なレストランの話をする。しかし父親には不発で、知り合ったサブリナはどうやら行く先々でまったく架空の人物になりすましている様子。大物歌手のトリーナは、実は名付け親でどうやら昔の父母を知っているらしい。 自分が誰なのか、わかっているだろうか。自分のふりをしているのかもしれない。誰かのふりをすることは決して間違いではない。何かを演じることで自由になれることもある。ウッディが演じていたもの。それを受け入れてマックスは残りの夏休みを過ごす。 外国からの旅人のように、違う習慣を見守れる人になりたい。
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再婚する母親が新婚旅行に行っている間、12才の少年マックスは「ラクダ使い」の父親のところで過ごすことになった。 マックスは、もうすぐ始まるはずの、社会的にも経済的にも恵まれている母親の再婚相手に合わせた生活…名門私立校の生徒となって…に慣れておかなくちゃ!と思って過ごしている。「...
再婚する母親が新婚旅行に行っている間、12才の少年マックスは「ラクダ使い」の父親のところで過ごすことになった。 マックスは、もうすぐ始まるはずの、社会的にも経済的にも恵まれている母親の再婚相手に合わせた生活…名門私立校の生徒となって…に慣れておかなくちゃ!と思って過ごしている。「ぼくが慣れておくはずだったのはファーストクラスの暮らしだっていうこと。」 ラクダ使いの父親ウッディーは「のびのびできると思うのか?」 旅回りのあいだにマックスは個性的な人々と出会う。ウッディーはみんなに好かれていて、ウッディーもみんなが好き。それは、お互いに助け合い信頼しあっているから。 そんな中に身を置いているうちに、マックスの価値観もじわじわと変わっていく、、 「仮面」というのも、この本のテーマのひとつですが、ウッディーにも仮面があったということを知って、マックスは大きな愛情を感じることになる!
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チョーやさしいけど金がなく、かっこわるくて、ラクダを飼って芸能の仕事をしているダサくて恥ずかしい父さんと、ラクダは嫌だと別れた母さんが歳のいった富豪と再婚し、急にエリートになったような気分に酔ってるこまっしゃくれた少年の旅物語。義理の父の金でボンボン校に入学できたことを鼻にかけて...
チョーやさしいけど金がなく、かっこわるくて、ラクダを飼って芸能の仕事をしているダサくて恥ずかしい父さんと、ラクダは嫌だと別れた母さんが歳のいった富豪と再婚し、急にエリートになったような気分に酔ってるこまっしゃくれた少年の旅物語。義理の父の金でボンボン校に入学できたことを鼻にかけて、ラクダ父さんと田舎を旅してる最中もそのブランド校のブレザーをこれみよがしに着続けたりしてた子が、旅しながら出会った人と触れ合い、ラクダ父さんとの時間を通して、少しずつ、その凝り固まったスカした心が素直になっていく。 アメリカの文化や空気感が感じられて、映画を観たような気分になった。自分いまや中年やけど、この少年の同年代、10代の初めころに読んでたら、どう感じたんやろう。いいとは思えなかったかもしれないかなあ。
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いろんな人達がいて 鎧や仮面で自分を守って生きている 自分も何か理想を持っていると前を向いて歩ける気がする 見つけられないと表に出られない事もある 家にいても何か見つけて外に出て そこからまた探してみてほしいと思う
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主人公マクシミリアン、12歳。 シングルマザーの母が結婚する。あこがれていたハイクラスな生活が手に入るって。でもって、ハネムーンの間は別れた父さんのとこへ行って来いって。(なんかもう、この時点で文化が違うぞ^^;)))))) 父さんの生活なんて。 トレーラーハウスで、巡業しなが...
主人公マクシミリアン、12歳。 シングルマザーの母が結婚する。あこがれていたハイクラスな生活が手に入るって。でもって、ハネムーンの間は別れた父さんのとこへ行って来いって。(なんかもう、この時点で文化が違うぞ^^;)))))) 父さんの生活なんて。 トレーラーハウスで、巡業しながらの生活なんて。 ラクダと一緒の生活って、ぼくの辞書にはないんだけど。 「800番」の謎がとけるのはラストの方。 「800番」の意味を考えると、こんがらがっちゃいそうなので、ここはマックスの「出会い」と「気づき」を一緒に体験しよう。アメリカンミュージックでも聞きながら。思春期入った人向け。
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※このレビューにはネタバレを含みます
日本ふうにいえば、0120への旅、というタイトル。 母の再婚新婚旅行中に、ラクダの興行をして、旅暮らしをしている実父のもとにあずけられた少年のはなし。 自分の学校にこだわり、高級な生活にあこがれ、数学の力や知識をひとに言いたい少年は、父やその周囲の風変わりな人たちを通じて成長していく。 そして、旅のあいだに知り合った不思議な親子の秘密に気がつく。 最後には自分自身の秘密にも気付いてしまうが、成長した少年はそれを乗り越える強さがあった。 カニグスバーグらしい、自然な少年の心境が綴られている。 そして父の素晴らしさ。トリーナの優しさ。 最後まで、少年とアーメッドというラクダはちっとも和解しないのね。笑
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カニグズバーグの作品。出てくるものも、展開も、いかにもアメリカ的な。中学生くらいで面白いと思う子もいるかもしれない。おとうさんが時々とてもいいことをいうなと思った。ラクダ、父親、仮面、旅。
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だれだって、何かのふりをして生きている。 たんたんと進んでいくような印象をもつけど、少しずつマックスの心を変えていくような出会いや出来事が待ってる。 読んだあとに、なんかガツンと衝撃がきた。これは、久々の感触だ。
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カニグズバーグ!おもしろいかな~ と思ったけどこれはそうでもなかったような 文化のちがいが、ちょっとついてけなかったわたし トレーラーハウスとか、ラクダを乗せる仕事とか いろんな集まりに入り込んでごはん食べちゃったりとか いろんなひとがいるんだなー 子ども目線ではあるんだけ...
カニグズバーグ!おもしろいかな~ と思ったけどこれはそうでもなかったような 文化のちがいが、ちょっとついてけなかったわたし トレーラーハウスとか、ラクダを乗せる仕事とか いろんな集まりに入り込んでごはん食べちゃったりとか いろんなひとがいるんだなー 子ども目線ではあるんだけど、適当に読むと理解できないカニグズバーグ^^; 800番はフリーダイヤルみたいな番号で、 ボーはいろんな生き方やいろんな生活にふれて 成長していくんだなあ
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