DIVE!!(3) の商品レビュー

森絵都(著者)

2019/08/28

オリンピックを目の前にして辞退する要一や、それぞれが自分との葛藤を乗り越えて成長していくのがおもしろい。

2019/01/05

個人的にはこっちの4冊組を読んでほしい。1冊ごと主人公が変わります。ちょうど読んだ後に東京出張の地下鉄で知らない女子高校生が読んでて思わず「すっごい面白いですよねこの本」と話しかけてしまうくらい熱くなれる小説。（はい、面白いです！とちゃんと返事してくれました）中学生高校生男子がかわゆす。

2017/11/11

この巻は要一がメイン。血統もよく、飛び込みの筋もよく、頭もいいけど、ここぞというときにばかなことをする。その要一と同じくらいばかな飛沫、そしてそれを上回る知季。３人の友情がとても良い。
飛び込みの高みを目指すからこそ、正々堂々と戦いたい、その気持ちに応える知季。まっすぐで気持ちいい。

2017/07/13

この巻は要一の巻。オリンピック選考方法に納得のいかない要一が、自分の出場決定を反故にしてまで臨むことになる最終選考へと続く、出場条件の６００点をクリアできるのか、飛沫や知季の成長はいかに、いよいよ最終巻で３人の誰が選ばれるかが決まるのであろう。しかし実際の日本の飛び込み界が情けないためもう一つ盛り上がらないなあ。ここはひとつアニメのヒットでメダリストの出現を期待しよう、小説ではそれほど影響力はなかったようであるから。

2014/08/07

大人の手のひらの上で踊るか、そこから飛び降りて踊るか。
もう一つ、大人の手のひらの上で踊りながら、いつの間にか大人を手のひらで転がすって方法もあるのだけど、そんなまっすぐではない方法は取りたくないかな。

2013/06/11

この巻は一巻とも二巻とも違った視点で書かれていた。
飛び込みのエースとしてのプライドとプレッシャーにもまれながらも
必死に飛び込みに向き合っている子に、青春とはこのようなものだったんだと思い出させてもらった。

2013/05/01

飛び込みの三段目。今回の主役は要一。はじめのうち、彼はあまり好感度が高くなかったが、随分と雰囲気が変わって応援もしやすくなってきた気がする。知季は逆に存在感が気薄になってしまい、文字通りの活躍ぶりだけが目立って個性がなくなってしまった。ちと残念。でも、皆が真っ直ぐにオリンピックを目指しているのを読んでいると、続きが気になる。すごく。飛び込みってあんな短い時間の中にとてつもなく凝縮されたものがたくさんあるんだな。

2012/09/27

〈内容〉まずは3メートルのスプリングボードから。つぎは5メートルの飛び込み台。続いて7.5メートル。最後にようやく10メートル。

2012/05/23

この巻の主役、要一は、両親共に元飛込み選手という血筋を持ち試合でも安定した成績を残しているサラブレッドだ。しかし彼にも、知季や飛沫とはまた違った悩みがある。

自分の知らないところで巨大な雪だるまがふくれあがって迫ってくるような圧迫感。
スポーツの世界は、競技の中身だけではなく、それを取り巻く環境も甘くはない。大人たちの打算や敷かれたレールが見えてきて、素直に受け入れられない要一。そんな彼がある一つの決断を下す。

「失ったものは欲しくなかったもので、得たのは欲しかったものだ。たまらなく欲しかったものだ……。」（本文より）

厳しい課題を自らに課して挑戦していく姿がりりしくてかっこいい！

2011/11/03

１巻が知季、２巻が飛沫
そして三作目である本作ではやはり要一だった
17歳の要一。両親共に飛び込みの元ｵﾘﾝﾋﾟｯｸ選手であるｻﾗﾌﾞﾚｯﾄﾞ。ﾌﾟﾗｲﾄﾞがやたら高く負けず嫌いで練習もかかさずでる。精神的にも安定した演技をするのが要一の一番の押しどころ――

ﾌﾟﾚｯｼｬｰで押しつぶされそうになった要一が放った言葉――陸の上よりも水の方が軽かった
親でなく自分を評価してくれるのが嬉しかったと

夢のためになにもかもを幼い頃から押し殺して飛び込みに命をかけた要一。
ｵﾘﾝﾋﾟｯｸは目の前なのに釈然としない

三作目も面白かった。情景が目の前に広がる絵のない本
さすが森絵都さんだなとしみじみと感じた