20世紀最後の戯曲集 の商品レビュー
『パンドラの鐘』 「王ならば」痛烈な天皇批判だと思う。 長崎出身の劇作家が描く『オイル』『正三角関係』と続く原爆三部作。 原爆投下まえの長崎。遺跡発掘現場から古代の歴史が見えてくる、卑弥呼もとい、女王ヒメ女の決断。大正天皇の「遠眼鏡事件」。『蝶々夫人』『アイーダ』ほか。手塚治虫『...
『パンドラの鐘』 「王ならば」痛烈な天皇批判だと思う。 長崎出身の劇作家が描く『オイル』『正三角関係』と続く原爆三部作。 原爆投下まえの長崎。遺跡発掘現場から古代の歴史が見えてくる、卑弥呼もとい、女王ヒメ女の決断。大正天皇の「遠眼鏡事件」。『蝶々夫人』『アイーダ』ほか。手塚治虫『火の鳥 ヤマト編』のイメージもあるか。 『Right Eye』 実話を元に、現実と虚構の交錯。中学生のときに読んで、映像で見て、異様に憧れた。写真家・一ノ瀬泰造に肉薄、実在の人物をこんなふうに、倫理的に許されるのかとも思った。(のちに宮崎駿『風立ちぬ』の堀越二郎の描き方に触れて、こういう作劇はある、と改めて) 野田秀樹が右目を失目して入院した実話より。報道カメラマン・一ノ瀬泰造の足跡を辿る。パパラッチ、夏目雅子。芝居をつくるということ。(寺山修司は覗き魔or露出狂かを問うた、)カンボジア内戦、クメール・ルージュ。 『カノン』 芥川龍之介の『偸盗』、ビゼーの『カルメン』を永田洋子に重ねて、連合赤軍の顛末に重ねる。 『贋作・罪と罰』、それから『Q』『兎、波を走る』にも永田洋子のイメージあり。 盗賊たちの物語と、魔性の女に惑わされる役人の男の物語を翻案。
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ストーリーが進むにつれて言葉の力に引き込まれる。インパクトのあるラスト。でもまだまだ自由になれるはず。
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劇詩人としての野田秀樹の言葉が、ばしばし伝わってくる一冊。 言葉の『展開』という意味では『キル』が最高だけど、 (キル→着る→斬る→生きる→切る) この本の三作品は、言葉の『すり換え』がきれい。 Right Eyeを読む前に、 『地雷を踏んだらサヨウナラ』(一ノ瀬泰造)を読むの...
劇詩人としての野田秀樹の言葉が、ばしばし伝わってくる一冊。 言葉の『展開』という意味では『キル』が最高だけど、 (キル→着る→斬る→生きる→切る) この本の三作品は、言葉の『すり換え』がきれい。 Right Eyeを読む前に、 『地雷を踏んだらサヨウナラ』(一ノ瀬泰造)を読むのもいいかも。
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始めて観たの野田演劇が『パンドラの鐘』で、六年振りに戯曲を読んでみたのだが、その時の記憶が結構甦る。本当凄い人だなぁ、野田さん。
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野田秀樹氏の戯曲集。 おすすめはパンドラの鐘。 戦争批判を真っ向からやるのではなく、徐々に解き明かしていって浮かび上がらせる手法は見事。正に20世紀最後の名作。
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「カノン」は学生時代にやった思い出深いお芝居。でも「パンドラの鐘」も好き。この人役者してもスゴイし、言葉遊び的ものが多くて小説以上に読んでて面白い!
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舞台として観たのは「パンドラの鐘」。戯曲として読んで一番印象に残ったのは「Right eye」。三作全編に通して言えるのはその言葉遊びの妙だと思う。野田秀樹の戯曲は「半神」しか演じたことはないけれど、戯曲として読むだけでも十分に楽しめる一冊。良質な戯曲は小説よりも面白いと確認させ...
舞台として観たのは「パンドラの鐘」。戯曲として読んで一番印象に残ったのは「Right eye」。三作全編に通して言えるのはその言葉遊びの妙だと思う。野田秀樹の戯曲は「半神」しか演じたことはないけれど、戯曲として読むだけでも十分に楽しめる一冊。良質な戯曲は小説よりも面白いと確認させてくれた本。
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