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ヨーロッパ最終戦争1998(上) の商品レビュー

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2013/03/31

2012年現実の世界ではEU連合結成以後、ヨーロッパはドイツ・フランスの盟主が司っている。しかし、ギリシアの経済破綻からギリギリの舵取りを強いられている。 ラリー・ボンドは、執筆時の1993年の段階でこの状況を見透していたように冷徹な視点で紛争が生起しうる可能性を提起しているの...

2012年現実の世界ではEU連合結成以後、ヨーロッパはドイツ・フランスの盟主が司っている。しかし、ギリシアの経済破綻からギリギリの舵取りを強いられている。 ラリー・ボンドは、執筆時の1993年の段階でこの状況を見透していたように冷徹な視点で紛争が生起しうる可能性を提起しているのだ。 フランスが抱える移民問題、EU経済圏の抱える不採算国のデフォルトリスクこれが全てこの小説に織り込まれおり、それが導火線となって広範なヨーロッパを巻き込んだ紛争が勃発する。 ラリー・ボンドは兵器おたくとも言われているが、どっこい偉大なストーリーテラーでもある。しっかりとした人物描写がなければ文庫本で1000頁を超える物語がもたない。 なかなかの読み応えである。

Posted byブクログ