POSシステムの知識 の商品レビュー

荒川圭基【著】

2015/12/08

posシステムについての本。
構成機器や導入方法といった技術的な話はほとんどありません。
実はその方面の内容を期待していたのですが……
そうではなく、posシステムの目的や運用方法、データ分析について書かれています。
当たり前といえば当たり前なのですが、posシステムに絡めてマーケティングの話をしている本です。

posを導入するだけではダメ。
pos導入を契機に、経営方針や業務方針も変えていかないと、posの効果は出ない。
本書の論旨はこうですが、僕もそう思います。
posが仕事を変えるのではなく、posと一緒に仕事を変えていくということですね。
どのように変えていくのか、具体的なことも書かれていて良いと思います。
ただ個人的に、マーケティング論って胡散臭いところがあるので、机上の空論なんじゃないかという箇所も多々ありましたが……

大蔵省という言葉が出てくるくらい古い本です。
ですので、今求められているposシステムとは違うかもしれないですが、「posのそもそも」を勉強するにはちょうどいいかもしれません。

2012/01/09

１５年位前の本。先日下北沢のダーウィンルームでなぜか見つけてしまったので、これも運命と思い購入。読んでみて思ったのは、これ本当に１５年前の本なのか？ということ。確かに、RDB（Relational Data Base）とはコレコレ、こんなもので・・・とか言っているあたり、世代の違いを感じるところはあるけれど、POS周りの仕組みって、本質的なところは１５年も、２０年も前から確立されていたのか、ということがわかりました。非常にベーシックな内容で、わかりやすく興味深い本です。また、（今となっては当たり前すぎて誰も論じない）POSを導入する利点がきちんと整理されていて、そういう前提をあまり知らない世代である自分にとっては、POSシステムが本来どうあるべきかというところが、くっきり見えてきたように感じて、非常に得るところがあったように思います。

2011/09/10

ポスの仕組みを知りたくて買った。
POSの歴史から導入意義について体系的に把握できたのは想定外の利益でした。
かなり前の本だけど、POSの導入っていうのが薄利な小売を中心に効率的に進めてきた産物であり、大枠の考え方は80年代に出来上がったってのが分かった。

しかーし、POSの技術的な構造はちょっと分からなかった。
そんなん、本に求めるのが失敗か。