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一九五二年日航機「撃墜」事件 の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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清張最後の小説です…

清張最後の小説です。1952年に起った飛行機事故を清張の視点で、その謎を追求した「ドキュメント・ノベル」です。清張はこの小説の20年前にも同じ題材で「風の息」という小説を書いています。20年後の小説は、ズバリ「墜落」ではなく「撃墜」としている点に、新しい視点があると思います。「...

清張最後の小説です。1952年に起った飛行機事故を清張の視点で、その謎を追求した「ドキュメント・ノベル」です。清張はこの小説の20年前にも同じ題材で「風の息」という小説を書いています。20年後の小説は、ズバリ「墜落」ではなく「撃墜」としている点に、新しい視点があると思います。「撃墜」つまり何者かに落とされたという視点です。 冒頭の「もく星号」の機長とジョンソン基地の管制官との交信の記録(公表されなかった記録の内容はこうではなかったかと清張が推理して書いている)に、まず度肝を抜かれ、作品の中に引き

文庫OFF

ドキュメントとはこう…

ドキュメントとはこういう風にという見本のような感じがした。説得力がすごい。

文庫OFF

占領下の日本で実際起…

占領下の日本で実際起こった、民間機第一号「もく星号」の墜落事件を丹念に取材し、自説を小説風にまとめたもの。一連の推理小説同様に、現実の事件を扱った作品も読み応えがあります。

文庫OFF

2015/01/03
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※このレビューにはネタバレを含みます

 うーん、評価が難しい本です。1952年に大島、三原山に墜落した「もく星号」に関する半分ノンフィクション、半分小説っていう話なんですが、松本清張にしては珍しく、焦点がボケちゃった、という感じ?  墜落原因の一つに演習中の米軍の「面白半分」を持ってきたのに、後半のほとんどが唯一の女性客に絞られてて、話が2つに分裂しちゃった。2つの全く違う話ならば面白かったんでしょうけど。  ちょっと残念。

Posted byブクログ

2014/10/03

なるほど小説仕立てでないとオチに結び付きませんね。正直銃撃からの撃墜であるとするならフラップのみに弾痕がってのは納得しかねますがね。 しかしながら本質は当時のGHQの隠蔽体質への文句だと思われます。後半はダイヤ横流しのほうが大事な感じですしね。 いや面白かったです。

Posted byブクログ

2012/03/30

日本が占領下にあった1952年、日本航空の旅客機「もく星号」が三原山に墜落した。その墜落には数々の疑問点があり、それを松本清張が検証した本書。 前半は、この事故後の各所が発表した内容や、国会答弁などの事実から、事故当時の混乱の状況を紐解く。 後半は、その紐解いた内容をもとに、...

日本が占領下にあった1952年、日本航空の旅客機「もく星号」が三原山に墜落した。その墜落には数々の疑問点があり、それを松本清張が検証した本書。 前半は、この事故後の各所が発表した内容や、国会答弁などの事実から、事故当時の混乱の状況を紐解く。 後半は、その紐解いた内容をもとに、松本清張が小説として、<推測の>ストーリーを展開していきます。 前半は非常に読むのがダるかったけど、後半は小説として書かれているので非常に読みやすい。かといって、前半で事故の状況を知識としてみにつけておかないと後半は読めないと思います。 記載されている内容のどこまでが事実なのかはわかりませんが、 松本清張の小説に引きこまれ、清張の出した結論が事実のような気がしてなりません。。。

Posted byブクログ

2011/09/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

昭和27年に起こった「もく星号事件」の謎に挑んだ、松本清張最後の長編小説。フィクションではあるが現実感があり、掲載写真が生々しく衝撃的

Posted byブクログ