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ミカドの淑女 の商品レビュー

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30件のお客様レビュー

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林真理子さんの描く歴…

林真理子さんの描く歴史モノは大好きです。これもよく当時のことを調べたんだろうなーと思わせるよくできた小説です。下田歌子というヒトを知らなかったのですが、知りたいと思いました。

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 近年女性が強くなっ…

 近年女性が強くなった そして男性が弱くなった。環境ホルモンの性かとかいわれていますが、これを読んで思うのは 女性はいつだって 誰だって結構したたかですよ

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いつの時代も女性は強…

いつの時代も女性は強い!と思える1冊です。

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明治時代の女官・下田…

明治時代の女官・下田歌子の物語。歴史小説が林さんの切り口で描かれると斬新です。明治維新の時代の違った側面を垣間見れます。

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2024/02/02

下田歌子という明治時代に活躍した女性を中心に、当時の宮廷風俗や世間の動きを描いた、実話に基づく話。 明治天皇、皇后、伊藤博文、乃木希典・・とそうそうたる人々の名前が出てきて、実話か創作かよくわからなくなるが、当時の忖度だらけのドロドロした男の世界、あからさまな男尊女卑の社会で、...

下田歌子という明治時代に活躍した女性を中心に、当時の宮廷風俗や世間の動きを描いた、実話に基づく話。 明治天皇、皇后、伊藤博文、乃木希典・・とそうそうたる人々の名前が出てきて、実話か創作かよくわからなくなるが、当時の忖度だらけのドロドロした男の世界、あからさまな男尊女卑の社会で、女性ながら世間から注目を集める歌子を宮廷のみならず、世間の女性たちが応援したくなる気持ちは理解できる。 平民新聞からの引用はそのままらしいが、当時の有力者たちと歌子の醜聞を、こんなに赤裸々というか、過激な表現で連載するとはなんと恐ろしい社会だったのか、と思わずにはいられない。

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2022/12/09

下田歌子をめぐる、明治時代の人々の思わく。ラストは明治41年ですから、登場した人はそこから次々と世を去ってゆくわけですが、そこまでは語られません。

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2022/06/14

明治天皇やその周りについてよく調べたであろう細かい描写は良かった が、ストーリーとしては盛り上がることもなく、主人公に魅力を感じず、林真理子作品の中では楽しめなかった作品

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2019/08/06

下田歌子か~、知らなかった。勉強になりました。 天皇も無理くり京都から連れてこられ、強い君主象を作らされた感じがする。

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2018/07/18

「ミカドの淑女」林真理子著、新潮文庫、1993.07.25 282p ¥460 C0193 (2018.07.17読了)(2018.07.12購入)(2005.02.25/22刷) 【目次】(なし) ミカドの淑女 単行本の帯への推薦文  松本清張 みかどをめぐる華やかなロンド ...

「ミカドの淑女」林真理子著、新潮文庫、1993.07.25 282p ¥460 C0193 (2018.07.17読了)(2018.07.12購入)(2005.02.25/22刷) 【目次】(なし) ミカドの淑女 単行本の帯への推薦文  松本清張 みかどをめぐる華やかなロンド  深田祐介 参考文献 ☆関連図書(既読) 「西郷どん(上)」林真理子著、角川書店、2017.11.01 「西郷どん(中)」林真理子著、角川書店、2017.11.01 「西郷どん(下)」林真理子著、角川書店、2017.11.01 「明治天皇を語る」ドナルド・キーン著、新潮新書、2003.04.10 「神々の乱心(上)」松本清張著、文春文庫、2000.01.10 「神々の乱心(下)」松本清張著、文春文庫、2000.01.10 (「BOOK」データベースより)amazon その女の名は下田歌子。女官として宮廷に出仕するや、その才気によって皇后の寵愛を一身に集め、ついには華族子女憧れの的、学習院女学部長となった女。ところが平民新聞で、色恋沙汰を暴露する連載記事が始まり、突然の醜聞に襲われる。ここに登場するのは、伊藤博文、乃木希典、そして明治天皇…。明治の異様な宮廷風俗を描きつつ、その奇怪なスキャンダルの真相を暴く異色の長編。

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2017/10/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とても面白い。冒頭から、知られざる禁中の描写に興味をそそられ、明治天皇を二人称とする恭しい文体の軽妙さに感嘆する。この華麗で含みのある文章は女性ならでは。誰もが(天皇でさえも)時勢の剛流に飲み込まれていく明治日本が描写される。 終わりには、明治天皇と皇后の対比を元に、物語の主題が明治時代の女性と男性の戦いの構図だったことが明かされる。しかし女性軍の矢面に立った下田歌子の目的地が元いた宮中に戻ることとは、なんてスケールの小さい話ではないか。と思うけれど、それは時代が違うからこそ。作中の伊藤博文は女は結局自身の足元しか見ることができないと揶揄するが、女性が家庭から離れることをできなくしたのは男性の功罪でもある。 明治天皇を地方の豪農と同じと笑う新聞記者や、歌子を敬愛したあまりその理想像を裏切られて一方的な恨みを募らせる元教え子等、濃い登場人物が多く登場し、読む者を飽きさせない。物語の中心に立つ歌子は、章ごとに無力な女性とも、そのものずばり妖婦とも思える。この本の面白味は、しがない下級武士の出の歌子が、ついに天皇と皇后を戦わせるほどに至ったという太閤記のような立身出世物語にある。新聞を読んだ男たちの多くが歌子の追放に動いたのは、その人脈と権力を改めて悟ったからでは。何も考えていないような顔をして、女性はその実常に計算している。そのうち大正時代に平塚雷鳥が登場し、男性たちが女性の蜂起に戦慄することを思うと更に面白い。

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