ミカドの淑女 の商品レビュー
下田歌子の名前だけしか知らず、 大した知識もなく読みましたが面白かったです。 下級武士の家に生まれながら、 「日本一えらい女」と言われるまで出世した歌子。 それが「平民新聞」に妖婦と名指しで醜聞記事が載る。 話はそれを元に関わりのあった者達の視点で描かれており、 歌子は何も語...
下田歌子の名前だけしか知らず、 大した知識もなく読みましたが面白かったです。 下級武士の家に生まれながら、 「日本一えらい女」と言われるまで出世した歌子。 それが「平民新聞」に妖婦と名指しで醜聞記事が載る。 話はそれを元に関わりのあった者達の視点で描かれており、 歌子は何も語りません。 天皇を取り巻く環境、仕える男や女たち。 明治と言う時代をこういう角度から描かれたものを 初めて読んだので、そこはとても興味深く面白かったです。 帝はふいに気がつかれる。 女たちは明治など少しも望んではいなかったのでは ないだろうか? 女達はあの禁裏の世界の中で永遠に行きたかったのだ。 私は下田歌子そのものよりも、 彼女を通じて描かれた明治という時代を、 またそこに生きた男女を理解し心情を汲んだ描かれ方が 非常に面白く感じました。 新聞記事が当時のままの文体なので、 多少の読み難さはあるかもしれませんけどね。 この作家さんはバブルな時代の女を書いたものが 一番上手いし面白いと思ってましたが、 これは読んでよかったです♪
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近代の後宮事情のグロテスクさ、渦巻く嫉妬。しだいに見えてくる歌子の人柄に、居心地の悪さを感じる。今風にいえば、これもイヤミスの一種なのかも。
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これは友人に貸してもらわなければ、絶対読んでいない作品(^^;)だから新鮮に感じた(^^)下田歌子のなんとしたたかな事!(;゜∇゜)登場する人物は偉い人ばかりなのに、上手く手玉に取って…(゜゜;)きっと下田歌子の確信犯だと思うけれど、それに乗る平民新聞も凄い!(--;)
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2014.12.24読了大正の后が面白かったのと、殉愛に関する林真理子さんの毅然とした姿勢に共感し、何か読みたいと思って読んだ。下田歌子に関して事前の知識があったらもっと楽しめたと思う。ミカドの淑女っていうのは皇后を含めた明治時代の女性のことなんだなって理解して納得。想像していた...
2014.12.24読了大正の后が面白かったのと、殉愛に関する林真理子さんの毅然とした姿勢に共感し、何か読みたいと思って読んだ。下田歌子に関して事前の知識があったらもっと楽しめたと思う。ミカドの淑女っていうのは皇后を含めた明治時代の女性のことなんだなって理解して納得。想像していたストーリーとは違ったが面白かった。伊藤博文がほんとに好色で嫌な爺さん、乃木希典は実直だが頑固な時代遅れな年寄りっていう感じで、現代の女性に生まれて、こんな人たちが牛耳る社会でなくてよかったなあって思った。
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通勤の一時間で流し読みしたのできっと正しい評価は出来ないけど…読みづらかった…。 明治という時代を生きたタフな女性 下田歌子。彼女を取り巻く男たち。男の明治に翻弄される女たち。帝こと明治天皇… 時代の変化の激しさに皆混乱したのだろうな…
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【明治時代版「悪女について」】 下田歌子を取り巻く人物達の語りで構成されている様は、有吉佐和子の「悪女について」のよう。 巻末にもあったけど、まさに平安の朝廷と江戸の大奥が混ざり会ったような明治の皇室。 伊藤博文や乃木希典、幸徳秋水、捨松などの登場シーンが興味深い。 ただ、歌子本...
【明治時代版「悪女について」】 下田歌子を取り巻く人物達の語りで構成されている様は、有吉佐和子の「悪女について」のよう。 巻末にもあったけど、まさに平安の朝廷と江戸の大奥が混ざり会ったような明治の皇室。 伊藤博文や乃木希典、幸徳秋水、捨松などの登場シーンが興味深い。 ただ、歌子本人の内面が描かれていないので、ラストも少し物足りない。
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下田歌子さんという明治時代に生きた実在の人物が描かれた小説。 伊藤博文、乃木希典、明治天皇など、数々の有力者との浮名を流し、挙げ句の果てに、新聞に連載記事が掲載されるという、本当にあったとは思えないような本当の話がベース。 そのスキャンダルにも興味があるが、林真理子さんの小説で...
下田歌子さんという明治時代に生きた実在の人物が描かれた小説。 伊藤博文、乃木希典、明治天皇など、数々の有力者との浮名を流し、挙げ句の果てに、新聞に連載記事が掲載されるという、本当にあったとは思えないような本当の話がベース。 そのスキャンダルにも興味があるが、林真理子さんの小説での描き方、テクニックも興味深い。下田歌子本人ではなく、関係のあった人々の目線での下田歌子が表現されているため、実在する人物なのに、どこかあやふやな人物に思える。 男尊女卑の時代に、高い地位を得て、そして世間から叩かれた女性。新聞記事に振り回されたのは、下田歌子本人だけでなく、周りの人々も含まれる。ぐいぐい引き込まれる小説だった。
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時代は明治。ミカドとは明治天皇。 歌人・女子教育の先覚者である「下田歌子」について、平民新聞で実際に連載された「妖婦・下田歌子」を通じて伊藤博文、乃木将軍など様々な人物の視点から書かれている話。 下田歌子のことは知らなかったが、宮廷勤めで皇后の寵愛を得て、宮廷を離れてからは学習院...
時代は明治。ミカドとは明治天皇。 歌人・女子教育の先覚者である「下田歌子」について、平民新聞で実際に連載された「妖婦・下田歌子」を通じて伊藤博文、乃木将軍など様々な人物の視点から書かれている話。 下田歌子のことは知らなかったが、宮廷勤めで皇后の寵愛を得て、宮廷を離れてからは学習院女子部長にまでのぼりつめた女性。 平民新聞とは社会主義者の新聞だったというが、一個人について、3ヶ月にもわたり醜聞を掲載、悪質な週刊誌のよう。 明治時代というが、遠い昔の話を読んでいるようで、入れ込めなかった。
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下田歌子と言う女性について、関わりを持った様々な人々が語る不思議な歴史小説でした。 この女性について全くしらず、どんな展開になるのか先の読めなさは、一種のミステリーのよう。明治維新後の宮中当時の模様を様々な角度から知ることが出来たのは面白かった。ただ結局、下田歌子本人については噂...
下田歌子と言う女性について、関わりを持った様々な人々が語る不思議な歴史小説でした。 この女性について全くしらず、どんな展開になるのか先の読めなさは、一種のミステリーのよう。明治維新後の宮中当時の模様を様々な角度から知ることが出来たのは面白かった。ただ結局、下田歌子本人については噂話の中の人物像とでしかないのが物足りなさを感じた。結局謎の人物と言う事なのかも・・・
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始めの方が、古い言葉が多かったので、ちょっと読む気が失せてしまった…。 飛ばし読みしてしまいました。 後半は読み易そうでした。
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