日本都市論 の商品レビュー
1968年6月発行された本で、著者が、都市や国土に関し、主として一般の方々を対象にした評論をまとめたものである。 目次であるが、以下のとおりである。 1日本都市論 1日本の都市を考える 2「都市と農村」にみる日本的現実 3まちの再発見 4日本の都市は遅れているか 5日本...
1968年6月発行された本で、著者が、都市や国土に関し、主として一般の方々を対象にした評論をまとめたものである。 目次であるが、以下のとおりである。 1日本都市論 1日本の都市を考える 2「都市と農村」にみる日本的現実 3まちの再発見 4日本の都市は遅れているか 5日本都市論 Ⅱ空間の論理 1「資本の論理」をどうこえるか 2空間の論理 3新しい生活圏域 4生活空間の将来像 5あさっての「未来都市」 Ⅲ文化財の保存 1なぜ文化財をほぞんしなければならないのか 2都市景観の保存と開発 3京都二千年計画 4生活空間の設計 Ⅳ万国博の会場計画 1計画理念への提言 2新しい現代への祭りを 3会場計画のプロセス 4日銭おわず、名をとれ ⅴ日本の土地問題 1地価抑制論から社会還元論へ 2政治は土地問題から始まる 3土地の値上がり文を社会へ 4土地問題解決への提案 5「国土基本法」に望む となっている。 ⅠからⅢについては、時代が経ても何ら違和感のない普遍的な視点で述べられていて、原理原則を貫くことの大切さをいつも感じるところである。 ⅣとⅤについては、その時代の雰囲気が感じられ面白く読むことが出来ました。 建設省住宅局から京都大学へ転じ、建築学科の学生に「地域計画」を講義されてきたという経歴である。 資本主義経済、西洋と日本の都市の差異など、人間の生活を大きく俯瞰する態度で論理を展開されていて、時代を経ても、何ら違和感のない著作でした。
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