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マッドメン(文庫版)(2) の商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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2023/03/13

『マッドマン』完読。 面白かった。 後半から壮大で途方もない物語に変化していったあたり興奮した。 諸星大二郎はもっと掘ります。

Posted byブクログ

2020/07/15

ニューギニアの未開部族を舞台にした、おどろおどろしい話し。 日本とニューギニアは民俗学的なつながりがあると聞いたことがあるけれども、その古来の神話をモチーフにした、かなり変わった作品だ。こんなマンガを描ける人は諸星大二郎以外にはいないだろう。 人類がもともと持っていた智恵の多くは...

ニューギニアの未開部族を舞台にした、おどろおどろしい話し。 日本とニューギニアは民俗学的なつながりがあると聞いたことがあるけれども、その古来の神話をモチーフにした、かなり変わった作品だ。こんなマンガを描ける人は諸星大二郎以外にはいないだろう。 人類がもともと持っていた智恵の多くは、現代までの間に失われてしまっている。それは、文明化によって必要性がなくなってしまったものだけれど、それらを今に伝え続けている部族も、この地球上にはある。テレビ番組では決して報道されることがない、密かに護り伝えられてきた儀式と技術。 宮崎駿や水木しげるも、日本の伝統的な精霊を描くけれども、このマッドメンはもっと暗く、人間の原初的な、神に対する畏敬の感情を、独特のタッチで表現している。他に類をみない、かなりユニークな作品であることは間違いない。 おまえたちは何も知らない。おまえたちがばかにしているあの小さな村の住人こそ、おまえたちの聖書がいう無原罪の人間なのだぞ!(p.37)

Posted byブクログ