カムイ伝(文庫版)(3) の商品レビュー
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玉手騒動の巻。 非人層のカムイ。農民の水呑・下人層の正助。狼の集団からははぐれモノである白オオカミと一つ目。そして、本巻で加わる貧困畑作地域の百姓苔丸。 これら貧困ないし下層固定階級からの目線と立場が輻輳しながら、江戸期(特に前期)の時代相における厳しい面を抉りだしていく。 そもそも一般の百姓層が白米中心の食事に切り替わるようになったのは、早くても大正デモクラシー期と目されるところ、本書の描き振りは一概にフィクションだと笑い飛ばせないところがある。 殊に、領主対抗に対する科刑の峻厳さはさもありなん。 未だ雌伏の時期の彼ら。泥水を啜るような生き様をどう変革していくのだろうか?。
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