ピルグリム・イェーガー(3) の商品レビュー
〈三十枚の銀貨〉ロヨラとアーシェの問答は、ユダヤ教とキリスト教、文化の対立の中で沙汰ではない価値観を模索せんとする思想が”宗教”の根本にあったことを思い出させる。 アデールとカーリン、孤独な二人が“家族”になろうと絆を句かめるエピソードは心に響く。コル・ウーヌム(心を一つに)のエ...
〈三十枚の銀貨〉ロヨラとアーシェの問答は、ユダヤ教とキリスト教、文化の対立の中で沙汰ではない価値観を模索せんとする思想が”宗教”の根本にあったことを思い出させる。 アデールとカーリン、孤独な二人が“家族”になろうと絆を句かめるエピソードは心に響く。コル・ウーヌム(心を一つに)のエピソード。不穏な動きの中にある、希望の光のような描写。
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「過去200年 800万人のユダヤ人とイスラム教徒を殺した"平和で敬虔なカトリック"の地の出として 血で血を染めた末に出る結論をあらかじめ教えてやる」 「いいか!!!」 「神(ゴッド)も!!神(ディオ)も!神(デウス)も!神(ヤハウェ)も!!神(アッラー)も!...
「過去200年 800万人のユダヤ人とイスラム教徒を殺した"平和で敬虔なカトリック"の地の出として 血で血を染めた末に出る結論をあらかじめ教えてやる」 「いいか!!!」 「神(ゴッド)も!!神(ディオ)も!神(デウス)も!神(ヤハウェ)も!!神(アッラー)も!!! 要するにみんな"同じ神"だ 同じ神!!!」 ( 「また超ド級に異端ぽいことを・・・」 byフランシスコ=わけあって女装中=ザビエル) イグナチウス・デ・ロヨラさんが異様に良い。作中最強じゃないだろうか。 作者も最近評価されてきているっぽいので、続編に期待。 「人を幸せにする方法は 数限りなくあるのだ」
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沖方丁先生原作 伊藤真美先生画 コミック 第3巻。 銀貨達が終結する。アデールとカーリンは教会の“正義”“正しさ”というものに疑問を持つ。個人の尊厳、自由、それらが罪へ繋がってしまう…。身の証をたてるための免罪符を手に入れるためにカーリンはお金に執着し、それが“悪”を呼び寄せる…...
沖方丁先生原作 伊藤真美先生画 コミック 第3巻。 銀貨達が終結する。アデールとカーリンは教会の“正義”“正しさ”というものに疑問を持つ。個人の尊厳、自由、それらが罪へ繋がってしまう…。身の証をたてるための免罪符を手に入れるためにカーリンはお金に執着し、それが“悪”を呼び寄せる…。 相手を思いやる気持ち、絆が少しずつずれ始め、もつれだす。心のずれが運命の歯車と共に軋みだす様が1巻の冒頭と連想されはじめる。それらを払拭させるような2人の絆は糸のように細く思える。
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