奪う男 の商品レビュー

西田ヒガシ(西田東)(著者)

なるほど

[ゴロー]

本多の職場にMIT出身の超エリート・樋口が配属された。樋口は本多の高校に転入してきて以来、何故か周りをうろつきあらゆるものを奪っていった男だった。しかし時々自分の事が好きなんじゃないかと勘違いしてしまいそうな表情をする時があり――！？他７編収録。

これで絵が上手かったら・・・！！！と思わずにはいられないが、これはこれで味があって良いのか・・・？と思わせます。しかしキャラの描き分けは全くできていなく、さっき出ていた人がまた違う役で出てきたり(笑)しかし強く推す人がいるのが納得できる漫画家さんです。オヤジものと聞いていたのですが、私が考えていたオヤジより設定が若めでした。でもどれも魅力的なお話しでした。

2014/04/27

リーマンもの続きで、キャラも似たり寄ったりなので続編か？とページ開いた瞬間勘違いする(^^;)。
あたりはずれもあったけど、レイプもしてくれないならコート位くれたっていいじゃないか！と泣きすがるリーマンが良かった。受け攻めは逆が良かったけど。

2013/06/21

タイトル作品を含め、８編が収録されています。
リーマンのカップルの半分以上です。
タイトル作品も好きですが、「課長になったら」というお話も
気に入りました（＾＾）

2013/02/28

腐女子ほぼ引退状態のわたしにとって今や作家買いできる数少ない漫画家の西田東。ウマヘタ？系の絵とシュールなギャグは好みが別れるでしょうが、男に夢を見ないリアルさが、究極のファンタジーたるBLとさりげなく融合してるのが面白い。サラリーマンもの、たしかにワンパターンに感じるときもあるけど、安定クオリティで安心して読める。
なんせ初期作品なので、絵がアレなのはご愛嬌。

2013/01/19

西田東初期の短篇集。BLとは目が顔の半分を覆う美形高校生のファンタジーだと思っていたので、最初かなりビックリ。こういうサラリーマンものもあるんだなあ。

高校・大学といつも自分と同じことをして、しかも自分よりはるかに巧くこなすという後輩と、それにイライラしていたはずの先輩が同じ会社でバッタリと顔を合わせたところから始まる。なぜ、後輩はいつもこの先輩から彼のモノを取り上げようとするのか。そこに謎があるわけだが…「コートぐらいくれたっていいじゃないか」にホロリ。所々に顔を出す独特の笑いもセンスがよくて、雰囲気に合っている。

このひとの線はペン先が一定していて細めであっさり。他のレビューではその絵が好みじゃないというひとが多かったけれど、わたしはこのあっさりとした線だからこそ、ホロリとするストーリーが押し付けがましくなく読者の心に訴えるような気がする。BL好きだけにしておくのはもったいない。

2012/09/28

西田東先生の初のコミックス。
表題の「奪う男」を含む8つの短編集にあとがきが含まれています。

絵が特別上手いわけではないし、キャラの書き分けができているわけでもないし、ストーリーに意外性があるわけでも、特別エロいわけでもないですが。

それでもこの漫画はすごく面白いし、何度でも読みたくなってしまいます。
そしてあとがきがアレです。

ジャンルはほぼリーマンもので、いい年したおっさんたちが
泣き喚くような恋愛をしている様が見れます。
台詞回しや間の取り方のせいでしょうか。
短編なのにさらっと世界観が作れるのが凄い。
大好きな作家さんです。

2009/10/04

ちょっと…、思わず泣きました…。結局何もくれないなら、コートぐらい！ていい年した男が大泣きするんだもん。感情表現が他人をコントロールする術でしかない私には、こういうなりふり構わずなのが眩しいです。

2009/10/04

残念ながら現在入手できない本であるが、作者初めてのコミックス。
表題作を雑誌で読んだ時の衝撃は本当に忘れられない。何がいいんだろう？？　と思いながら、何度も何度も読み返し、繰り返し、繰り返し、この作品の味に酔った。
絵はうまいほうではないが、セリフ回しのとか話の構成がこのころから抜群に上手い。
大人向けのＢＬがようやく来たのだと、そのときは全然気がついていなかったんだよなー。

2009/10/04

西田東作品ではこれが一番好き。リーマンものの短編集。コミカルでせつなくって、くたびれた男同士の情けなくも恥かしい四方山話を描かせたらぴか一なんじゃないかしらー。BLに少女マンガを求めてる人は回れ右ですけど。