アラバマ物語 の商品レビュー
愛すべき故郷がかかえる社会の矛盾、正義を貫くヒーローとしての父、幼い頃の生活世界・思い出、等をまっすぐに描く。古き良き時代のアメリカの小説・映画によくある感じ。2段組400頁だが長さを感じさせない。
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大学一年生のときこれの原書が課題だったが、英語のできない私は邦訳を買ってしまった。 訳がこなれてないけど、原著の素晴らしさをちゃんと伝えてくれてる。無垢な子供たちからみたら差別は不思議で理解できないもの。だけど大人になるとみんなすっかり汚れちゃって、差別を当然のものと受け入れる。...
大学一年生のときこれの原書が課題だったが、英語のできない私は邦訳を買ってしまった。 訳がこなれてないけど、原著の素晴らしさをちゃんと伝えてくれてる。無垢な子供たちからみたら差別は不思議で理解できないもの。だけど大人になるとみんなすっかり汚れちゃって、差別を当然のものと受け入れる。それでもお父さんみたいな勇気溢れる大人がいるんだと思うと、嬉しくなる。
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映画版では相当はしょられていましたが、鼻もちならない親戚のおばさんのエピソードや近所に住んでる優しいご婦人とのやり取りなど心に残るいい場面がたくさんあります。中学生ぐらいの多感な時期に読んでいたらもう少しましな人間になったかもしれない
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10.3.7 借りる。 「フィガロの読書案内202冊」より。推薦者…新元良一 2/17 pick up!
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自然の描写が美しいし、当時の南部の様子がなんとなく伝わってくる。クリスチャンの「レディ」が正装をしてお菓子を持ち寄ってお茶会を開くなんて世界はもはやあんまりないんだろうな。いちばん印象に残ったのは、裁判所の外で紙袋に隠してお酒を飲んでいるフリをしてコーラを飲んでいた人のことだ。白...
自然の描写が美しいし、当時の南部の様子がなんとなく伝わってくる。クリスチャンの「レディ」が正装をしてお菓子を持ち寄ってお茶会を開くなんて世界はもはやあんまりないんだろうな。いちばん印象に残ったのは、裁判所の外で紙袋に隠してお酒を飲んでいるフリをしてコーラを飲んでいた人のことだ。白人が黒人に悪いことをするのがいちばん悪いことだといったスカウトに対して、そうではなくて、人種に関係なく人が人に悪いことをすることがよくない。と諭した。いまも昔も、偏見でしかないような一般論が人をいきにくくすると感じた。最後にとうとう「ブー」が出てきたのもよかった。しかし、文体といい話の流れといい、カポーティが執筆に協力したというのは本当だろなあと思わされた。映画も観てみたいものだ。
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この美しい小説を、世のすべての親たちに捧げる。 舞台はアメリカ南部の古い町。母なきあとの父と兄妹の心にしみる愛情をヨコ糸に、婦女暴行の無実の罪をでっちあげられた黒人の若者をタテ糸に、見事に織りなした人生のメロドラマ。1961年度のピュリッツァ賞に輝き、11カ国に翻訳され、すでに数...
この美しい小説を、世のすべての親たちに捧げる。 舞台はアメリカ南部の古い町。母なきあとの父と兄妹の心にしみる愛情をヨコ糸に、婦女暴行の無実の罪をでっちあげられた黒人の若者をタテ糸に、見事に織りなした人生のメロドラマ。1961年度のピュリッツァ賞に輝き、11カ国に翻訳され、すでに数百万部を売りつくし、95週延々2年にわたって連続ベストセラーを続けた名作である。
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原題:「To Kill a Mockingbird」 邦題 : 「アラバマ物語」 アメリカ南部アラバマ州メイコーム郡。 住民の誰もが親戚のような関係で、のんびりとした時間が流れる小さな町を舞台にしてジェムとスカウトの兄妹の成長していく過程を綴っていく。彼らの父であり、メイコーム...
原題:「To Kill a Mockingbird」 邦題 : 「アラバマ物語」 アメリカ南部アラバマ州メイコーム郡。 住民の誰もが親戚のような関係で、のんびりとした時間が流れる小さな町を舞台にしてジェムとスカウトの兄妹の成長していく過程を綴っていく。彼らの父であり、メイコームの弁護士でもあるアティカスを通じて、人間が持たずにはいられない偏見や差別に焦点をあて、人間として本当に大切なのは何なのか、と問いかける物語でもある。 人種差別ででっちあげられた罪を背負った黒人少年トム・ロビンソン。そして隣人ブー・ラッドリー。何十年も家に引きこもって生活をしていたこの男は町の人々の噂になり怖がられる。ジェムは成長し、ブーの立場になって物事を理解できるようになってゆく。 不朽の名作。この作品は絶対に読むべき。 大切なものを教えてくれた、宝物といえる一冊である。
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