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愛すべき娘たち の商品レビュー

4.5

153件のお客様レビュー

  1. 5つ

    84

  2. 4つ

    43

  3. 3つ

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2022/02/01

『大奥』『きのう何食べた?』のよしながふみさんの連作短編集。 2003年のクリスマスイヴに発売された。 傑作です。…という言葉でしか表したくないくらい。 もう、古典ってことでいいじゃないですか! と、誰彼構わず言いたいくらい。 それくらい普遍的なことが描かれていると思う。 第四話...

『大奥』『きのう何食べた?』のよしながふみさんの連作短編集。 2003年のクリスマスイヴに発売された。 傑作です。…という言葉でしか表したくないくらい。 もう、古典ってことでいいじゃないですか! と、誰彼構わず言いたいくらい。 それくらい普遍的なことが描かれていると思う。 第四話の莢子の台詞「恋をするって―――」は、天変地異みたいな衝撃だった。 最終話での雪子のモノローグ「母というものは―――」は、私に母親という存在の見方を変えさせてくれた。 急に読みたくなり、十数年ぶりに読んだが、やはり胸に響く。 すべての『娘たち』へのラブレター。

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2021/12/30

とある母娘を起点にその家族や友人の女性としての生き方が描かれた漫画。それぞれの人物が抱える軋轢や迷いや邪念みたいなものに頷いて共感。昔に比べたら女性の選択肢は増えたし寛容されるようにはなってきたけど、それとは別次元の個の生きづらさは不変なのかもしれない。今後ちょくちょく読み返した...

とある母娘を起点にその家族や友人の女性としての生き方が描かれた漫画。それぞれの人物が抱える軋轢や迷いや邪念みたいなものに頷いて共感。昔に比べたら女性の選択肢は増えたし寛容されるようにはなってきたけど、それとは別次元の個の生きづらさは不変なのかもしれない。今後ちょくちょく読み返したい。

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2022/05/12

なんだろう やっぱり凄いなよしながふみさん。 ゆっくり繋がっていくストーリーそれぞれにジーンとくる。とても素敵な本だ、。 2022/05/12再読。 泣いた。2回くらい。 前より自分が色んな視点を持つようになったからか、もっともっと感動した。読み終わって「あああー!!!」ってな...

なんだろう やっぱり凄いなよしながふみさん。 ゆっくり繋がっていくストーリーそれぞれにジーンとくる。とても素敵な本だ、。 2022/05/12再読。 泣いた。2回くらい。 前より自分が色んな視点を持つようになったからか、もっともっと感動した。読み終わって「あああー!!!」ってなった。

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2019/05/03

母の言葉が娘の人生に大きな影響を及ぼす。娘が母も祖母の言葉によりつくられたと気づく時、一つのテーゼが立つ。それは「母も一人の不完全な女」だというもの。 しかし、それに気づいたからといって許せるかどうかは別。愛せるかどうかは別。 言葉により女になったことに変わりはない。愛すべき娘た...

母の言葉が娘の人生に大きな影響を及ぼす。娘が母も祖母の言葉によりつくられたと気づく時、一つのテーゼが立つ。それは「母も一人の不完全な女」だというもの。 しかし、それに気づいたからといって許せるかどうかは別。愛せるかどうかは別。 言葉により女になったことに変わりはない。愛すべき娘たち。

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2018/12/22

22 03a 恋する女  「時の間」でも取り上げられてた、よしながふみの短編集。  こういうのをよんでいると、人間の関係性というのはそもそも歪なものやおかしなものを含んで成り立っているんだな、といまさらながらに気づきます。  誤解や偏見が生み出すいきちがいとか、大事にしている...

22 03a 恋する女  「時の間」でも取り上げられてた、よしながふみの短編集。  こういうのをよんでいると、人間の関係性というのはそもそも歪なものやおかしなものを含んで成り立っているんだな、といまさらながらに気づきます。  誤解や偏見が生み出すいきちがいとか、大事にしているはずなのに、それが伝わらないとか、そういうのがふつう。  最後にシスターになっちゃう彼女の話が、なかなか衝撃的でした。

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2018/10/12

「母というものは 要するに 一人の不完全な女の事なんだ」というセリフが胸を突く。女は母でもあり、娘でもある…。人間のこころの、ちいさいちいさいヒダを汲み取った作品です。

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2018/10/07

女はいつまでたっても女なんだな、と思いました。 特に最期の話は胸に刺さりました。 復讐心やコンプレックスって母親になっても消えない。 娘への八つ当たり、虐待とまではいかないかもしれないけれど近いような…。 それにこのおばあちゃんは自分の母親にもダブった気がします。 たしかに私...

女はいつまでたっても女なんだな、と思いました。 特に最期の話は胸に刺さりました。 復讐心やコンプレックスって母親になっても消えない。 娘への八つ当たり、虐待とまではいかないかもしれないけれど近いような…。 それにこのおばあちゃんは自分の母親にもダブった気がします。 たしかに私はいいとこなしだけれど怒ったり叱った分、褒めてくれる人ではありません。 よしながふみさんってそういう複雑な人間を描くのがうまいですね。

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2017/08/21
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※このレビューにはネタバレを含みます

母と娘の間にある複雑な感情。 自分にも娘がいるから、ハッとしたり、ジワッと来たりしながら読んだ。 母も完璧な人間ではないし、娘もいつか母になる。 娘に進められたこの作品。 果たして娘は、何を思いながらこれを読んだのか…知りたいような、知りたくないような… 作品の最後に主人公が言ったセリフ 「あたしはお母さんが死んだら、お葬式ではうんと泣くからね」 あなたは?と問いかけてみようかな…

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2017/03/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

やっぱり、よしながふみさんの絵は綺麗ですね。一番最初の話が好き。 そりゃ、元ホストで年下の男の子が義父になったら戸惑うと思うけど、相手が誰だろうがずっと独り占めしてたお母さんを取られるとなったら辛すぎるよね。 もし自分の母親がああなったらきっと、正気でいられなくなるんじゃないかな。 ずっと先の話になるけど、娘ができたら読ませたいな。

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2016/10/01

いくら客観的に見て綺麗であっても、自分で綺麗と思っていなければ、綺麗ではない。逆もまたしかり。 一話めと最終わで母親はいつまでもたっても「女」であるし、親の言うことは子供にとって絶対というセリフが的を得ているな。 三話めの爽子の好い人が必ずしも好い恋人になれるわけではないのね。そ...

いくら客観的に見て綺麗であっても、自分で綺麗と思っていなければ、綺麗ではない。逆もまたしかり。 一話めと最終わで母親はいつまでもたっても「女」であるし、親の言うことは子供にとって絶対というセリフが的を得ているな。 三話めの爽子の好い人が必ずしも好い恋人になれるわけではないのね。それに莢子が気づいだけでも幸せになんだろうなぁ。 仕事、恋愛、親子関係についてこの本は腑におちる答えを描いています。 女性は必読です。

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