大奥(第一巻) の商品レビュー
若い男子しか罹患しない疫病「赤面疱瘡」の突如の流行により、男の人口が女の4分の1になってしまった江戸時代が舞台。『三代家光/以降/将軍職もまた/女子の継ぐ所と/なる』とあり、歴史や人物の性格や信条など、実際の史実にもできるだけ忠実に沿わせた「男女逆転・歴史改変SF」。1巻、すごく...
若い男子しか罹患しない疫病「赤面疱瘡」の突如の流行により、男の人口が女の4分の1になってしまった江戸時代が舞台。『三代家光/以降/将軍職もまた/女子の継ぐ所と/なる』とあり、歴史や人物の性格や信条など、実際の史実にもできるだけ忠実に沿わせた「男女逆転・歴史改変SF」。1巻、すごく面白かった。少し前のアトロクの影響により、ついに読み始めてしまった。この巻の終わりのように、なにか開けてはならぬモノを開けた気もしている。
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全巻読みました。 徳川の世をめぐる最高の男女逆転SF…!食わず嫌いしていたことを後悔したし、ようやく徳川将軍を全員暗誦できそうです。総じてもっと早く読めばよかった。
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江戸幕府を女性が動かしていたら(徳川吉宗が女性だったり)…という歴史遊び。ボーイズラブ。結末までキレイにまとめた
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奇しくも現代に似た時代背景を思い出し、再読。 我身の危険は省みず、周囲の者の大切を一番に行動した水野。己の國の行く末を案じる若く賢い将軍。よく似た二人の一夜の恋、改めて感じました。
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貸してもらって5巻ぐらいまで読了。 映画にもなったし、話題作なので男女逆転の大奥モノという設定だけは知っていてあまり興味もなかったのですが。(女性がオッサン化し、若い男が媚びうる話とかかと思っていた…) コレは男女逆転というよりは、徳川将軍家女体化IFパロだなぁ、と読んで思いま...
貸してもらって5巻ぐらいまで読了。 映画にもなったし、話題作なので男女逆転の大奥モノという設定だけは知っていてあまり興味もなかったのですが。(女性がオッサン化し、若い男が媚びうる話とかかと思っていた…) コレは男女逆転というよりは、徳川将軍家女体化IFパロだなぁ、と読んで思いました。辻褄合わせがすごいなぁ。 外国には病が流行ってないみたいなのでその辺りがどうなるのかちょっと気になる感じ。
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美男子ばかりがずらりと並ぶ「大奥」は江戸時代のパラレルワールド。BLの名手よしながふみ、時代物もお得意ですな。
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女が将軍になるという大胆な設定だが、作品の力で違和感なく読まさせる。 江戸ものでありながら、現代にも通じる。特殊な物語のはずが、身近な話として感じられる。作者の物語のバランス感覚が絶妙。 そして正しく少女まんがでもある。 男だらけの江戸モノということで、大島渚の「御法度」を思...
女が将軍になるという大胆な設定だが、作品の力で違和感なく読まさせる。 江戸ものでありながら、現代にも通じる。特殊な物語のはずが、身近な話として感じられる。作者の物語のバランス感覚が絶妙。 そして正しく少女まんがでもある。 男だらけの江戸モノということで、大島渚の「御法度」を思い出した。
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物語の舞台は日本の江戸時代をモデルとした世界。男子のみが罹る謎の疫病により男子の人口が急速に減少し、儒教思想など当時の概念はそのままであるが、社会運営の根幹や権力は男から女へと移っていく世界を江戸城の大奥を中心に描く。 一巻は、そういう社会が常識化していた第八代将軍、徳川吉宗の治世から始まる。 貧乏な武家の息子、水野祐之進(みずのゆうのしん)は、金を稼ぐためとかなわぬ恋のせいでお婿に行きたくないため、大奥に入ることを決意する。 大奥に入った祐之進は、名を水野と改名し、「御三の間(ごさんのま)」という役職を与えられる。 新参いじめを受けるが、先輩の杉下(すぎした)さんに助けられながら、なんとかがんばる。 ふとしたことから剣の腕を大奥総取締役・藤波(ふじなみ)に買われた水野は、一気に大出世して将軍の側室候補、「御中臈(おちゅうろう)」になる。 そして吉宗の側室になることに…。 だが、吉宗は新将軍。新将軍と初めて床をともにした男は「ご内証の方(ごないしょうのかた)」といわれ、将軍の体に傷をつけるため死罪になってしまう決まり。 水野は、その運命を受け入れようとするが、吉宗の温情でこっそり逃がしてもらって、幼馴染+恋人だった薬屋の娘お信のもとで町人として生きることになる。
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ドラマは観ていたけど始まりは全然違うんだな。衝撃的な幕開けだった。 絵がさっぱりしてるので好み。 水野はこれで退場なのかな? まだ少し盛り上がりに欠けるけど、続きが気になります。
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2015.1.11市立図書館(長女が借りたので、いちおう内容チェックを兼ねて) テレビの有功・家光篇でお近づきになったのでそれに先行する映画は見ていなかった。 第1巻はあるいみまるごとプロローグ。すでに女将軍が「当たり前」になっていいる8代将軍吉宗の時代から時間をさかのぼってあの...
2015.1.11市立図書館(長女が借りたので、いちおう内容チェックを兼ねて) テレビの有功・家光篇でお近づきになったのでそれに先行する映画は見ていなかった。 第1巻はあるいみまるごとプロローグ。すでに女将軍が「当たり前」になっていいる8代将軍吉宗の時代から時間をさかのぼってあの話が語られるのだとわかった。吉宗と御内証の方水野、うるわし。性格付けや世相などは史料にもとづきつつの男女逆転、よくできてるなぁ。表紙は水野祐之進。 2020.2.4 長女の希望にてついに購入開始! 第1巻の第一印象は「怖い」だったけれど、今読み返せばまた別の感慨多し。 2023.1.12 NHKドラマ10版「大奥」(脚本:森下佳子)が始まり、第一話の原作への寄せぶりに感銘を受けてひさびさに読み返す。メインの配役(吉宗と加納久通、水野とお信、それに藤波、村瀬正資あたり)がぴったりで、娘も「よしながさんが描きそうな姿と表情」と感心していた。第一話はちょうど1巻まるごとといった感じだったが、この先はどういうペースで全何話になるのだろう? いっそ大河ドラマとして1年かけてやってもいい内容だと思うのだが。
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