長い長いさんぽ の商品レビュー
ダメだ、また泣いてしまった。内容はコミカルに描かれているのに涙がこぼれてくる。同情とかじゃなく同調。著者の須藤さんがその当時の気持ち、出来事をまっすぐ作品に注ぎ込んだからこそ、ゆずに対する想いを共有できた。 いつかくる愛猫との別れ。その時ぼくはどんな涙を……いや、それを考えてはい...
ダメだ、また泣いてしまった。内容はコミカルに描かれているのに涙がこぼれてくる。同情とかじゃなく同調。著者の須藤さんがその当時の気持ち、出来事をまっすぐ作品に注ぎ込んだからこそ、ゆずに対する想いを共有できた。 いつかくる愛猫との別れ。その時ぼくはどんな涙を……いや、それを考えてはいけない。“生きるってすごいね”この言葉の重み、生きていることを大切にしなければ。
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一読め号泣、ニ読め号泣、三読め号泣…と、涙無しには読めない本です。愛猫ゆずとの最後の時間を、丁寧に描いてくれています。最後の瞬間までこんなふうに慈しみ愛せるのが本当に素敵。猫好き必読の一品(ただし、号泣必至)
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旅行中で主の居ない部屋にたたずむ、ゆずの後ろ姿のカットがとてもいたたまれなく心乱される。それにしても、愛猫をなくした悲しい自身を冷静に、ちょっとおかしな行動まで描いているのはさすが。
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この漫画家を知らなかったわけではないのだけど、ファンシーなものに興味がもてない私は食わず嫌いしていた。 私は、間違っていた! ご自身とペットの猫「ゆず」との暮らしを描かれたエッセイ漫画。ゆずちゃんは、病気で死んでしまう。 タイトル「長い長いさんぽ」は、「ずーっと一緒にいよう...
この漫画家を知らなかったわけではないのだけど、ファンシーなものに興味がもてない私は食わず嫌いしていた。 私は、間違っていた! ご自身とペットの猫「ゆず」との暮らしを描かれたエッセイ漫画。ゆずちゃんは、病気で死んでしまう。 タイトル「長い長いさんぽ」は、「ずーっと一緒にいようね」などという感傷的な意味なんだろうなと勝手に推測して冷めた心地でいたけれど、そんな陳腐な漫画家じゃなかった。愛情も悲しみも自分の罪(私は罪と感じなかったけど私がこの漫画家の先生だったらやはり罪悪感を持つ)も懺悔も、愛しすぎてちょっと気持ち悪いくらいの言動も、全てさらけだして描いている。 「長い長いさんぽ」は、生々しい感情の歩み。いなくなっても、火葬しても、骨になっても、土に埋めても。変わらず残る寂しさや懺悔や感謝は、現在から未来へ続いてゆく。 この漫画家の他の作品も是非読もうと思った。 今まで食わず嫌いしてたなんて、私は愚か者だ。
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何度読み返しても泣いてしまう作品。自分の家の猫と重ねて、またこれから訪れる猫たちの最後を思うとどーしても泣けてくる。
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私も、ちょっと違いますが、後悔してもし足りない別れをやっちまったので、やっぱり泣かずに読めません。あの時にああしていれば、という須藤さんの後悔が、痛い程わかるので。でもきっと、そうしていても、やっぱり別の意味で後悔はしたと思います。獣医さんや保険の人に「最後までちゃんと面倒みても...
私も、ちょっと違いますが、後悔してもし足りない別れをやっちまったので、やっぱり泣かずに読めません。あの時にああしていれば、という須藤さんの後悔が、痛い程わかるので。でもきっと、そうしていても、やっぱり別の意味で後悔はしたと思います。獣医さんや保険の人に「最後までちゃんと面倒みてもらって幸せだったと思いますよ」と言われたけれど、最後の最後で、一瞬目を離したのは私だし、そんな風に言われる程のこともしてない、と、今もまだ「やっちまった」自分を許しては、いません。でも、新しい相棒はやっぱり我慢出来ずに、今一緒に暮らしていて、それなりに違う日々を送ってはいますが。ゆんたん、最初の頃からずっと読んでたので、なんだかいろんな意味で切なかったです。
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ゆずシリーズの最終巻。 シリーズの順番をよく理解してなくて、この巻を一番最初に読んでしまいました・・・。 でもこれから読まなかったら、他の巻は読まなかったかもしれんなぁ。 死を前にして、やり場のない感情を抱きながらも、細かくゆずのサイズを計ったりして。 動揺してるんだけど一方で冷...
ゆずシリーズの最終巻。 シリーズの順番をよく理解してなくて、この巻を一番最初に読んでしまいました・・・。 でもこれから読まなかったら、他の巻は読まなかったかもしれんなぁ。 死を前にして、やり場のない感情を抱きながらも、細かくゆずのサイズを計ったりして。 動揺してるんだけど一方で冷静な自分がいるような状況がリアルでした。あと、いろんな考えがめぐりめぐっているところも。 どこに落とし込んだらいいのかわからない感情。 単に、「ありがとう、おまえのことは忘れないよ。」というのではないから、読んでいてとてもいたい。整理できない気持ちを整理するまでを描いているから。
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新年早々、つい再読してしまった・・・。長年共に暮らした猫、ゆずに死なれた漫画家とその夫。動物の死の話には泣くしかないのだけれど、著者の須藤さんがへろへろに嘆きながらもどこか冷静な描き方をされていて、そこがこの漫画の優れたところだと思う。しかし・・・ゆずを火葬する寸前、「行くな!助...
新年早々、つい再読してしまった・・・。長年共に暮らした猫、ゆずに死なれた漫画家とその夫。動物の死の話には泣くしかないのだけれど、著者の須藤さんがへろへろに嘆きながらもどこか冷静な描き方をされていて、そこがこの漫画の優れたところだと思う。しかし・・・ゆずを火葬する寸前、「行くな!助けてくれなかった神様のところへなんか行くこたない!」と、いつもゆずを呼んでいたように腰をパンパンと叩く須藤さんには、やはり、涙・涙・涙・・・。「今、ちょっとあんたヤバイ人になってますよ」と自分突っ込みしながらも、一緒に帰ろう、と穏やかに呼びかける気持ちがわかる。初めてこの漫画を読んだ時には、うちの猫たちはまだ若くて、別れの日のことなんて考えていなかったけど、その日がたぶんひたひたと迫ってきているこのごろ、また、泣けてたまらない。
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……。 この作家は強いなぁ。というか作家の業を感じる。 どんなに悲しくても辛くても「いつかそれを表現するために」冷徹に客観的に見てるのだろう。 面白いとか泣いたとかではなく、すごい。 絵柄は少女マンガの人だけどハードボイルドだ。
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ゆずが火葬になるあたりで涙がこらえきれなくなって 後はもう泣きっぱなし。 いつか再読するだろう自分へ→ティッシュ箱は忘れるな。 (09.08.16)
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