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ベルセルク(15) の商品レビュー

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2021/06/14
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※このレビューにはネタバレを含みます

お亡くなりになったということで、二度目の読書。以前は結構飛ばし読みだったので、今回は割と細かく。 今回の読み始めの頃、ネットで「ロシーヌはなぜジルでなく、両親を捧げたの?」という質問を見かけ、 「確かに。でもまぁ、『一番』はやっぱり肉親でしょ」 と軽く流してたんですが。 最後まで読んで「うーん」と。 ロシーヌ、最後はやっぱり両親のところに戻ろうとしてる。ジルの元で死ぬんじゃなくて、家に帰ろうとしてる。 「一番」はやっぱり両親だった。 「もういらない」と一時は心の底から思って「捧げた」けど、 本当は両親は(特に父親は歪みすぎだけど)霧の谷にまで自分を探しに来てくれるぐらい、自分を心配してくれてたんだ、というのは、顕在意識までには上がってないかもしれないけど、本当は理解してたんだなぁと思ったり。 そしてそして、更に皮肉というか行き違いの悲劇なんだけど、その両親は彼女が捧げてしまったのでもうこの世にはなく、ロシーヌは死んでもなお両親には永遠に会えない。(確か使徒になって死んだら、例の渦?で永遠に彷徨うんだよね?) 「仲間外れのピーカフ」、「私はピーカフと同じなんだ」の伏線、ここで回収。 家を出る原因になった彼女の求めた妖精の国は存在しなかったし、実は帰るべき場所だった自分の家は自分が破壊してしまったし、いやもう、色々と救いようがないんだけど、 あるとすれば、彼女が本物の妖精に会えたことと、彼女が最後に「心配する(自分を愛する)両親の待つ家に帰るんだ」という幸せな気持ちのまま死んだことかな。 派手なバトルに目が行きがちですが、なかなか「うーむ」となった回でした。

Posted byブクログ