彼は花園で夢を見る の商品レビュー
2022.10.3市立図書館 (よしながふみさんの最新刊インタビュー本を読む前に過去の作品をさらっておいたほうがよさそうなので借りられるものを順番に読む) 初期の作品、4つの連作中編。紛争地の砂漠でであったさすらいの音楽師と少年が、とある男爵の邸宅を訪れてうまれた出会いと別れ。そ...
2022.10.3市立図書館 (よしながふみさんの最新刊インタビュー本を読む前に過去の作品をさらっておいたほうがよさそうなので借りられるものを順番に読む) 初期の作品、4つの連作中編。紛争地の砂漠でであったさすらいの音楽師と少年が、とある男爵の邸宅を訪れてうまれた出会いと別れ。それぞれの訳ありな愛憎もつれる過去へと引き戻されていく不穏な展開にひきこまれ、安易な予想は次々裏切られ、でも最後はあたたかい終わり方でよかった。読み切り一巻の中にこんなすごい物語がつまっているとは思ってもみなかった。男爵の娘と、ラウリーヌが好きだな…。
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楽士として男爵の家に連れられ、そこではいろいろと傷ついた男爵様がおり、主人公もけっこうな人生を送っており、お互いどん底のようで、でも救いがあるラストで。心が洗われます。BLとくくるのは違うし、もっと荘厳な愛
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BLは苦手な私も読めました。貴族的なものの考え方まできちんと書き込んであり、なおかつ、悲劇と思わせつつ、そうでもなく。 男女のものも、恋愛を描くためのご都合主義のものは苦手で、BLに関しても同じ嗜好なんだな、と思う。 自分の好みを見つめなおす感じです。
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BL・・・ではないですね。 この人の作品は情熱的なところもどことなく静か。 ラストにほっとさせられてとても後読感がよかった。
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よしながふみさんの世界観がたまらない。 ジェラールとジャック・執事の分際・大奥・本当にやさしい・フラワーオブライフ 他 すきなのいっぱい
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いま最も敬愛するマンガ家、よしながふみ先生のこの作品はまだ読んでいなかった。 どうもよしなが先生のBL時代の作品は性描写が激しくて、そういうジャンルに興味のないわたしはひいてしまうのだが、この作品はそういうシーンがないので助かる。 約12年前の作品だが、現在の『大奥』につながるストーリーテラーぶりが徐々に発揮され始めているのが興味深い。よしなが先生は絵も非常に達者だし、コマ割りもうまいが、この頃はまだ、ストーリーの運びやテーマの奥深さに絵の表現力がついていっていない感じ。 人に歴史あり。よしなが先生の今に至る軌跡が見出せる作品。
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これは最初読んだときよりずっと、読み返す度に好き好き!ってなっちゃう。めだった盛り上がりもなく、大きな幸せを勝ち取るわけでもなく、穏やかで少し痛々しくて、でも確実に幸せなお話。とてもよいです。 途中でもう何も信じられない!っていうくらいかなしーいお話にしておいてあっさり過去のお...
これは最初読んだときよりずっと、読み返す度に好き好き!ってなっちゃう。めだった盛り上がりもなく、大きな幸せを勝ち取るわけでもなく、穏やかで少し痛々しくて、でも確実に幸せなお話。とてもよいです。 途中でもう何も信じられない!っていうくらいかなしーいお話にしておいてあっさり過去のお話にしちゃうのってけっこうよしなが節っていうか、よしなが先生の中で人間ってこのくらいたくましいんだろうなあ。立派。
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よしながふみの描く悲しみは優しい水のようだと思う。 じんわりと心に浸透し濡らすのだけれど、それが全く不快ではない。透明で押し付けがましくない、やはりクラシック音楽のような味わいがある。 彼女のどの作品もそうだけれど、この読後の清清しさが、私が彼女の作品に囚われる一番の原因かもしれ...
よしながふみの描く悲しみは優しい水のようだと思う。 じんわりと心に浸透し濡らすのだけれど、それが全く不快ではない。透明で押し付けがましくない、やはりクラシック音楽のような味わいがある。 彼女のどの作品もそうだけれど、この読後の清清しさが、私が彼女の作品に囚われる一番の原因かもしれない。
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この物語の根底には戦争に対するやり切れない悲歎さがある。家族の愛を求める人々の、家族になりたいと真摯に足掻く物語。出会い、再会、別れと裏切り。それらを乗り越えて行き着く先はどこなのか…。よしながふみの圧倒的な画力で描かれています。
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