銀河鉄道の夜(文庫版) の商品レビュー
ますむらひろし「イーハトーブ乱入記」(https://booklog.jp/users/junsuido/archives/1/4480057560)を読んでから。「乱入記」では宮沢賢治の銀河の表現方法を絵にするにあたっての試行錯誤っぷりが語られていました。 よくよく読んだら銀河...
ますむらひろし「イーハトーブ乱入記」(https://booklog.jp/users/junsuido/archives/1/4480057560)を読んでから。「乱入記」では宮沢賢治の銀河の表現方法を絵にするにあたっての試行錯誤っぷりが語られていました。 よくよく読んだら銀河鉄道から星は見えていないではないか!空の色を「桔梗色」と書いたのはなぜなのだろう、天気輪が三角標になったってどんな状況?いやそもそも三角標とか天気輪ってなんなんだ。 漫画にするために色々な人に相談したこと、自分が読み取っていなかったことを指摘されたこと。 まずこの漫画の特徴は登場人物がネコであることなのですが、「乱入記」でも言っていたように、読んでみるとジョバンニたちがネコか人間かとはたしかに気にならなりませんでした。ますむらひろしの言う通りジョバンニはジョバンニなんですよね。 文章にしかできない表現を視覚で見せるために、どのような向き合い方をするかということでとても興味深かったです。 その反面、ジョバンニの心理描写で、鳥捕りへの気持ちや、カムパネルラが他の乗客と仲良くしていていじける場面は、宮沢賢治の文章で読むよりも漫画で読んだほうがくっきりと感じて「ジョバンニってこんなにいじけてたっけ?」と思いました。 ますむらひろしは宮沢賢治の精神に沿うように調べて考えて漫画化しているため、絵と文章の印象の違いなども感じられました。
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ますむらひろしが長年手がけている宮沢賢治作品の漫画化のうち、『銀河鉄道の夜』の文庫版、第1刷が1995年。中学生の頃、両親と確か龍泉洞を訪問したときに手に取り、深く理解も及ばずに読んだ記憶。最近Eテレ『ネコメンタリー』でますむらさんを拝見し、再び手に取った。 今読んでみると「黒い帽子の大人=ブルカニロ博士」との会話『実験でちゃんと ほんとうの考えとうその考えとを 分けてしまえば/その実験の方法さえ きまれば/もう信仰も/化学と同じようになる』はすごく好みで、収穫の多い再読だった。
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宮澤賢治の「銀河鉄道の夜」の世界が 原作を十分尊重した上で 漫画に表されています。 (登場人物が「猫」である点は、私は気になりません) しかも、2つの異なる版で。 来年から、 氏による3回目の 「銀河鉄道の夜」の連載が 始まるそうです。 いつか、書籍となることを、心から願って...
宮澤賢治の「銀河鉄道の夜」の世界が 原作を十分尊重した上で 漫画に表されています。 (登場人物が「猫」である点は、私は気になりません) しかも、2つの異なる版で。 来年から、 氏による3回目の 「銀河鉄道の夜」の連載が 始まるそうです。 いつか、書籍となることを、心から願っています。
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最終形と初期形の2編収録。後書きにあるように初期形が後に作られている。作者自身も思うところがあったらしく漫画の完成度は初期形の方が高いように思われる。
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銀河鉄道の夜は何度も読んでいるけど、関連のイベントを企画することになったので復習に。 アニメーション映画のほうも観てみたい。
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最初は猫に違和感があるが何度も読んでいると気にならなくなる。全体的に硬質な印象がある絵(ざっくり…)。ブルカニロ博士篇と、文庫版あとがきが好き。「『銀河鉄道の夜』という作品のまわりには、あまりに化学的銀河がうろついて、目も醒めるような銀河写真がくっついてくる。そして『銀河鉄道の夜...
最初は猫に違和感があるが何度も読んでいると気にならなくなる。全体的に硬質な印象がある絵(ざっくり…)。ブルカニロ博士篇と、文庫版あとがきが好き。「『銀河鉄道の夜』という作品のまわりには、あまりに化学的銀河がうろついて、目も醒めるような銀河写真がくっついてくる。そして『銀河鉄道の夜』=銀河写真という安易な映像パターンのなかで、《三角標》の燐光の画像は忘れられてしまう。」実地的な調査と想像力のバランスがすごいと思う。(2013.10.25)/尊敬する先生からいただいたもの。この人の作品を通じて、初期形を読めるのが、すごく幸せな気がする。(2006.11.5)
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高校生だったころ、大好きだった! ますむらひとしさんイラストのネコの映画「銀河鉄道の夜」 この後、宮沢賢治の本を読みあさったなあ・・・懐かしい。 この本は 宮沢賢治「銀河鉄道の夜」のマンガ版、しかも最終形と初期形(ブルカロニ博士編)の二本立て。
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初期系と最終系のツーパターン、原作に忠実です。原作は最終系しかまだ読めてないですが、初期系の画面の方がなんとなくグッときました。
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見事なまでに銀河鉄道の夜。 ますむらひろしの描く不思議な世界と宮沢賢治の世界が見事に合ってます。 僕の頭に描いていた銀河鉄道の夜の映像より、遥かに銀河鉄道の夜でした。 何がすごいって、まるで研究者の如くに、宮沢賢治の世界を隅々研究していて、星のいちなどまで忠実なことです。 この...
見事なまでに銀河鉄道の夜。 ますむらひろしの描く不思議な世界と宮沢賢治の世界が見事に合ってます。 僕の頭に描いていた銀河鉄道の夜の映像より、遥かに銀河鉄道の夜でした。 何がすごいって、まるで研究者の如くに、宮沢賢治の世界を隅々研究していて、星のいちなどまで忠実なことです。 このことにより、この話しがお盆の時期だったということが解った。という裏話しに、ぞっとしつつ、宮沢賢治の細かさやこだわり、隠された真実に衝撃をうけました。 宮沢賢治作品を書いてから書かれた、アタゴオル玉手箱は作者自身も言ってましたが、既存だったはずのキャラクターが子供っぽくなってました。 また、星街の話しなど、幻想的な話しも増えた気がします。 そこまでどっぷり宮沢賢治に浸かれる人が描いたものですから、ますむらひろしファンだけでなく、宮沢賢治ファンも安心して読めると思います。
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『鉄コン筋クリート』を観たら、何故か無性に読み返したくなって読んだ。 「銀河鉄道」というネーミングはやっぱり素晴らしいよね。イマジネーションを刺激される。そして、登場人物を猫として描いているのが、小説の世界観と不思議なほどぴったり合っている。 映画もオススメ。
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