ダスト8(1) の商品レビュー

手塚治虫(著者)

2017/10/02

旅客機が異世界に偶然入り込んでしまい、
その影響で発生した飛行機事故から奇跡的に生き延びた8人は
異世界に存在する生命の石と呼ばれる石を偶然所持した事により生き延びるも
その彼らから生命の石を回収する任務を与えられたキキモラと呼ばれる生命体のお話。
但し8人はもともと死ぬ運命だったので石を取り上げると直ちに死亡する。

対象が石を手放さない時は
「キキモラ」と言えば問答無用で石を取り上げる事が出来る設定のせいで
やや命のドラマの重みに欠けてつまんないし
回収役の男女のキキモラのうち、男の方が迷走しまくりで常にぐだぐだ。
しかしながらつまらなさの主たる原因は、
この作品が今までの話を全部無しにする形の夢オチであるという事。
読み返す気も起きにくいです。そりゃあ手塚先生自ら夢オチを禁止にもするわね。

2巻の巻末解説にも書かれているけど原題は「ダスト18」でしたが、
第6話の時点で打ち切りが決定し、単行本化にあたってタイトルの変更や
物語の分割や大幅な加筆を加えたりしたそうなのでそこを事を考えると仕方ないのかも？