西洋骨董洋菓子店(4) の商品レビュー
2021.4.10市立図書館 完結。 お話の冒頭の場面(高校卒業時に橘が小野に暴言を吐く)をきれいに回収する結びの一巻だった。4人で切り盛りするアンティークにいろいろなお客様がきたり、季節ごとに新作ケーキを開発したりという楽しいエピソードがもっとゆるゆる長く続いてほしい気持ちもあ...
2021.4.10市立図書館 完結。 お話の冒頭の場面(高校卒業時に橘が小野に暴言を吐く)をきれいに回収する結びの一巻だった。4人で切り盛りするアンティークにいろいろなお客様がきたり、季節ごとに新作ケーキを開発したりという楽しいエピソードがもっとゆるゆる長く続いてほしい気持ちもあるけど(そうしようと思えばできたはずだけれど)、途中から少しずつ匂わされ語られてきた橘の物語としてこうして閉じるのも見事。他の3人もそれぞれに過去を見つめ直して再スタートという感じになってよかった。橘の抱えてきたものが劇的にきれいに解決するのではなく、ちょっとほろ苦く、でも、ああそんなふうに人生は続いていくんだなあと思える幕切れもよかった。 「大奥」でも思ったことだけれど、物語が勢いやいきあたりばったりではなくちゃんとコントロールされているけど、その中でそれぞれのキャラクターたちは作者の思惑を超えて思う存分に生きているのがよしながふみの作品のいいところだと思った。
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ほとんど前知識無しに読み始めました。4人の個性の強い男子達が営む洋菓子店が舞台の人生劇場。月並みな感想ですがケーキがめっちゃ美味しそうでたまりませんでした。この4巻目で今までの伏線を回収してスッキリ完結してるところが面白かったです。エイジ君の「俺もう誰かに捨てられんのやだよう…っ...
ほとんど前知識無しに読み始めました。4人の個性の強い男子達が営む洋菓子店が舞台の人生劇場。月並みな感想ですがケーキがめっちゃ美味しそうでたまりませんでした。この4巻目で今までの伏線を回収してスッキリ完結してるところが面白かったです。エイジ君の「俺もう誰かに捨てられんのやだよう…っ!!」の所でもらい泣き。最終ページでは思わず「うわぁ橘~!!」と叫んでました。橘がいい奴すぎて切なくなりました。取ってつけたようなハッピーエンドにしないところがリアルです。どうか、みんな幸せになって欲しい。 ドラマ化されてたり、韓国でも劇場版リメイクされてたりしてたの知りませんでした。いつか機会があれば見てみたい。
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図書館の本。最終巻。 前から気になっていた、よしながふみの初読み。 所々笑いと、涙があり、特に最終巻は、それらがバランス良く、まとめられており、楽しかった。 よしながふみの初の作品も読みたいです。
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最終巻。自分の居るべきところを見つけ、自分の価値を自分で認められるようになったエイジが良かった。圭一郎の過去にまつわる重大な事件も起こり、大団円・・・かと思いきや、それで綺麗に片付きはしなかったけれど、「やっぱり思い出せないし忘れられないし怖い」というセリフがリアル。それでも今日...
最終巻。自分の居るべきところを見つけ、自分の価値を自分で認められるようになったエイジが良かった。圭一郎の過去にまつわる重大な事件も起こり、大団円・・・かと思いきや、それで綺麗に片付きはしなかったけれど、「やっぱり思い出せないし忘れられないし怖い」というセリフがリアル。それでも今日もアンティーク開店、行きたい。
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完成度が高すぎて鳥肌が立つ。ラストシーンで当時の容疑者とすれ違うシーン、ああいうのが描けるのってほんとに凄いと思う。出来事というのは一方向からだけではわからないのだということ。そして過去というのは決して消すことができないのだということ。でもみんなそれを抱えて生きているんだよな ...
完成度が高すぎて鳥肌が立つ。ラストシーンで当時の容疑者とすれ違うシーン、ああいうのが描けるのってほんとに凄いと思う。出来事というのは一方向からだけではわからないのだということ。そして過去というのは決して消すことができないのだということ。でもみんなそれを抱えて生きているんだよな メインストーリー以外にも細かな描写が多くてほんとに読み応えがある上質な作品だった
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久しぶりに読み返した。とても漫画的でコミカルなシーンと、痛みを抱えて歩く気持ちの表現とがバランスよく組み合わされて進んでいく。登場人物みんな脛に傷持ってて、こんな風に傷持ってたらフツーそんなうまくいかねーよと思うようになったところが、初めて読んだ頃より私は少し歳をとったのかも。初...
久しぶりに読み返した。とても漫画的でコミカルなシーンと、痛みを抱えて歩く気持ちの表現とがバランスよく組み合わされて進んでいく。登場人物みんな脛に傷持ってて、こんな風に傷持ってたらフツーそんなうまくいかねーよと思うようになったところが、初めて読んだ頃より私は少し歳をとったのかも。初めて読んだ頃は、ただ憧れてた気がする。いまは、あり得ないとおもう、だけど傷持ってても、それでもこんな風にマンガみたいに笑って生きていけたらいいと、強く思う。
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エイジが小野に 泣きながら捨てないでくれと訴えるシーンが泣く。 誘拐事件がおこり、なんだか話は重い方へいきちょっと微妙かなと思ったけど、ラストでほっとした。 千影さいこー。
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tsutayaで全巻レンタル。 千影のダメっ子ぶりが最高にツボ。 いいオトコが4人もいるのにマトモな大人が一人もいないっていう。 ドラマの存在は知っていたが見てはいないので、原作の世界をじっくりと堪能できたのが良かった。
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よしながふみの洋菓子店コミック(?)第4巻。 椎名桔平・滝沢秀明・藤木直人ら出演でドラマ化もされましたね。 “「俺はこの日を待っていたじゃないのか?」小野と再開し、エイジと出会い、千影の世話を焼き、ケーキを売る。いつの間にか、あの暗い部屋で嗅いだ臭いは、遠くなったと思って...
よしながふみの洋菓子店コミック(?)第4巻。 椎名桔平・滝沢秀明・藤木直人ら出演でドラマ化もされましたね。 “「俺はこの日を待っていたじゃないのか?」小野と再開し、エイジと出会い、千影の世話を焼き、ケーキを売る。いつの間にか、あの暗い部屋で嗅いだ臭いは、遠くなったと思っていた。それなのに。誘拐され、冷たくなって見つかった子供たちの胃に俺が売ったケーキが詰まっていたと刑事は言う。途端に俺を襲ったのは、あの部屋の生クリームと血の臭いと、かすれた低い、男の声-。そんな俺の耳に、かすかなこどもの叫び声が届き-。 すべての苦さと甘さが交差する、アンティーク最後のレシピをお楽しみください。”-裏表紙より。 最終巻で、とうとうアンティーク開店の本当の理由が…。 【本日のアフタヌーンティーセット】…生ハムとクリームチーズとアスパラガスのサンドイッチ、カニとズッキーニのキッシュ、トマトと帆立のサラダ、くるみのスコーン。相変わらず美味しそうなアフタヌーンティー。 ブルターニュ産の有塩バターがたっぷり入ったほんのり塩気のあるキャラメルムースと小麦粉を使わない濃厚なチョコレート生地、上にパリパリのキャラメルが乗った、新作の【パヴェ・オ・キャラメル】と、とろけるように甘くコンポートしたリュバーブのタルトの上にふかふかの酸っぱいイチゴのムースを乗せた季節限定【リュバーブ・フレーズ】もとっても気になります。 ドラマチックなラストではなかったけれど、これはこれでよかったかも。 フランス語の先生・コンスタンスのところから帰国したエイジkunの、その後の成長ぶりが気になります。
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