劇画 ヒットラー(文庫版) の商品レビュー
水木しげる先生、ヒットラーを描き切る。 元は週刊漫画サンデーという雑誌に1971年に連載されていた伝記漫画。 ホームレスも経験した芸術家崩れの青年が独裁者になり、破滅を迎えるまでの生涯を描く知られざる傑作。 題材が題材だけに重苦しい伝記なのですが、水木先生独特のタッチがやけに印象...
水木しげる先生、ヒットラーを描き切る。 元は週刊漫画サンデーという雑誌に1971年に連載されていた伝記漫画。 ホームレスも経験した芸術家崩れの青年が独裁者になり、破滅を迎えるまでの生涯を描く知られざる傑作。 題材が題材だけに重苦しい伝記なのですが、水木先生独特のタッチがやけに印象に残る唯一無二の一冊です。
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ドギツい作画でキャラクター化してる中、ときたま写実的な描き方されていて流石です。わかりやすいし物語としてもいい
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雑誌「週刊漫画サンデー」で連載されていた水木しげるの「劇画ヒットラー」。画家志望の青年アドルフ・ヒットラーが、いかに政治の道へ進み、独裁者から破滅へ至ったのかを描いた伝記作品です。ヒットラーの行ったことを含め、善悪については触れずニュートラルな視点で、一人の人間として淡々と描いて...
雑誌「週刊漫画サンデー」で連載されていた水木しげるの「劇画ヒットラー」。画家志望の青年アドルフ・ヒットラーが、いかに政治の道へ進み、独裁者から破滅へ至ったのかを描いた伝記作品です。ヒットラーの行ったことを含め、善悪については触れずニュートラルな視点で、一人の人間として淡々と描いている点が本作の特徴だと思います。淡々と狂気が描かれるというのも怖い。こういった作品は少なく、貴重だと思います。ただ漫画としては文字が多く読むのに、少し苦労します。また、水木漫画らしさも随所に垣間見え、ほっこりする部分もありました。
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いゃ〜、怖い。怖かったので、すいません⭐︎3つにしました。なんとも言えない。でもその当時の時代の雰囲気がよくつかめる。たった1人のなんかヤバい人が時と場所がカチッとあってしまって、あんなことになる。あんなにもたくさんの人が亡くなり、現在にも影を落とす。ため息が出る。
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水木先生の戦争シリーズは真に迫るものがある。 戦争経験がある方の言葉や表現は重みが違う気がする。 戦争という名の地獄を体験しているからこそ、同じ過ちは繰り返さないという強い気持ちが伝わってくる。 2024年に生きる人々が同じ過ちを繰り返さない為にも歴史から学びたいと感じさせてくれ...
水木先生の戦争シリーズは真に迫るものがある。 戦争経験がある方の言葉や表現は重みが違う気がする。 戦争という名の地獄を体験しているからこそ、同じ過ちは繰り返さないという強い気持ちが伝わってくる。 2024年に生きる人々が同じ過ちを繰り返さない為にも歴史から学びたいと感じさせてくれる一冊。
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・アドルフヒットラーの生涯を水木しげる氏が描いた漫画。 ・アウシュビッツ収容所やホロコーストに関する記述をガッツリ割愛してヒットラーの内面や人間性の記述にページを割いている印象で、強弁で勇猛という側面以外、弱さや人間らしさを史実に則って描いているのが斬新であった。でも一番肝要な部...
・アドルフヒットラーの生涯を水木しげる氏が描いた漫画。 ・アウシュビッツ収容所やホロコーストに関する記述をガッツリ割愛してヒットラーの内面や人間性の記述にページを割いている印象で、強弁で勇猛という側面以外、弱さや人間らしさを史実に則って描いているのが斬新であった。でも一番肝要な部分が抜け落ちている感は否めなかった。 ・人類史の最大の悲劇とも言えるドイツの、ヒットラーの愚行ももとを辿れば幼少期のトラウマや孤独、自尊心の強さ、思い込みの激しさから来ていたことが理解できたという意味で一読の価値がある。
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ジーン・シャープ「独裁体制から民主主義」で「独裁体制は単独では成り立たない。有形・無形の民衆の支持があってこそ成立する」ということがよく分かる一冊。 ヒットラーを通じて、独裁体制の脆弱さ学ぶ。
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ナチスドイツのヒットラーの半生を描いた漫画である。驚いた。 ナチスといえばユダヤ人の強制収容所で知られているが、本書にはほとんど出てこない。それよりも、ヒットラーがどうやってホームレスから一国の大統領にまでのし上がったかの軌跡に焦点を当ててある。 第二次世界大戦への経緯は世界史で...
ナチスドイツのヒットラーの半生を描いた漫画である。驚いた。 ナチスといえばユダヤ人の強制収容所で知られているが、本書にはほとんど出てこない。それよりも、ヒットラーがどうやってホームレスから一国の大統領にまでのし上がったかの軌跡に焦点を当ててある。 第二次世界大戦への経緯は世界史で習ったが、その背景の詳細は知らなかった。自らも戦争経験者の水木氏は本書の制作にあたり、何十冊もの文献を読んで研究したようだ。 絵柄は黒っぽくておどろおどろしく、それがまたヒットラーの暗い部分を表している気がする。 読んだ感想としては、不遇な青年時代を過ごしたヒットラーは、一時ちやほやされたとはいえ、なんと孤独な男だったのかということ。良く言われているように、スピーチのうまさ、カリスマ性、他国との駆け引きのうまさはリーダーとしてふさわしく、卓越していた。今の比較的平和な世の中では、どうして多大な犠牲を払ってまでも領土を広げたかったのか理解が難しい。しかも、ヒットラーはオーストリア生まれなのだ。彼がユダヤ人をターゲットにした背景がもうすこし書かれていたら良かったと思うが、イギリスやロシアとの関係を描く本筋からは外れるのだろう。 ドイツ国民がどうしてナチスに扇動されたのか、ヒットラーが何を手に入れようとしたのかが少し理解できた。
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学習まんがのようだが、程よく説明的でなく、第二次世界大戦の経過がよくわかる チャーチルの映画が見たくなった
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漫画だったら読みやすいかなあと思って読み始めたけれど、淡々と描かれていて文字も多くて、なかなかヘビーな読み物だった。 ヒットラーの人格については、悪意で描かれてるのか、本当にそういう人物だったのかも判断できない。 本当に描かれている通りの人物だとすると、ドイツはとんでもなく欠けた...
漫画だったら読みやすいかなあと思って読み始めたけれど、淡々と描かれていて文字も多くて、なかなかヘビーな読み物だった。 ヒットラーの人格については、悪意で描かれてるのか、本当にそういう人物だったのかも判断できない。 本当に描かれている通りの人物だとすると、ドイツはとんでもなく欠けた人物に国を委ねた、いや乗っ取られたということになる。 彼のスローガンは今、某国の大統領が言っているとこととあまりにも似通っていて、某国の大統領はネオナチを討伐しようとしてるのではなく、ナチになりたいのではないかとさえ思ってしまう。
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