どろろ(秋田文庫版)(2) の商品レビュー
個人的に好きな手塚治虫作品。 陰鬱な雰囲気もあるので、好き嫌いはあると思います。 打ち切り感のある終わり方なのは残念。
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- ネタバレ
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内容が濃くって読み終わるのに時間がかかった。 醍醐景光がとうとう百鬼丸と再会して、百鬼丸が血の繋がった弟を殺してしまうシーンの「どギツネめ!きさまがおれによけいなことをいわなければ…おれは…おれはなんにも知らずにすんだんだっ」というシーンで、クールに見える彼のとても人間的な弱い心が見えて、すごく印象的だった。 昔の漫画は描き方が不思議で、今の漫画は映画でも見ているように辻褄が合っていて時間軸がしっかりしているけど、どろろはコマ内で同時多発的に出来事が起こっているようにみえる。水木しげるの鬼太郎でも同じように思った。読み慣れないから時間がかかるけど、慣れればするりと入ってきそう。
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隣国の間者かんじゃ 多宝丸 ほんとの鼻 醍醐景光だいごかげみつ 琵琶法師 白面不動 ほんとの耳 文殊堂 なあ百鬼丸よ人間の幸せちゅうのは「いきがい」ってこった 鯖目 ルンペン フーテン 尼寺 右足が生えた 蛾 埋蔵金 いかり錨模様 その確かな「弱さ」は真実 タブーすれすれの、或い...
隣国の間者かんじゃ 多宝丸 ほんとの鼻 醍醐景光だいごかげみつ 琵琶法師 白面不動 ほんとの耳 文殊堂 なあ百鬼丸よ人間の幸せちゅうのは「いきがい」ってこった 鯖目 ルンペン フーテン 尼寺 右足が生えた 蛾 埋蔵金 いかり錨模様 その確かな「弱さ」は真実 タブーすれすれの、或いはタブーそのものの中に 「メッセージ」と再見して 僕のモノクロフィルムに色が着いていった気がする 昭和44年 出崎統
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人間を描くために、人間のパーツの欠落から物語を始めるんですね。人間とは何か、という問いの起点は、人間としての機能のほとんどを奪われたところから。そして人間としての要素を欠落した百鬼丸よりも、人間として五体満足の周囲の人びとの方が、人間性を喪失しているこの矛盾。だからだろうか。この...
人間を描くために、人間のパーツの欠落から物語を始めるんですね。人間とは何か、という問いの起点は、人間としての機能のほとんどを奪われたところから。そして人間としての要素を欠落した百鬼丸よりも、人間として五体満足の周囲の人びとの方が、人間性を喪失しているこの矛盾。だからだろうか。この救いのない話の中で、腕や耳をを奪い返したときの百鬼丸の無邪気な喜びに、こちらの忘れていた身体機関とは何か、ひいては生きるとは何か、の喜びを思い出す。生きるっていいなあ。 内田樹の考えを基に考えるとそんな感じだろうか。
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百鬼丸もどろろも、報われないよなぁ… たとえ善行をしても、自分達と違う存在を、ムラの中では認めないのは、現在でも変わりないように思う。 盗みをやめたどろろが、どんな風に成長して行くのだろう…
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ばんもんの巻 白面不動の巻 鯖目の巻 地獄変の巻 解説 出崎統 どろろの闘争心は、一体どこから湧いてくるんだろう。 多宝丸の片目は49匹目の妖怪にでもやったのかな。
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面白い。 百鬼丸は妖怪を切るたびに、業を切り、自分の体を取り戻して行く。 敵と戦うたびに自分の業を切って行く。
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今でこそ名作のひとつに挙げられることの多い「どろろ」も、連載中は暗く陰惨な内容が読者に受け入れられず打ち切りの憂き目に会っていたそうな。今読み返すと、「ばんもんの章」(ベルリンの壁や板門店に対する風刺)に代表されるように反戦色の強い一面も見て取れます。 ラストのどろろ号泣から別...
今でこそ名作のひとつに挙げられることの多い「どろろ」も、連載中は暗く陰惨な内容が読者に受け入れられず打ち切りの憂き目に会っていたそうな。今読み返すと、「ばんもんの章」(ベルリンの壁や板門店に対する風刺)に代表されるように反戦色の強い一面も見て取れます。 ラストのどろろ号泣から別れに至る一連のくだりはかなりの名シーン。ニヒルな百鬼丸の性格や容姿は、そのままブラック・ジャックに受け継がれています。
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劇場版との違いは多々ありましたが、それよりも自分の記憶がかなり間違っていて驚きました。人間の記憶ってあてになりませんね…。
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