サイボーグ009(豪華版)(23) の商品レビュー
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古典SF作品にはまま見受けられるが、『サイボーグ009』はアイデア作品だったのだと思う。007を元ネタに、一人のスーパーヒーローではなく、能力を分割されたチームとして生み出された。脱出するところまで、引き伸ばされてブラックゴーストを倒すまでの物語だった。人気に比して、作者はそう好きでもなかったのだとも思う。だからキャラ付けもずっと貧弱なままだった。能力が個性にされていた。 総括すると、個人的な『サイボーグ009』のイデアは1979年のアニメ版およびOP/EDに集約される。漫画版ではない。 結局、「漫画版サイボーグ009が嫌いになったきっかけ」となった話は見つからなかった。『仮面ライダーBLACK』連載開始前に週刊少年サンデーで連載していたと思うのだが。愛蔵版1~14巻は未読なので、その中にあるのかもしれない。が、とりあえずはお腹いっぱい。 『ロマンノヴェルズ編』 やけに「俺たちが読みたい009」だなと思ったら、著者は別人。脚本家、酒井あきよし著。しかし中盤から失速し、最後に墜落する。 ゼロゼロナンバーサイボーグには仲間を裏切るインセンティブがない。そもそもそういう設定がなされていたシリーズではない。となるとゲストが怪しい。と見せかけて……どのような展開に転ぶとしても、白けるしかない。ハリウッドで前作など知らん系監督が作れば、横恋慕を理由に004を裏切り者にするだろう。それでも白けるが。ファンが大事にしているものは大事にしてほしい。テレビくん、テレビマガジン、小学n年生。それらに掲載されたプロダクション作品を嫌った理由がここにある。はっきりいうと、公式なのにパチモン臭い。 とはいえ、評価すべき点はある。『アップルシード』でコットスがハッキングされた描写がある。当時はハッキングという言葉も一般的ではなかった。当時あの描写を「ハッキング」として理解したか、「洗脳」として理解したか、我が事ながらさだかではない。しかし、「センサー経由で乗っ取られた」ということは理解できた。センサーが優れてるからハッキングも容易だよねというのは短絡的だが、当時としては先見性があったかもしれない。少なくとも003が裏切り者に仕立て上げられたことに対しては文句はない。士郎正宗がこの小説版を知っていたかどうか。 もう一点。ゼロゼロナンバーサイボーグは試作品、旧型と言われ、チームワークが強さの秘密みたいに言われているが違うと思う。ブラックゴーストがイワンを再現できていないからだと思う。イワン暗殺を狙ったのは正しい。しかし、狙った時点でご都合展開に至ることも宿命付けられている。 以下、設定に関する記述について。ライブ感のある物語なので、公式設定であるかどうかは不明。 ・009は発汗する能力がある。汗をかいた肌にここちよい風を感じる能力がある。 ・009の加速装置のスイッチは奥歯の横ではなく、奥歯。 ・002の加速装置のスイッチも奥歯。 ・ポセイドン号は、ドルフィン号のモデル? ・003の改造具合はイマイチ不明で、記憶では視覚・聴覚を除いては生身とされてきたが、これまで具体的な描写はなかった。この小説ではほぼ生身と明記されている。
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“「…そうだレジスタンス…抵抗だ! 彼等……「神々」に抵抗することによって知らせるのだ… 人間は生きたいのだと! わるい育ちかたをしているというのならーー自分の意志で改良したいのだと! …人類のすべてが…わるい種ではないと… …すべてをいっしょに滅ぼされるのは……まっぴらだと…!...
“「…そうだレジスタンス…抵抗だ! 彼等……「神々」に抵抗することによって知らせるのだ… 人間は生きたいのだと! わるい育ちかたをしているというのならーー自分の意志で改良したいのだと! …人類のすべてが…わるい種ではないと… …すべてをいっしょに滅ぼされるのは……まっぴらだと…!! …ぼくたちが…そのための捨て石になるんだ!!」”[P.119_天使編] 天使編 ロマンノヴェルズ編
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